珈琲と私 〜35〜

Cafe de UN Daniels OPEN!

こんばんはマスター吉良です。

「珈琲と私」第35回です。

今日は念願の自分の店「Cafe de UN Daniels」OPENのお話です!

2011年4月11日にCafe de UN Danielsはオープンしました。
子供の頃の夢はプロのサッカー選手、そして年齢を重ねるごとに飲食業に興味を持ち
生まれ故郷で喫茶店を持つことが私の目標となりました。
UFSで沢山の経験をさせていただき、自分が店を持つために何が必要か、自分に何が足りないかを考え行動し過ごした12年、そして地元桑名に戻り3年間壱番窯でお世話になり、
やっと持つことのできた自分のお店。
UFS入社する時は30歳には独立すると息巻いていたのですが、甘い世界ではなくて
気がつくと38歳になっていました。

実はOPENの日のことはあまり良く覚えていません。
なんか嬉しさと、責任の重大さにあっという間に一日が過ぎていったように思います。

この時は裕二くんも応援に来てくれて一日バリスタとしてカウンターに立ってくれてました。この日のカウンターの中は裕二くんがエスプレッソ、私がサイフォンを淹れるという
マニアが観たら喜んでくれるんじゃないかという体制で営業しました。

私の家族、両親、友人、お世話になった方々が沢山ご来店していただき、幸せな時間を過ごすことができました。
でも、OPENがゴールではなく、ここからが本当のスタート。
よく言う言葉ですが、まさしく通りでした。

カフェの方は順調に営業していましたが、焙煎豆は一日に1袋売れるかどうか、
全く売れませんでした。卸契約の方も全く。
相棒「DIEDRICH」は3日に1度ぐらいしか動かすことはなかったかな〜。
それでも毎日毎日、珈琲と向き合い、お客様と向き合い、誠実に営業してきました。
やっと1年経った頃でしょうか、この頃からやっと毎日焙煎豆を買っていただけるように
なってきました。卸契約して頂ける店舗も5店舗を超え10店舗に届くか届かないかというところまでなんとか来た時にやっと生豆を1袋(60kg)で注文できるようになりました。
これは、ロースターあるあるかもしれませんが、この1袋注文できるってめっちゃ嬉しいことなんですよね。
なんかやっと一人前のロースターになれたかな?と思いましたもん。
いまでこそ、10種類近くの生豆を取り扱い、発注単位も袋単位で注文できるようになりましたが、このころは本当にこのままロースターとしてやっていけるのか本当に不安でしたね。不安を消すためにひたすら、焙煎関連の本やネット記事を読み漁りましたもんね。
そこから色々試し、自分の表現したい味はどのようなものなのか、そのためにはどのように焙煎したら良いのか色々検証してました。

「美味いは甘い」この言葉をお客様に伝えるために作り上げた、初期の焙煎プロファイルは私の宝物です。 もちろんこの後このプロファイルはどんどんブラッシュアップし
今現在のプロファイルとはかなり変化していますが、裕二くんに作ってもらったプロファイルに自分のテイストを加え作り上げたものは、やっぱり特別で、今もたまに見返しますし、初心に戻りますね。

相棒「DIEDRICH」は今では毎日元気に動いてくれてるし、生豆の袋も何体もお店に並んでいます。この光景が当たり前になってきてますが、おごることなく日々購入して頂くお客様に感謝しながら、これからも、もっと美味しい珈琲豆を焙煎できるようにしていかないといけないなと考えながら今このコラムを書いています。

独立してからもいっぱいいろんな事がありました。
まだまだネタは尽きないので明日からもお話していきますね!

Coffee is Power !!

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