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『UTAU LIVE IN TOKYO 2010』特別上映会 @109シネマズプレミアム新宿

7月5日(金)~7月25日(木) 3週間限定『UTAU LIVE IN TOKYO 2010』特別上映実施決定!(109シネマズプレミアム新宿)

THATER7 SAION

「UTAU LIVE IN TOKYO 2010」というコンサートツアーが日本中で行われていたとき、私はまだライブを観ることに復帰できていなかった。2011年後半くらいからようやくポツポツと行けるようになっていたが。そのため、このコンサートを生で観たことはない。DVDとCDはすぐに入手して視聴していたのだけれど、これを映画館で観ることが出来るというので7月7日(日)に行ってきた。平日は夜、土日は昼間、1日1回の上映だ。

2023年にオープンした109シネマズプレミアム新宿にSAION(サイオン)という音響システムが導入され、ライブ映像がよく上映されていることは知っていた。これは坂本龍一が監修しているので、教授の映像は度々かかっている。ライブ映像を映画館で観るという経験は竹内まりやのライブツアー映画を観たので特に違和感はなかったのだけれど、この会場は本当に臨場感というか立体感がすごかった。

上映前

映像は様々な角度で教授と大貫さんの姿を映し出すが、正面からの映像はまるでコンサート会場にいるかのよう。目をつぶると目の前で大貫さんが歌っているように聞こえる。全身で大貫さんの声と教授のピアノの音を浴びている、そんな感じがした。この感動をどう伝えていいかわからない。まだ元気だった14年前の教授が大きな映像の中で動いていることもあったのかもしれないけれど、大貫さんの声をライブで聴くときの震える気持ちがそのままやってくる。何度ライブで聴いても思う「なんという声!」。

「Tango」はまだこの映像と会場に入るための序奏(助走)だったように思う。次の「美貌の青空」。ボーカルから入るこの曲は教授がピアノを“コン、コン、コン”と3回叩いて、一呼吸入れて「まなざしの‥」という声が聞こえた瞬間、私はどこか別の場所にワープした。“うわ!”という声にならない声を出してしまい、そこからこのコンサートに没入した。

そこから「3びきのくま」「赤とんぼ」「夏色の服」と続く。ここまでで私はもう感動でいっぱいいっぱい。教授のオンステージになってやっと息がつけたという感じだった。

「夏色の服」と「風の道」はともに「CLICHE」でジャン・ミュジーがアレンジした曲で坂本龍一アレンジではない(「色彩都市」は教授アレンジ)。このアルバム、過去の大貫さんの曲の中でも教授のアレンジの曲が少ないのは、MCで大貫さんが説明していたが、しっとりとした曲は教授に頼まず、ポップな曲をお願いしたからだと。「UTAU」は二人での演奏なので、しっとりとした曲がどうしても多いため、かつての教授アレンジの曲が少ない‥というか「色彩都市」しかない。

「鉄道員」(ぽっぽや)は美雨ちゃんの美声が存分に発揮される曲。大貫さんはカバーなのだが、3音下がるとのことだけど、最初から大貫さんの曲だったかのように聞こえる。

静かで集中して聴いてしまうコンサートの中で、仲の良い二人の掛け合いMCはちょっとほっとできる。真面目に話してるのだけど、クスっとなる場面も多い。

このコンサート、童謡の「赤とんぼ」と新曲「a life」を除くとだいたいこんな構成。もともと「教授の曲に詩をつけて歌いたい、アルバムをつくりたい」という大貫さんのリクエストがベースの企画なので①が多いのは当然。

①坂本龍一の過去の楽曲に大貫妙子が詞をつけたもの
②以前のふたりでの共同作品
③大貫妙子の曲で今回坂本龍一初アレンジとなった曲
④坂本龍一の曲で他の人が歌った曲のカバー
⑤坂本龍一の曲

  1. Tango ①

  2. 美貌の青空 ①

  3. 3びきのくま ①

  4. 赤とんぼ <童謡>

  5. 夏色の服 ③

<坂本龍一オンステージ ⑤>
6. Improvisation
7. Mizu no Naka no Bagatelle
8. Parolibre
9. Energy Flow
10. High Heels
11. Loneliness
12. The Sheltering Sky
13. Aqua

大貫さん戻る
14. Antinomy ①
15. Bolerish ①
16. Flower ①
17. 鉄道員 ④
18. a life <新曲>
19. 四季 ③
[encore 1]
20. Merry Christmas Mr.Lawrence ⑤
21. 色彩都市 ②
[encore 2]
22. 風の道 ③


ポップコーンとドリンク
英国式クリーム・ティーセット

4500円(S席6500円)の109シネマズプレミアム新宿。一般の映画が2000円なので高いなと思うが、座席の広さやラウンジの活用、ポップコーンとワンドリンク無料というサービスから考えると妥当だと思う。ポップコーンはMサイズとLサイズがあるが、Mサイズでも私は食べきれない(当然だが持って帰ることもできない)。今回は英国式クリーム・ティーセット(有料)を頼んでみた。お酒やデザートは有料。

ラウンジは1時間前から入ることができる。S席の人だけのプレミアムラウンジは上映後に入れる場所。夜お酒を飲みながらが合うのだろうと思う。

歌舞伎町タワーは正直あまりガラのいい場所でもないが、そんなところにプレミアム‥。テンションを下げたくなければ、JRや他の新宿駅からはなるべくサブナード地下街から行った方がいい。西武新宿駅を通り過ぎ、ぺぺなんかも通り過ぎて、最後のエスカレーターからあがれば、歌舞伎町タワーの裏面のエスカレーターまで徒歩1分だ。夏で暑かったので、外を歩きたくないこともあり、サブナード地下街の存在は本当にありがたかった。そんな暑い夏の七夕の日でした。

こちらが表玄関

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