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本を読むこと

本を読むことがすき。
だけど趣味を問われて、読書と答えるのは ちょっと違っていて、
音楽を聴くこともそうなのだけど、趣味というよりは
生活の一部みたいな感じになっている。
最近は 以前より、本を読むことは減っているけれど、
それでも、本屋さんや図書館へ行くことや
本のことを考えているときは とても幸せな気持ちになる。

子どもの頃から 本が大好きで、
それは 親からも聞かされていたし、
物心ついた頃から 自覚はあった。
でも、幼い頃は、自分で本を買うことができなかったし、
ゆっくりと本を選ぶような環境にも恵まれていなかったから
自分で本を買えるようになった時や、
時間を気にせず 本を選べるようになった時に
ものすごく幸せを感じた。

たくさんの本を読む、というタイプではなくて
気に入ったものを 何度も繰り返し読むタイプで
子どもの頃に買ってもらった本の中には
何十回も読んだようなものもある。

今もそうなんだろうと思うけれど、
私が子どもの頃も 本を読む子は賢い、
というフィルターがかかってしまうようなところがあった。
だけど、私は全く賢くもなく、本ばっかり読んでるから
学業が疎かになり、学校のテストで良い点もとれず、
だから、私は クラスメイトの前で 本を読むことを避けた。
賢くもないのに 賢いと思われるのは嫌だったし、
よく本を読んでるのに 頭、悪いんやね、なんて思われるかもしれない、
なんて 変な気を回してしまい、だから、読書が好きと言えなかった。
勉強ができなさすぎて、本を読むのが好きな人であることに
後ろめたさとか、申し訳なさのようなものを感じていた。
でも、国語のテストは いつもちゃんと点数が取れた。
これは やっぱ、本を読むことの恩恵を受けていると思う。
ただ、苦い思い出として、カンニングしたんじゃない?みたいに 
思われたことがあって、これはさすがに心外だった。
なぜなら、その国語のテストの点数は 
「私の見たんじゃない?」と言ってきたクラスメイトより
私の方が点数が高かったのだもの。
それに、人の盗み見てまで 良い点が欲しい私でもなかった。
それなら、もっとできない算数のテストでやった方がいい。

話が逸れてしまったけれど、本が好きなことに戻ろう。

文章の感じや その本の中の景色や風景のような
空気感というのだろうか、そういうものをとても大切にしている。

あまり小難しいものよりは 柔らかい雰囲気のものが好き。
童話や物語、あと日記やエッセイが好き。

そんなものだから・・・なのかどうかは分からないけれど、
想像力が 半端なく養われたような気がする。

わりと 日々、物語の中で生きているような気もする。

大人になり 引っ越して 近所に図書館があることに
心の底から喜んだ。
比較的 小さい図書館ではあると思うけれど、
居心地がよくて、本もたくさんある。
これまで どれほどの本と出会えただろうか、この図書館で。
気に入ったものは 買うようにしているけれど、
気兼ねなく借りられることに ありがたさを感じる。
今までは知らなかったあの作家ともこの本とも 図書館で出会い、
そして、今、私の本棚に並んでいる、
そんなものも たくさんある。

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