柳原孝敦

最近は文学教師と名乗っている。 ブログ: http://criollisimo-caf…

柳原孝敦

最近は文学教師と名乗っている。 ブログ: http://criollisimo-cafecriollo.blogspot.com/ ツイッター:https://twitter.com/cafecriollo など。

マガジン

  • 読書の楽しみと後ろめたさ

    読んだ本の中から、書く時間とその気のあるときに書いた簡単なレヴュー

  • カルト0世代問題? (不定期連載)

    簡単にまとめるつもりだったのですが、何やら長くなりそうなので、不定期連載します。

最近の記事

花びらのおぞましさ

グアダルーペ・ネッテル『花びらとその他の不穏な物語』宇野和美訳、現代書館、2022。 昨年、いや、もう一昨年、『赤い魚の夫婦』の翻訳が出たネッテルの第二弾が、同じ訳者、同じ版元で出た。 「眼瞼下垂」「ブラインド越しに」「盆栽」「桟橋の向こう側」「花びら」「ベゾアール石」の6作品からなる短篇集。タイトルにあるとおり「不穏な」incómoda 気持ちにさせる悪癖・奇癖を持った人々の話。 「眼瞼下垂」は成形手術のいわばbefore-after写真を撮る写真館の息子が、ある瞼に

    • 4月の面会

      昨年の安倍晋三暗殺事件のおかげで旧統一教会(以後、「旧」はつけない)問題がひと昔前の話題ではない、それどころか、このカルト教団はとんでもなく広がっているのだということが明るみに出た。同時にカルト2世問題(親がカルト信者であるために子どもの身にふりかかる問題。特に統一教会には限らない)などというものが存在することも知られるようになった。僕はここではカルト0世(およびその息子。つまりカルト二親等)問題について書きたいと思う。カルト0世としての母が人生の最後の時期を迎えているので、

      • マリオ・バルガス=リョサ『困難な時代』(仮)

        最近はみんながnoteで文章を展開するものだから、僕もやってみようかと思う。基本的に、Blogと重複することはあるかもしれないが、あるていどまとまったレヴューなどを。 ブログ上で既に途中報告をしていたのではあるが、今年度の授業で読んだ小説: Mario Vargas Llosa, Tiempos recios, Alfaguara, 2019. グワテマラへのCIAの軍事介入を扱った小説。 “Antes”(前)と “Después” (後)という名のプロローグとエピロー

      花びらのおぞましさ

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      • 読書の楽しみと後ろめたさ
        2本
      • カルト0世代問題? (不定期連載)
        1本