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VRヘッドセットでVRChatを始めた話(後編)

前編はこちら。この記事では機材が届いてからの話をします。

Meta Quest 2本体の調整

シリコンフェイスカバー
開封してまず気づくのはシリコンフェイスカバーの存在です。初期装備では顔と接触する部分が固めのスポンジのような素材になっています。VRヘッドセットを使ってBeatSaberなどの体を動かすゲームをやるとわかるのですが、めちゃくちゃ汗をかきます。なのでシリコンカバーは付けることをおすすめします。付け方は参考リンクを参照ください。

ヘッドストラップ
ヘッドストラップは、左右の接続部分をひねるようにすると外れます。詳細は参考リンクを参照ください。外し方がわかると付け方も自ずとわかると思います。

バッテリー
バッテリーの取り付け位置については、参考リンクの最後の写真のように、ヘッドストラップの後頭部の下側のクッションに括り付けると安定します。

瞳孔間距離(IPD)の調整
IPDの調整は、本体を起動して映像を見つつやります。調整の方法は、レンズの縁を押してレンズの位置を移動するだけですが、ヘッドセットを付けたまま調整することは難しいと思います。ヘッドセットの着脱が面倒かもしれませんが、ピント調整に関わることなので頑張りどころです。IPDは、58mm、63mm、68mmの3段階から選べます。日本人男性の平均は64mm、日本人女性の平均は62mmだそうです。平均的な人は63mm(ヘッドセットの表示では2番)を選べば良さそうです。メガネを作ったことのある人だと検査結果にPDという項目で記載されています。私の場合は61mmでした。でも63mmで普通に使えていました。一方、参考リンクの記事によれば、60mm前後もしくは65mm前後と診断された人は、Meta Quest 2のメガネスペーサーをつけた上で、63mmもしくは68mm側に合わせてチェックしてみるのがオススメ、とあるので、いまいちピントが合わないときは試してみると良いと思います。私の場合はメガネスペーサーを取り付けてみたところ見え方が改善しました。

その他
取り扱い上の注意点として、以下に気を付けましょう。
・レンズをアルコールで拭かない
・レンズに直射日光を当てない
・フロント部のカメラレンズを触らない
・メガネをかけるならメガネスペーサーをつける

参考

シリコンフェイスカバーの付け方

ヘッドストラップの外し方

バッテリーの取り付け

IPDの日本人平均

IPD調整にメガネスペーサーを使うアイデア

取り扱い上の注意点

Meta Quest 2の初期設定

ガーディアン境界線の設定
VRヘッドセットを装着して現実の視界が奪われた状態で体を左右に向けたり後ろを向いたりすると、同じ場所に立っているつもりでも少しずつ移動してしまいます。壁や家具の近くに来たことに気づかずに手を振り回すと、物を壊したり怪我をする危険があります。ガーディアンはこのような事態を防ぐための機能で、現実世界で動きまわってよい範囲(プレイエリア)を設定しておくと、その境界にヘッドセットやコントローラが近づいたらフェンスを表示して警告してくれるというものです。設定方法は案内に従うだけです。プレイエリアの推奨サイズは2m四方らしいです。私の場合は若干狭くて1.8m×1.6mです。VRChatで勢いよく手を振り回すことはないので困ってません。Beat Saberをやるときは危ないので、しゃがんで両手を左右に振って事前に立ち位置を決めてやるようにしています。

Metaアカウントの作成
以前はFacebookアカウントを用いたログインが必須だったため不評でしたが、2022年8月24日からはMetaアカウントという別のアカウントを作成してログインすることが可能となりました。Metaアカウントを作成する具体的な方法については参考リンクを参照ください。実名を入れるべきかどうかや、おすすめのプライバシー設定が紹介されています。

チュートリアルに感動
一通り設定が済むとチュートリアルがあるのですが、バーチャル空間で物を掴んだり投げたりしていると本当にそこに物があるように感じられてきました。特に、ロボットの手を取ってダンスしたときは、その表情や動きのなめらかさもあって、自我のあるロボットに出会ったような感じがして感動しました。チュートリアルを終えるとスタンドアロンでいろいろ遊べる状態になっています。私は音ゲーが好きなのでOculusStoreでBeat Saberを買って遊びました。

参考

初めてMeta Quest 2を使う場合のMetaアカウントの作成方法 (4:23~)

Virtual Desktopの設定

ワイヤレスPCVRの準備をします。PCVR自体はMeta Quest 2とPCをケーブルで繋げばOculus Linkという機能で可能なのですが、立って体を動かすとケーブルが邪魔になるのでおすすめしません(椅子に座ってやる場合は特に気にならないかも)。ワイヤレスPCVRの方法としては、無料で公式のAir Linkと、有料アプリのVirtual Desktopがあります。Airlinkは遅延が大きく、ボタンの連続入力に失敗しやすいと言われているのでVirtual Desktopをおすすめします。

Virtual Desktopの設定は4ステップで完了します。詳細は参考リンクを参照ください。

  1. Meta Quest 2でVirtual Desktopアプリを購入 (約2000円)

  2. PCにVirtual Desktop Streamerをインストール

  3. PCでVirtual Desktop Streamerを起動してMeta quest 2のログインusernameを入力

  4. Meta Quest 2でVirtual Desktopを起動

参考

Virtual Desktop設定方法

Oculus LinkとAir LinkとVirtual Desktopの比較

PCにアプリをインストール

Steam
Steamはゲームの販売プラットフォームです。参考リンクからアプリをダウンロードできます。アカウントを作成してログインしておきます。

SteamVR
SteamVRはSteamで購入・ダウンロードしたゲームをVRモードで遊ぶために必要なアプリです。Steamアプリのストアで検索してダウンロードします。

VRChat
本命のSteam版VRChatアプリです。Steamアプリのストアで検索してダウンロードします。

VRChatのアカウントについて
VRChatアプリを起動すると、VRChatアカウントでログインするかSteamアカウントでログインするか選べます。アバターのアップロードにはVRChatアカウントが必要になるので、CREATE ACCOUNTを選択してVRChatアカウントを作成し、VRChatアカウントでログインすることをおすすめします。誤ってSteamアカウントでログインした場合でも、後でプレイデータをVRChatアカウントに統合することができるので大丈夫です。VRChatのアカウントは参考リンクから作成できるので、アプリを起動する前に事前に作っておくとスムーズです。英語がわからん!という方は参考リンクの解説をご覧ください。

参考

Steamダウンロードページ

VRChatのアカウント作成ページ

VRChatのインストール、アカウント作成、ログイン

いざVRChatへ!

起動手順は4ステップです (後述する通り普段は3ステップ)。

  1. (PCでVirtual Desktop Streamerを起動)

  2. Meta Quest 2を装着してVirtual Desktopを起動

  3. Virtual Desktopから見えるPC画面からSteamVRを起動

  4. SteamVRからVRChatを起動

なお、1のVirtual Desktop Streamerについては、デフォルト設定だとPC起動時に自動で起動するので、普段は意識しないです。

また、3のSteamVRについては、普段、起動中は下図のように地面に同心円状のグリッドが広がっていて彼方に夕暮れの稜線が見える場所にいて、起動が完了するとSteam VR Homeという部屋に行きます。

SteamVR起動中の風景

しかし、待ってもHomeに移動しないことがあります。その場合は、左手コントローラのメニューボタン (三本線が描かれてるボタン) を押してSteamVRのメニューを表示して、ライブラリからVRChatを起動することができます。

VRChatが起動したらVRChatアカウントでログインします。英語でいろいろ説明されますがスルーしても大丈夫です。これでVRモードのVRChatの始まりです!

日本語チュートリアル
ログインして降り立つHome worldには、操作方法、設定の違い、注意点を説明した掲示物がたくさんあります。しかし、英語で書かれおり、説明が簡素です。まずは日本語で詳しい解説をしているワールド「[JP] Tutorial World」に行くことをおすすめします。一通り操作と設定を把握したら、アバターワールドへ行ってお気に入りのアバターを探しに行きましょう。アバターワールドについては、日本語チュートリアルワールドの最後で紹介されているところに行くのがおすすめです。

余談
Meta Quest 2コントローラのボタンは、押す以外にも触れている状態を認識します。販売アバターやそのサンプルではアバターの表情をコントロールできることが多いのですが、ボタンに触れた状態でグリップを押す、といった条件にも表情が割り当てられていることもあるので、試してみると面白いかと思います。

参考

基本操作の解説動画

日本語チュートリアルワールドへの行き方

メニューや設定の一覧

カメラの使い方 (静止画)

アバターを動かしてワールドを巡りはじめると「写真を撮りたい!」と思うのではないでしょうか。クイックメニューのカメラアイコンからスクリーンショットを選ぶと自分の視界が画像として残せますが、VRChatでは多機能なカメラが使えるんです。でも少し操作にクセがあるので、一度カメラ講座を見ておくとよいでしょう。私はおきゅたんさんの動画を30分くらいまで見たらだいたい把握できました。

ちなみに、カメラを一方の手で持つと、持ち手とは反対の手からレーザーが出るので、そのレーザーでカメラのアイコンを選択するのが操作の基本になりますが、カメラを持っただけではこのレーザーが出ないことが多いです(私だけ…?)。レーザーが出ないときは以下を試すと出てきます。

  • カメラを持った手とは反対の手をカメラに向けてトリガーを引く

  • カメラを持った手とは反対の手をカメラに近づけたり遠ざけたりする

カメラの使い方 (動画)

写真を撮りたいと思うのと同時に動画も撮りたいと思うのではないでしょうか。一人称視点の動画を撮る場合、Meta Quest2だとスマホのMeta Questアプリに視界の映像をミラーリングしてスマホに録画を保存することが簡単にできます。一方、VRChat内のカメラを使用して動画撮る場合は、VRChatのカメラだけでは完結しません。別途、画面キャプチャアプリを用いてVRChatのアプリ画面を録画する、という方法をとります。以下のサイトはBeat Saberのプレイ動画を撮るための解説ではありますが、『2. 「OBS Studio」(動画撮影・配信ソフト)の導入』のところを、Beat SaberをVRChatに読み替えながら設定し、VRChat内でカメラをStream CameraモードにしてからOBSで録画開始を押すとカメラの画角で動画を撮影できます。

なお、ヘッドセットのマイク音声を録画に含めるには、「ファイル>設定>音声>グローバル音声デバイス>マイク音声」のところで「マイク (Virtual Desktop Audio)」を選択するとできます。

録画を開始するにあたってはPCを操作する必要がありますが、左コントローラーのメニューボタンを押してSteamVRのメニューを表示して、デスクトップのボタンを選択してPC画面を操作すると、ヘッドセットを外さずに録画の開始と終了ができるのでおすすめです。

時々、カメラでは見えているはずなのに、OBSのキャプチャ画面では見切れている、ということがあります。これはキャプチャ対象のアプリの画面サイズを最大化していないために起こる現象です。OBSは指定したウィンドウをキャプチャしているので、そのウィンドウのサイズが変わるとキャプチャ画面のサイズも変わる、ということに注意してください。ウィンドウ上部のバーをダブルクリックするとウインドウを最大化できます。

VRヘッドセットでVRChatをやってみてよかったこと

  • ワールド巡りすると旅行してる感がある

  • VTuberっぽいことができる

  • 人と絡む機会が爆増する(イベントも多い)

  • アバター着替えるの楽しい!

  • 痩せてきてる(ラジオ体操や筋トレの集いに参加)

まとめ

  • VRヘッドセットでVRChatをやるなら、Meta Quest 2でワイヤレスPCVRして、Steam版のアプリを使うのがおすすめ

  • VRChatをはじめたら、日本語チュートリアルワールドに行って、アバターワールドに行って、カメラの操作を習得しよう

トプ画の撮影場所
(毎朝8:00からラジオ体操の会が開かれています)

おまけ
VRChatに慣れてきたので動画作ってみたよ~ 動画編集って大変!
【巨大】ジグソーパズルが鬼ムズ!【VRChat】
👉https://youtu.be/d-xtza3WVlI



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