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直接見る、食べる、触れる、感じる学び


友人にたくさんのブルーベリーをいただいたので、そのブルーベリーを使って『ブルーベリーのタルト』を作った。


東京へ行った。

東京の、色々なところへ行った中の一つに『かっぱ橋道具街』がある。

ここ数年、特にコロナ禍になってからは新しいお菓子作りに挑戦することが多くなり、そのためにネット通販で色々な製菓道具を購入した。(結局は、お菓子作りのレパートリーの多さは、持っている製菓道具の数に比例する。)

『かっぱ橋道具街』で、ネット通販で随分お世話になった製菓道具店の実店舗に行った。

そこではあらゆる製菓道具を一堂に見ることができ、と、同時に、これまで作り方がわからなかったお菓子の作り方が理解できるようになった。

お菓子の作り方や範例が解説されているわけではないが、製菓道具を見るだけで、あるいは陳列されている製菓道具の『組み合わせ』を見ることで、これまで作り方がわからなかったお菓子が、実は『技術の差』ではなく『持っている製菓道具の差』であることがわかり…..なんだかマジックの種明かしをされたようで、嬉しくもあり、悔しくもあり、という心情になった。

とはいえ、『技術の差』ではなく『手持ちの製菓道具の数』でどうにかなるのであれば、修行経験の少ない私でも、レベルの高いお菓子作りにまだまだ挑戦できることがわかり、勇気が持てた。

並んでいる製菓道具を見ているだけで、頭の中で、パズルのピースがパチパチと音を立てて組み合わさっていき…..つまり、「これとこれを組み合わせればあれができる」「この道具使って、今まで自分がやってきたことと組み合わせたらもっと効率よくできる」とか、たくさんのヒント(製菓道具の使い方)を得ることで、たくさんの答え(お菓子の作り方)を得ることができた。

実店舗に並んでいる製菓道具を目にして、頭の中のパズルが出来上がっていく快感を得て、店の中で身悶えしていた。
(端から見ればだいぶ挙動不審な客だっただろう)

私の好きな四文字熟語の中に『知行合一』という言葉がある。

私は、本来の『知行合一』の持つ意味を拡大解釈して、

「知識を得ることができれば行動することができる。行動することによって知識を得ることができる。『知る』と『行う』は『糾える縄のように』、その2つが相互作用し『知識を得る』と『行動することができる』は常に影響し合っている」

と理解している。

『かっぱ橋道具街』の製菓道具店に直接訪れることによって、たくさんの学びをえた。

これもまた一つの野外実習のようなものだと思った。

『かっぱ橋道具街』に並ぶ店の中の一つに『釜浅商店』があった。

雑然としたディスプレイが立ち並ぶ店が多い中、整然としたディスプレイが一際目を引くお店だった。


雑然とした昔ながらのディスプレイのお店は、ある意味『ドメスティック』で、敷居は高く感じるかもしれないが、それが魅力的に見える部分もある。

一方で整然とした『ユニバーサルデザイン』を意識したお店は、外国人の客も多く、対応もインバウンドを意識したものになっており、時代の流れは確実にこちら(インバウンド需要)だと実感した。
(ゆえにこれから東京や観光地で商売するにあたり、英語力や外国語表記などは必須だということがリアルに見てとれた)

おそらく、道具やも代が移り変わるにつれ、求められるのはユニバーサルデザインの思考であり、お店も整然としたものになっていくのだろうと思った。

その一方で、雑然としたドメスティックなお店がどんどんと姿を消していくようになると、それはそれで寂しい気もした。

『かっぱ橋道具街』はちょうど、その過渡期的な例を、(いい意味でも悪い意味でも)2つ同時に見ることができ絶好の場所であるかもしれない。

下手すれば10年後は、ドメスティックな雑然としたお店はなくなり、整然としたデザインのお店ばかりになってしまっているかもしれない。

かつてニッチの聖地だった秋葉原が、今はもうその面影を残していないように、かっぱ橋道具街も、いずれそうなってしまうのかもしれない。

今、見ておくと面白い街だと思う。


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