いいことだけを覚えていこう
私は「ポジティブシンキング」ということに関する本はまだ読んだことがありません。ただ、自分はポジティブだ、と思っています。我ながら理系人間の僕は何でもやってみないと気がすまないタイプです。仮定が正しいかを証明したくなるんですよね。漫画が好きだった僕はいくつか心に刻んでいるシーンがあります。今日はその中から私の人生に大きく影響を与えた1シーンを紹介します。それは「いいひと」という私が高校生時代に出会った漫画のエピソードです。
学校の先生を目指していました
昔私は学校の先生を目指していました。数学好きだったし、仲のいい友人は私が数学だけは好きなのを知っていたので時々分からないことを聞かれたりしてました。「教えるのがうまいね」と言う社交辞令に単純に乗せられる性格です。私は教育にはかなり関心がありました。なので、
生徒から答えるのが難しい質問をされた時
というのを想定して物事を考えるのが好きでした。
このシチュエーション私だったら何て答えるだろう、と。その答えに近づくようなシーンを漫画の中に発見すると心に刻んでいました。
答えに困るシーン
それでは「いいひと」のお話です。詳しいシチュエーションは長くなるので割愛しますが、「いいひと」の主人公のゆうじは大学を卒業したばかりの新入社員。わけあって部長の家に居候。部長の最愛の娘と孫娘みっちゃんと4人で暮らすことになります。
当然主人公はタイトル通りいいひとです。部長の娘ともみっちゃんともすぐに仲良くなります。みっちゃんはとても素直なよい子です。漫画みたいな良い子です。漫画でしたね、すいません。
そんなみっちゃんが一回だけだだをこねてお母さんを困らせるシーンがあります。
なんで私にはパパがいないの?
って泣くんです。パパは仕事を頑張りすぎて過労死で死んでしまっています。さぁ、いったいこんな時何て答えたらいいんだろう、と思いました。ありきたりなシチュエーションですいません。
主人公の答え
過労死で夫を失った部長の娘さん、まだ心の傷が癒えていません。泣いてるみっちゃんに母として言葉をかけなければいけない。でも、心の準備が出来ていません。誰よりも「どうして死んでしまったの?」といつも辛い気持ちを隠しているのは自分自身なのですから。
主人公はみっちゃんにやさしく語りかけます。
みっちゃんにはね、これからいいこともわるいこともたくさんのことがあるんだよ。
でもね、いいことばっかり覚えていようね。
そしたら人生が幸せになるよ。
記憶で書いていますので詳細は違うかもしれません。
理系人間の私
いや、それ答えじゃなくない?
って思いました。すいません、昔から冷たい人間なんです。
でも理系人間の私には決して出せない答えにすごく惹かれてしまうんですよね。「質問」には「答え」を出さないといけない、と考えてしまうんです。それって時に残酷なことですよね。
単純な私は思いました。
でも、確かにそうだよね。
そんなこと可能なのかな?と思いました。
いいことだけ覚えているのは可能なのか?
理系人間は仮定が正しいか証明してみたくなります。私と同じ理系の方いませんか?私は思いました。「やってみよう」と。単純ですね。皆さんは実際可能だと思いますか?
答えはNoです。
良かったです。さすがに私もそこまで単純ではありませんでした。
でも、たいていのことは「わすれよう」と切り替えられるようになりました。少なくとも悪いことは「忘れればいい」という一つの引き出しを高校時代に身につけたので、忘れられない悪いこと以外はだいたいさっさと忘れるようになりました。
結論
いかがでしょうか?みなさんも良かったらやってみてはいかがでしょうか?単純なことなんですが単純なことにこそ真理はあるものです。私はやってみて実際に効果があると思っています。
今の自分が幸せかどうかは、
いいことばっかり覚えているか
わるいことばかり覚えているか
もしかしたらそんなところに答えがあるかもしれません。一人でも多くの方が幸せな人生を送られることを願っております。
とも
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