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Tグループがワークショップの最高峰だと思う理由

とあるイベントでワークショップマニアを自称する人にTグループの参加経験を問いかけたときに、別の人からその質問の意図を問いかけられたので、答えた一言。その時は詳しい理由まで語れなかったので、こちらに記しておく。

前提として、Tグループは5泊6日のものとする。それよりも短いTグループまたはTグループと呼ばれる類似のワークショップは含まない。

ワークショップの範囲や定義、ファシリテーションやファシリテーターの範囲や定義はいろいろあると思う。しかし私は、ワークショップと呼ばれるものの体験や学習のすべて、ファシリテーションと呼ばれる支援や促進技法のすべて、ファシリテーターとして持つべきスキルやマインドを学ぶすべて、それらすべての中でも最高峰のワークショップ、トレーニングだと思っているし、それを生業にする人はもちろんの事、趣味やスキルで行っている人にも最適だと思う。

内容についての詳細は、私の記事よりも下記のnoteを読んでいただくか主催団体のページをお読みいただいた方がわかりやすいと思います。
https://yukogendo.com/facilitator-training-tgroup/

期間が長い

最近巷では数多くのワークショップが開催されているが、大抵半日や1日、1泊2日やせいぜい連休を利用した2泊3日のものである。対してTグループは5泊6日と期間が長い。

深い気づきが得られる

利害関係のない人たちが文化的孤島の中で同じ時間を過ごす。そこでは、日常生活の中では体験することができない、純粋な人と人との関わり合いが起こる。日常生活の中にある目的や利害とは無縁になることで、自己と向きあい、他者と向き合い関わることを通して、自己の内面とありように目を向けられる。

自分自身をよく知ることができる

他者とのかかわりを通して、自分のコミュニケーションのパターンに気づく。他者やグループの中での自分のありように気づく。そこから自分自身の理解につながる。特に私は自分の感情に気づくことができるようになった。今何を感じているのか、なぜそう感じているのか、という自分の感情に気づき、気づいたことを言語化できるようになった。これにより、特に怒りの感情に対処できるようになってきた。その怒りの原因が何によって引き起こされるのかがわかるようになり、それにより対処できるようになってきている。怒りをコントロールできるようになってきた

ファシリテーターの持つべきマインド(態度)がわかる

Tグループはトレーナーにより運営される。トレーナーには資格があるわけではないが、Tグループのトレーニングを重ねた人たちで構成される。開催する団体により、団体が大切にするトレーナーとしての価値観やトレーナー個々にも価値観に違いがあるものの、一人の人に対してどうあるか(関わるか)ということは共通しているように思う。この態度はTグループでのかかわりの中で参加者が感じていくことになり、学ぶことができる。

プロセスを体験を通して理解できる

コンテントとプロセスという概念について、言葉を知っていて頭では理解できていている人は多くいるものの、実際のプロセスに働きかけることを意図的に行っている人は少ないように思う。中には経験的にや無意識にできる人はいるが、人にその意図を明確に示すことができなければそれは暗黙知であり、人に説明することができない。
プロセスを体験を通して理解することで、その後の継続的なトレーニングによりプロセスに対する意図的な働きかけができるようになるが、その入り口となる。

費用対効果が大きい(コスパがよい)

1日のワークショップを同じ日数、同じ費用参加したとしても、一度のTグループ体験には代えられない。それは、1日では上記述べた事柄を時間的制約から深く体験することができず、Tグループと比較するとどうしても浅い体験になってしまう。同じ日数、同じ費用をかけるのならば一度で深い体験をすることの方が、その後の人生の自己変革につながる。私は人に尋ねられると1番にこの理由を答えるが、たぶん私はTグループに参加してなければ今の年収を得ることができなかったし、Tグループに参加したことにより当時の頃から比べると年収が数倍になりすぐに元を取ることができた。

Tグループ体験は個々に異なる。参加すれば必ず自己変革につながる効果が得られるわけではないと思うが、私は社会人になって4年経った頃に初めて参加して、その後の人生が大きく変わった。私にとってはとても有益であったと断言できる。

2020年現在5泊6日のTグループを実施している団体

日本体験学習研究所(JIEL)
https://jiel.jp/

南山大学
http://rci.nanzan-u.ac.jp/ninkan/

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