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パスタを茹でているあいだに


「1971年、僕は生きるためにスパゲティーを茹でつづけ、スパゲティーを茹でるために生きつづけた」   

村上春樹「スパゲッティの年に」


パスタが大好きで、休日のお昼ご飯に、パスタを作ることが多い。

最近はinstagramのリール動画などでも、パスタ料理を紹介していて、休みの日の前日に、それらの動画を見ては

「よし、明日はこのパスタにしよう」

と決め、その日のうちに必要な食材を書き出し、次の日の午前中に、足りない食材をスーパーに買いに行く。

以下、休みの日に作ったパスタの記録。

クリームシチューのフジッリ
ベーコンと玉ねぎのチーズシュペッツレ

『シュペッツレ』はドイツのパスタ。
ゆるい生地を『スライド式の枡』がついたすりおろし器に入れ、枡をスライドさせて、お湯の入った鍋にすりおろしていくパスタ。


サーモンとキノコのクリームパスタ

本当はレモンの入ったレモンパスタにするつもりが、作っている途中でレモンがないことに気づき、急遽クリームパスタに変更。
(カフェなのでいつも冷蔵庫にレモンが入っているのだけど、この日はちょうど在庫を切らしていた)


トウモロコシとキノコのリゾット

スーパーに並んでいた旬のトウモロコシを買って、リゾットにした。

豚肉とゴボウのフェットチーネ、オーブン包み焼き

豚肉のラグービアンコを作り、そこにフェットチーネを合わせ、出来上がったパスタを全部ベーキングシートに乗せて包んで、それをオーブンで焼き上げる。
所々焼けてカリカリになったパスタが美味しい。


豚肉とゴボウのヴェルミチェッリ

ヴェルミチェッリは2.2mmの太麺のパスタ。
食べ応えのあるパスタと、食べ応えのあるゴボウを合わせた。

ヴェルミチェッリ・カルボナーラ

ヴェルミチェッリでカルボナーラを作ってみた。
普段はカルボナーラには入れないニンニクも使ってみた。


ボンゴレ・ヴェルデ

アサリのパスたの仕上げにジェノベーゼソースを入れたもの。
”ヴェルデ”は”緑”の意味。

海苔と山葵のゴルゴンゾーラのペンネ

海苔と山葵(わさび)とゴルゴンゾーラチーズの組み合わせがこんなにも美味しいなんて….

ホタテとあおさ海苔のクリームパスタ
ナスとベーコンのガーリック醤油のパスタ
アスパラと胡桃のファルファッレ

ファルファッレは蝶ネクタイの形をしたパスタ。
尾鷲ではファルファッレの乾麺がスーパーに売っていないので、生麺から自分で作ってみた。
案外簡単に作ることができて驚いた。

キノコのクリームパスタ

キノコを使ったパスタとしては珍しく、なめこを使ったクリームパスタ。

キノコのクリームニョッキ
ニョッキで作ったラビオリ、オリーブオイルの揚げ焼き

ラビオリの生地をニョッキにして、それを揚げ焼きにするという、変わった発想のパスタ。

ソースはバジルソースとベーコンを添えて。

当然といえば当然なのだけど、フライドポテトのような味のパスタだった。



村上春樹の小説でパスタが登場すると、パスタを茹でている間に本を読んだり(村上春樹は、パスタを茹でている間に読む本を『パスタ本』と呼んでいるとかいないとか)、パスタを茹でている間に誰かが訪ねてきてドアをノックしてきたり、電話が鳴ったりする。

主人公はパスタを茹でている間に訪れる来訪者の侵入を防ぎ、無事にパスタを茹で上げ、昼食にありつく。

淡々とした日常の食事のルーティンを守るために、主人公は瑣末な出来事と戦う。


私の場合はパスタを茹でている間に電話がかかってくることも来訪者がたずねてくることもない。

が、パスタを茹でている間にのんびりと本を読む時間もない。

パスタを茹でている間に、パスタと一緒に食べる具材を切ったり炒めたり、パスタと一緒に飲むアイスティーを用意したり、食器やカトラリーを用意して、パスタが出来上がったジャストタイミングですぐに食べられるよう下準備をしなければならないからだ。

全ての段取りと行程がうまくいき、出来上がったタイミングで食べる環境が整っている時、至福の時間が訪れる。

BGMは無音かラジオがいい。

その後にコーヒーを飲んで、午後の仕事に取り掛かる。
(休日とはいえ、やらなければならない仕事がたくさんある)


主に、スイーツを作ることが仕事で、スイーツに関する記録は多いけど、しかし、パスタも(趣味で)作ることが多く、意外にたくさん記録してある。


時々これまで作ってきたパスタの記録を見ては、食べたくなったりするが、それと同時に、写真と共に詳細なレシピをちゃんと記録していないことを後悔したりする。

今度から、詳細なレシピも書いておくことにしようと思う。



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