人生の特等席
メジャーリーグ、野球のスカウト。
データ時代に対抗して自分の眼で見る、そう言う古臭い美学を持った男、を演じるのがクリント・イーストウッド。
自分の物差しを駆使して暴れるが、昔ほどの勢いはない。もう歳だ——に、抗いながら、人を受け入れながら話は進む。
並行して、娘と和解するストーリーもある。
イーストウッドは忠実に「男」を追う。それに惹かれる女もいる。
若い頃の暴力性はあまり姿を表さない。暴力性がすぐに加害性になる、と言うこともある。
彼にしかできない表情、眉間の皺がある。しわがれた声がある。
まずそれを味わう。
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