靴の紐を丁寧に結ぶ子
※この記事は 2019.01.25 に公開されたものです。
よちよち歩き始めた頃からLevisの古着のデニムや、OshKoshのオーバーオール、アメリカ古着の小さな小さなティシャツを着せて、靴はアディダスやナイキを履かせていた長男。
あれは2.3歳の頃だろうか。
エアジョーダンが流行りだした頃に都内のあるショップに行った時、店主が教えてくれたこと。
『小さな頃から足に良い靴を履かせると、立ち姿が良くなりますよね。
靴を履くのに時間をかける。
こういう靴、紐を結ぶのに時間かかるでしょう。それもこんな頃から習慣になるのが大事なんですよね』
奥深い話しだったから、ずっと覚えている。
保育園に行ったりする時は流石にビリビリって簡単に履ける靴にしていたけれど、休日のお出かけは、そんな面倒な靴を履かせたものだった。
長らく一緒に暮らしていた、そんな息子がとうとう一人暮らしを始める。
何年も前から
『30歳までしか一緒に暮らせないよ』と私から言っておいたので、29歳の誕生日に
『来年には出ていかないとならんね』と告知しておいた。
息子は『えー‼️』と何も考えていない様子だった。
平成元年生まれが、平成最後に独立だ。
数ヶ月して
『転職するから通いやすい場所にしようかなと思ってる』と言って来た。
え!早っ。
それから数週間して正月明けにLINEが来て
『良い物件あったから1月中に引っ越すかも』
なんと!
まじか!早っ!早っ!
『ちょっと待ってよ。いきなり寂しいじゃん』って気持ちで一杯だけど、そりゃ言わないよ。
頷くしかないわよね。
人の心って何て勝手な物なのかが、よく勉強になったわよ。
90過ぎに亡くなった祖母の時も30歳で独立する息子も、周りからしたら、なかなかの年齢だしね…って思うでしょう。
でもね、共に過ごした時間、思い出を振り返ると年齢じゃない離れる寂しさが押し寄せるわけ。
今年は変化の年。
息子との関係性もかなり変わって来るんだなぁ。
我が家も部屋も空くので、きっと一年中、大掃除して家の内での引越しもできそうな。
私の仕事部屋も確保できるんじゃね?
ちょっとワクワクも見つけながら寂しさを拭いますわ。
先日、二人で久々に夕飯を食べに行き、語り合った。
ま。その時にブーツの紐を結びながら
『靴履くのに、時間かかるんだよね』と言われ懐かしく思い出したワケなんだ。
二人で話すと、主に仕事の話しにだいたいなるんだけど、仕事への向き合い方が、似ているものだなぁと感じる。
頭のどこかに常に経営者目線を持っていて、例えば無駄に残業して給料上げる位なら早く帰りたいとかね。
あれ?これはただ帰りたいだけかもだけど。笑
私も派遣の事務仕事に行った時、仕事があまりに無くて暇すぎる事に不満を持ち、帰って来た事があった。笑
上司に呼ばれて
『頼むから帰らないで座っていてくれ』と叱られた。
すぐ辞めた。
人の会社も自分の会社のような気持ちで働く性分だ。
よく自宅に仕事の一部を持ち帰ってやってしまっていたタイプ。
給料より、やり甲斐重視。
給料不満になったら、『辞めたいんですけど』とか、匂わせて『給料上げるからいてくれ』とか面倒な駆け引きは有り得ないタイプ。
給料不満なら
自分のやっている事や、売り上げにどれだけ見合ってないかを交渉する。
これ、実行して給料上がった事あるの。
だから、例えば辞めたいと言ったスタッフを給料を上げて止める手段は私の中には全くない。
辞めたい気持ちのスタッフはなるべく希望に沿って辞めてもらうのだ。
わ。これを機にスタッフみんな辞めたいって言ってきたらどうしよう…。
その時がうちの店のやめ時かも知れない。
うわぁε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
おっと話しがソレちゃった。
息子は自分がトップに立つより2番が向いている事を知っている。
人を支えてフォローする人。
あなたはどっち?
実はトップは良い2番がいないと進める距離が変わってしまう。
夫婦と近い。いや。『良い夫婦』と同じだ。
今や色んな夫婦の形があるもんねぇ。
うちの子供たちは母子家庭で育てる事になってしまって、若い母親で、教育や躾もごめんなさい🙏だったけど、それなりに魅力があるから大正解だと勝手に判断している。
そんな血筋だ。
さぁ、私には他にもデニムの子供達や孫達が沢山いるから、これから、元住吉の息子の所に届けもの。
行ってきまーす。
わかる人にだけ
深ーく愛されたら
幸せなんだよ。で。R
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?