見出し画像

こんにちは。
世界一周の旅の途上でロックダウンに遭った日本人女性です。南米はコロンビアの首都ボゴタに暮らしています。コロンビア91日目。

写真の子

今住んでいるシェアハウスのルームメイトの息子君(3)。
車や電車やヘリコプターのおもちゃが大好きな元気な男の子。
気が向いたら私にも挨拶をしてくれたり、一緒に遊ぼ、と手を引っ張ってくれます。最近はやっと、名前を憶えてくれました。
なぜか、時々「チョコラテ」と呼ばれます(笑) ちゃうわ!

最近悲しいことがありました。
永遠に続くような自宅待機生活(もうすぐ3ヵ月)が送れることすらありがたいんだと思うようになりました。


3月後半からほぼ毎日スペイン語のオンライン講座を受講しています。10人以上の先生を受講して、この人は!と思える先生に出会えました。アレハンドラさん。40歳くらいのグアテマラ人女性。

笑い上戸でいつも明るくて、教えることが心から好きなのがよく伝わってくる人です。一人一人の生徒に対する集中力は本当にプロだなと思います。英語も堪能なので、わからない言い回しを英語で質問すると、すぐにスペイン語に翻訳してくれるところも助かります。

そんな彼女から、授業の1時間ほど前に連絡がきました。3日前のことでした。

「主人が昨夜亡くなりました。心臓発作でした。今日の授業はお休みさせてください。突然でごめんなさい。明日は通常通りに授業をします。」と。

アメリカ人の旦那さんと14歳の娘さん、アレハンドラの三人家族。授業の前の雑談でよく家族の話を聴いていたので、会ったことがないのにとても身近に感じていまいた。

「暫く休んだらいかがですか、スケジュール変更はかまいませんから。」と連絡をしたところ、「仕事をしていたほうが気が紛れるから授業はいつも通りで大丈夫です、ありがとう。また明日。」と返事がきました。

翌日どんな顔をして彼女に会えばいいのか迷いました。
スペイン語でお悔やみの言葉をいくつか書き出して覚えたり。

時間がきてSkypeに着信があり、1日ぶりにあった先生は、いつも通りでした。少し疲れているようだけど、張りのある声でまっすぐこちらを見てくれます。

「昨日大変だった。警察が来て、自然死かどうか確かめて調査が入ったり、死亡診断書の取り寄せやアメリカ大使館に行ったり、お葬式もしたり・・・」

通常は、グワテマラも日本と同じく、お通夜、告別式があり2晩かけて送り出すそうです。ですがコロナの状況下のため、全部1日ですませる必要があったそうです。告別式も7名までの参加っだったと。

心臓発作で突然亡くなり、警察の取り調べがあり、大使館に連絡をしたり、旦那さんの家族がいるフロリダに電話をしたり、お葬式をして埋葬して…。目まぐるしく、非現実的な1日だったろうと思います。悲しむ暇もなかったでしょう。

大切な人を亡くした人とどうかかわっていけばよいのか、と思いながら授業を受けました。先生はとても気丈でした。今日で3日目。

私には何もできませんが、コロンビアから出られる時期がきたら、(それは9/1以降になりそうですが)グアテマラの先生に会ってから日本に帰ろうかなぁと思い始めました。

私自身も、家族も友人もいつかこの世を去らなければなりません。
タイミングよく「さよなら」を言えるとは限りません。
今日が最後かもしれないと頭のどこかで意識して、ベストを尽くして目の前の人と時間を共にしていきたいと思います。

今日はちょっと重い話でしたね… お立ち寄りくださり、ありがとうございました。

世界一周の旅から帰国しました。瀬戸内海ふきんで、今後の拠点探しの旅を開始します。