珈琲と私〜43〜

ラテアート世界大会 1回戦

こんばんは、マスター吉良です。

「珈琲と私」第43回です。

今日は「Coffee Fest LATTE ART WORLD Championship 」一回戦のお話です。

大会の開催日は学校の春休み期間でした。家族も一緒に東京に行きたいと言うので
応援にでも来てくれるのかと思ったら、「ディズニーランドに行きたい!」との事(笑)
まぁ普段どこにも連れて行ってあげてないので、罪滅ぼしの意味も込めて大会の前の日は
皆でディズニーランドに行ってきました。そして翌日私は大会へ家族はもちろんディズニーシーへ行きました・・・。
前日の夜ももちろん練習しましたよ!ディズニーのホテルで・・・。
風呂場にピッチャーとカップを持ち込み、お水を注ぎ何度も何度も注ぎました。
翌朝、ディズニーホテルから決戦会場に向かったのは、おそらく私だけでしょうね(笑)

オリエンテーションも終わり、一回戦始まります。
64名のトーナメントなので一回戦だけでも32試合。見応えありますよね。
大会は3分間の競技時間で対決します。
審査ポイントは以下の5項目
 1.Aesthetic Beauty(外観の美しさ)
 2.Definition(明確さ)
 3.Color Infusion(色の表現力)
 4.Degree of Difficulty and Creativity(創造性と難易度)
 5.Speed(速さ)
この1〜5項目のうち3項目取ったバリスタが勝利となります。
スタートの掛け声で競技が始まり、提出場所にカップを置いた時点で競技終了となります。3分なので2杯が限界かな。ここに駆け引きがあり、スピードポイントを狙い早く作るか、それともデザイン重視でいくか。もちろん両方取りに行くのがよりベストですが。
対戦相手の得意なデザイン、手数、自身のデザイン、手数など結構戦略がカギを握る場面は多くあります。
私の相手は裕二くん、彼の所作のスピードはもちろん早いので、私は無理に取りに行くことはせず、ただタイミングが良ければスピードポイントを取りに行く作戦でした。
ですから、配置は重要で、以下に無駄な動きをなくしスムーズに出せるかを、
何度もお店で練習し、配置も考えて臨みました。
私達は第7試合、割とゆったりした感じで進んでいきました。
でいよいよ私達の出番です。
二人共ステージに立ち、握手を交わして各マシーンの前に立ちます。
そして二人共「戦闘モード」へ。
スタートの合図とともに、二人共ミルのスイッチを「バチーン!」と勢いよく押し、
全速力で作りにいきます。やはり裕二くんもスピードポイントを取りに来ているのか
素早い動きをしているのが、作業の音で見なくてもわかります。
私はこの時、スピードを緩めることはしませんでしたが、無理にスピードポイントを取りに行くことはやめとこうと考えました。
ミルクのスチーミングを終え、出来上がりをいち早く提供できるように提供台の前で
注ぎを始めます。横目に見える裕二くんも同じことを考えていたようでした。
タイミング的には二人共ほぼ同時。
私がデザインのトップの部分を描き上げた時、チラッと裕二くんがまだ注いでいる姿が
見えたので、私は迷わずそのカップを提供台に置きました。
なんとかスピードポイントを取れることができました。

そして競技終了し、すぐにジャッジに入ります。
この時恐らく初めて裕二くんとちゃんと目を合わせたような気がします。
結果は3対2で私が勝利することができました。スピードポイントを取れたことが
大きかったと思います。
嬉しさのあまり、叫び声を上げ、ステージにいた大会の総合プロデューサーの上野社長に
思わず抱きついてしまいました。
しかし、ふっと我に戻った時、なんか複雑な気持ちもありました。
対戦をずっとしたかったけど、勝負をすれば勝ち負けがつくわけで。
なんか裕二くんとはそういうのはいらないかなみたいな。

このステージに立つまで多くの仲間達がサポートしてくれたし、スタッフは私が不在の中
お店を守ってくれているし、家族はディズニーで楽しんでるし、決して私一人の力で
得た勝利ではないので、やはり素直に喜ぶことにしました。

後で、多くのバリスタ達から声を掛けてもらいました。
私と裕二くんの「戦闘モード」の対決から一気に会場の熱が上がったね!と、
やっぱりアレぐらいバチバチでやらないとね!っと。

まぁホント一生の思い出になるステージと対戦でした。
そして後で話した時、やっぱりお互いに「もう二度とやりたくないね」と言いましたね。

時が過ぎて、バリバチではないですが、ある企画で今二人でラテアートバトルを
グダグダでしてますので良かったら観てください!
https://www.facebook.com/cafedeun.d/videos/729694251130570/

そして二回戦に進みます。
そのお話はまたあした。

Coffee is Power!!

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