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101回目の投稿、20年の道

前回の投稿が、100回目の投稿でした。
今回が101回目の投稿です。


去る2024年7月7日、『熊野古道』がユネスコ世界遺産に登録されてから20周年を迎えました。

それを記念して『スカイランタンフェス』というイベントが行われ、そのイベント内の『ランタンマルシェ』にカフェスケールとして出店しました。

ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。



20年前の7月7日、つまり2004年に熊野古道は世界遺産に登録されました。

2004年といえば、私がこの仕事を始めてからまだ2年しか経っていない頃ですね。

この20年、色々とありました….


町に色んなお店が出現し、それが消えていくこと自体は『町の考現学』がと思っていますが、カフェという存在もまた『その町のあり方』を写す鏡のようなものだと思います。

だからカフェというものは『町とともにある』ものであって、『町と切り離されたもの』ではない、という感覚が自分の中にありました。

だから大学を卒業して地元に帰ってきた20代の頃から、割と積極的に『町のこと』にコミットしてきたつもりです。

それが30代の前半で、心が折れたこともあり、「もう『町おこし』とか『まちづくり』という意味において、『町のこと』には参画しない」と決めました。

それからしばらくは『町のことと切り離してお店のことだけを考える』という期間が数年間続きました。

それがまた『町のこと』に興味を持ち始めたのは『地域おこし協力隊』の存在です。

尾鷲の外部から、尾鷲の社会問題を解決するためにやってくる人たち。

割と積極的にそういう人たちにコンタクトをとって友達になりました。

それは自分自身がそういう人たちを通して『町のこと』にコミットし直そうとか思ったわけでは全然なく、ただ単に『尾鷲以外の人』と話すのが自分にとっては面白かったし、逆にカフェスケールのことを地元の人よりも高く評価してくれる人が多かったので、『尾鷲以外の人』と交流を深めました。

しかし、やはり『地域おこし協力隊』と仲良くなっていくうちにまた『町のこと』に薄く関わり始めた(関わらざるを得なかった)のも事実です。

2017年、県立熊野古道センターにて、『第1回 おわせマルシェ』が行われ、出店者として参加しました。
2018年に行われた2回目のイベントも同様に、いち出店者として参加しました。

が、2019年に行われた3回目のイベントから出店者だけでなく、運営側としても関わるようになりました。

多分、この2019年の『第3回 おわせマルシェ』がまた『町のこと』に関わっていく大きなきっかけになったと思います。

その後、世界は未曾有の感染症の脅威にさらされるわけですが、それを乗り越えられたのは少なからず『町のこと』に関わっていたからだ、と思っています。

だから、熊野古道センターで行われるイベントに参加する度に、2019年の『おわせマルシェ』ことを思い出します。

熊野古道が世界遺産に登録された20年前。

世界遺産登録を機に、向井地区に『県立熊野古道センター』と商業施設が建てられることに、当初は反対意見もありました。

実は私も、立地的な条件と、収益性のない箱物事業、という観点から反対の立場でした。

が、できてしまった以上、そこには行かない、利用しない、という手はありません。

むしろ積極的に利用していくべきだと思います。

熊野古道センター、今や様々なイベントで活用されるようにもなり、尾鷲にはなくてはならない存在になりました。

見晴らしもよく、お気に入りの場所です。

熊野古道の世界遺産登録20周年を記念してあげられたスカイランタン。

これからも熊野古道が、世界中の人が歩き続ける、世界に誇る巡礼道であることを祈っております。




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