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ニューオーリンズに浮かぶ月

ニューオーリンズは湿気の多い街のようです。
夏は沖縄と同じような天気だとか。
ハリケーン・カトリーナで大きな被害を受けたように、ハリケーンも多く来ますしね。
今晩のような蒸しっとした夜なのでしょうか。

また、ニューオーリンズは、多民族が入り混じる街でもあります。
アメリカ、フランス、スペイン、イタリア、西インド諸島(カリブ)、メキシコ…
音楽と同じように、料理も多民族の文化が混じりあって、そして、スパイシーで。
お馴染みのタバスコも、ニューオーリンズが発祥の地らしいです。
いろんな料理のいい匂いが、街から漂ってくるのでしょうね。

今回は、そんなニューオーリンズの湿度と魅力が詰まった曲をご紹介したいと思います。
ニューオーリンズを代表するバンド、ネヴィル・ブラザーズ(Neville Brothers)。その名の通り、ネヴィル家の兄弟によるバンドです。

ネヴィル・ブラザーズのレコード「イエロー・ムーン」はほぼ完成していて、わたしはラノア(プロデューサー)といっしょにその一部を聞いた。同じ部屋のなかで、ネヴィル・ブラザーズのメンバーのひとりが、両手を膝に置いてべつの椅子に脚を上げ、目深に帽子をかぶり、頭をのけぞらせて眠っていた。
~「ボブ・ディラン自伝」~

ちょうど、同じプロデューサーと一緒にニューオーリンズで録音をしていたボブ・ディランの言葉です。
けだるいニューオーリンズの午後の様子が伝わってきます。

クレオールの彼女に恋焦がれる男。
むせび泣くサックス。
蒸し蒸しした夜に浮かぶ月。
ニューオーリンズの魅力がぎっしり詰まっています!

Oh yellow moon, 
(イエロー・ムーンよ)
Have you seen that creole woman
(あのクレオールの女性を見たかい?)
You can tell me
(教えてくれ)
Now ain't you a friend of mine
(お前は俺の友達だろう?)

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