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みんなで作る素敵な『ますかれーど』

本日を持ちまして、2年近く携わらせて頂きましたバーチャルメイド喫茶『ますかれーど』から卒業をさせて頂く事となりました。この2年間は大変なことも多々ありましたが、非常に楽しく学びある充実した日々を過ごす事ができました。これまでご支援を頂きました皆様、本当にありがとうございました。

支配人としても、この仮面を脱ぐ日が来ようとは・・・
つぶらな瞳がチャーミングですよね。分かります。

そんな出勤最終日となる本日。どんなコラムを綴ろうかと悩みましたが、『ますかれーど』の創設者としてプロジェクトに込めた"想い"と、これからへの"願い"をしたためたいと思います。よろしければ最後までお付き合いください。

■『ますかれーど』が目指した世界

プロジェクト立ち上げ当時は、まさにコロナによる自粛の真っ只中。
自粛期間中は、他者と触れ合わずに独りでずっと家にいるような生活をしていた方も多いと思います。私自身、普段は会社で皆と過ごす時間が多かった分、他者と分断された自粛期間は寂しさや孤独さを強く感じました。

やはり人は他者無しでは生きていけない生き物なのでしょう。当時はオンライン飲み会なんていうものが流行りましたが、画面越しでも顔を見て話しが出来るだけで、大分寂しさを埋められた事を記憶しています。

VTuberの魅力は、このオンライン飲み会の体験価値に似ています。場所や距離という制約から解放され、世界中のどんなところからでもコミュニケーションが取れ、元気を与えてくれます。さらには同じ時間を共有することで、より"距離感"を近く感じられる事もその魅力に拍車を掛けます。物質世界での隔たりを飛び越えられるインターネットは本当に偉大ですね。

そんなインターネットという人類最強のコミュニケーションツールへの感謝をしていた最中。インスタントにコミュニケーションが取れるがゆえに起きた悲しい事件がありました。SNS上での誹謗中傷によるタレントさんの自殺です。

当時、私にとってこの出来事は非常にショッキングでした。また、直接的ではないにせよネットを通して様々な意見を頂く側の身でもありますし、親友や関係者がネット上で殺害予告を受けたり、虚偽の風説の流布で疲弊していたことなども近くで見ていたため、他人事には思えませんでした。最近も青汁王子さんの件などが記憶に新しいですが、人類はまだこのレベルなのか・・・と悲しい気持ちになりました。

前置きが長くなってしまいましたが、そんな外的要因が重なった事もあり、新たなプロジェクト『ますかれーど』では、そういった孤独感やバッドコミュニケーションを少しでも和らげる事ができる"やさしい世界"を構築していくことを目指しました。"やらしい世界"じゃないですよ。いや、間違ってはいませんが。

■やさしい世界とは?

では"やさしい世界"とは、どういった世界なのでしょうか?
それは、互いを尊重し許容しあう世界ではないかと私は考えます。
大切なことは「他者を思いやる気持ち」です。

すべての人が、まったく同じ価値観や考えをもっているということはありません。人は大なり小なり考え方に違いがあります。人が多く集まれば集まるほど、意見が割れることや衝突することも増えてくるでしょう。世界中の人々が繋がるネットの世界ではなおさらです。

衝突すること自体を悪だとは思いません。我々がいるクリエイティブの世界では、このエゴのぶつかり合いが楽しみの一つでもあります。
しかし、他者への思いやりなく行う一方的なコミュニケーションになってしまうとせっかくの生産的な意見の衝突も、ヘイト合戦へと進展してしまいます。

インターネット上で情報やコンテンツ発信をしていると、多くの人が妄信的であり争いごとが好きなんだと感じてしまいます。恣意的に対立構造を作り上げたり、偏向的に情報を取り上げて他者を攻撃したりといったことを業界を限らず様々なところで目にしてきました。
特にネット世界においては、匿名性がそうさせるのか攻撃的な人が非常に多いように見受けられます。私自身、中学生時代にやっていたMMORPGでは暴言マクロを組んでいました。未熟でしたね。

もはや『ますかれーど』に限らず、私の人類への願いになるのですが、他者とのコミュニケーションにおいては、思いやりをもった行動や言動をしてほしいと感じます。特にネットという開かれたコミュニティ上では。
私もまだまだ至らない点は多々ありますが、一緒に「やさしい世界」を実現していきましょう。

■『ますかれーど』はみんなが作るもの。

なぜ『ますかれーど』のプロデューサーとしての最後の投稿に、このようなコラムを書いているのかと言いますと、やはり『ますかれーど』が目指す"やさしい世界"を実現させるには、ご参加いただく皆様が一緒にその世界を目指して頂かなければ達成が出来ないと感じているためです。

コンテンツというのは、作り手が生み出しユーザーが育てるモノ。皆様のコメントや投稿の一つ一つが、非常に大きな影響をキャストやスタッフ、そして『ますかれーど』に与えております。

何の気なしに発言をされているその一言も、無意識に相手や推しを傷付けてしまっていることがあるかもしれません。ネットの向こう側にいる方の事を想像したコミュニケーションをより一層心掛けて頂き、『ますかれーど』をさらに魅力的な場所にしていただけることを願っております。

ネガティブ寄りな事ばかり書いてしまいましたが、逆を言えば、同じくらい皆様のポジティブなコメントやお言葉は、非常に多くの勇気や原動力を与えてくれます。これからも変わらぬご声援をキャスト並びに『ますかれーど』へ投げかけてくださいますと幸いです。

■「いやし」と「いやらし」

さて、7月から『ますかれーど』は新しい組織体制へと変化をしていきます。人は変われど、プロジェクトに込めた想いを理解してくださっているキャストやスタッフがおりますため、『ますかれーど』は今後も、これまでと変わらぬ「いやし」と「いやらし」を皆様へご提供させて頂きます。

僕では作り得なかった『ますかれーど』の姿が見られることを非常に楽しみにしております。今後は、僕も一人のご主人様として『ますかれーど』の未来を皆様と一緒に見守らせて頂きたいと思います!

僕自身も、この「いやし」と「いやらし」というテーマをもとに、新たなチャレンジを行ってまいります。新たな情報発信の場としてTwitterを新設させて頂きましたため、よろしければフォロー頂けますと幸いです。

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