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分室の歴史

カフェの横のスペース。

通称『分室』。

ここでは、主に、焼き菓子と、書籍の販売をしています。



このスペースには紆余曲折の歴史があり、今の形になりました。

カフェを家族で始めた頃、このスペースは『姉の仕事場』兼、父の作品を展示する『まちかど博物館』でした。

姉はヤマハのエレクトーンの講師をしており、このスペースにはエレクトーンとピアノが置かれていました。

そして、父の鉄で作った作品や陶芸作品の展示場所でした。
(それが『まちかど博物館』として認定されていました)

お店を始めて数年後、姉が結婚をして引っ越すことになり、エレクトーンとピアノもこの場所から移動することになり、そのことをきっかけにこの場所を改装することになりました。

私が25歳くらいの時だったと思います。

まず、頭にあったのは『製菓専用の厨房を作る』ということでした。

今でこそ、食品衛生法が改正されましたが、もともとカフェスケールは販売用にお菓子を作るような許可を得ていなかったので(つまりカフェで飲食だけをさせる許可のみで、復路で包装したものを販売するという認可を取り付けていませんでした)、製菓専用の厨房を作る必要がありました。

まず考えたのは、スペースの2/3を製菓専用の厨房に改装し、残りの1/3を販売用の売り場にする、ということでした。

そして、その売り場では、焼き菓子以外に雑貨を売ろう、と考えていました。

どんなふうに改装するか、その具体案を自分の中で明確にさせるために、まずは岡山にいる『師匠』に会いに行きました。

『師匠』とは、ちょうどその方がその頃に長期で尾鷲で仕事をしていた時に出会った方で、いろんな建物のリノベーションに携わっていたデザイナーの方です。

元々は岡山を拠点にされている方で、岡山のいくつかの古い建物や店舗のリノベーションに携わっていました。

岡山に行った理由は、その方が携わったリノベーション物件を見て回るためでした。

小さな場所をどうやって有効活用するのか、とか、古いものの良さを活かしてリノベーションするにはどうすれでいいか、など、色々とレクチャーを受けながら、改装された物件を色々と見て回りました。


そんな経験を踏まえつつ、空きスペースとなった場所のリノベーションに取り掛かりました。

リノベーションをするにあたり、いくつかの条件を出しました。

2枚の古いドアを使うこと。
売り場と厨房の間はアクリル板で仕切って、見えるようにすること。


あとは最低限の機材の配置をして、ペンキ塗りなどは自分でしました。

焼き菓子の厨房と売り場が完成してからは雑貨も取り扱っていたのですが、しばらくして辞めました。
(管理が煩雑になってしまったので)

今は焼き菓子の販売と、『トンガ坂文庫』の書籍の販売をしており、あとは個人的に収集した雑貨やアンティークをディスプレイしております。


カフェにお立ち寄りの際は、ぜひ、『分室』も覗いていってください。



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