珈琲と私〜45〜

サイフォンってどんな器具?

こんばんはマスター吉良です!

「珈琲と私」第45回です。

50回までの5回はサイフォンのお話をしようかと思います。

「サイフォンの話〜1〜」
サイフォンとは1840年イギリスのナピアーという方が発明した
蒸気圧を利用した抽出器具です。
発祥はイギリスですが、抽出器具として育った国は、日本と言って良いかと思います。
1965年ぐらいから80年過ぎぐらいまで、日本では喫茶店ブームが起こっており、
王道の喫茶店から、ジャズ喫茶、ロック喫茶などいろんなスタイルの喫茶店が
あったようで、全盛期には16万店を超えていたようです。
渋いマスターが淹れる美味しい珈琲!こんな背景の中サイフォンコーヒーがよく使われていたのです。
サイフォンは上部分のロートと言われるパーツと下部分のフラスコと呼ばれる部分は
共にガラスでできています。ですからぶつけてしまえば当然割れていまいますので、
取り扱いは繊細にしないといけません。
そして、撹拌という豆とお湯をなじませる作業も竹べらを使い優しく混ぜていかないといけません、このあたりが手先の器用な日本人に向いていたのではないですかね?

【サイフォンは浸漬法】
珈琲の抽出方法は大きく分けて2つあります。
それは透過法と浸漬法。
透過法とはペーパードリップやネルドリップ、コーヒーメーカーなどのように
蒸らし→抽出と2段階に分けて抽出する方法のことです。
一般的にスッキリとした味わいになりやすく、豆をお湯が通過する(接触時間)時に
抽出されるので一方通行の抽出方法です。
浸漬方は、サイフォンやフレンチプレス、紅茶、日本茶など蒸らしと抽出を同時に行います。お湯に豆が使った状態なので味わいはしっかりとでます。
コーヒー抽出にとって蒸らしという作業は非常に重要な部分となりますので、
浸漬法の蒸らしをしっかりできる点は抽出する上では良いですね。

じゃあ浸漬法の方が良いじゃないか!という話になるのですが、
話はそう簡単にはいきません。
味が出やすいということは、余分な味(出したくない味)も出やすいとおいうことになります。またこのことについては詳しくお話しますが、どちらの抽出方法が優れているということはなく、自分の好きな味わいを出しやすい器具を選ぶのが良いと思います。

サイフォンの話はまだまだ続きます。
また明日!

Coffee is Power !!

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