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【2022 カタールW杯】ウルグアイ代表 開幕前まとめ

こんにちは。今回はいよいよ開幕まであと3日に迫ったカタールW杯に出場する、ウルグアイ代表について紹介していきます。はじめに南米予選などの振り返りをした後、布陣や全選手の紹介を書いています。南米予選の視聴環境は整っておらず、また普段はラ・リーガを中心に見ており、世界各国に羽ばたいて活躍するウルグアーショ(ウルグアイ人)をすべて追うのは不可能に近いため、選手間で僕の理解度が大きく異なることをあらかじめお伝えしておきます。もし、見当違いなことを述べていたらご教授くださいませ m(_ _)m

日本と対戦するかはわかりませんし、とてもとても長いですが、興味のある選手や知らなかった選手など特定の項だけでも読んでいただけると幸いです。


はじめに

基本情報

ウルグアイ代表の基本的なデータは以下の通り。

・FIFAランキング:14位 (1↓)
・4大会連続14回目の出場
・最高成績:優勝(1930, 1950)
・過去3大会の成績:
  2010 ベスト4
  2014 ベスト16
  2018 ベスト8
・南米予選:3位(8勝4分6敗 22得点22失点)


日程

日程は以下の通り。括弧内は通算対戦成績。

グループH
11月24日(木) 16:00 (日本時間 22:00)
  第1節 韓国戦 🇰🇷 (6勝1分け1敗)
11月28日(月) 20:00 (日本時間 26:00)
  第2節 ポルトガル戦 🇵🇹 (1勝1分け1敗)
12月2日(金) 18:00 (日本時間  24:00)
  第3節 ガーナ戦 🇬🇭 (0勝1分け0敗)



W杯までの道のり

南米予選

予選開始時の監督は“マエストロ”ことオスカル・タバレス。2006 ドイツW杯出場を逃したウルグアイ代表の監督に2回目の就任をして以来、3大会連続のW杯出場、40年ぶりのW杯ベスト4、コパ・アメリカ優勝に導くなどの実績を持つ名将である。

オスカル・タバレス前監督

2020年10月に始まった今回の予選も、完璧ではないが中盤まではそこそこ順調であった。1戦目のチリ戦に勝利後、フエラ(アウェイ)でのエクアドル戦に敗れるも、3戦目のコロンビア相手に敵国の地で勝利し、タバレスは205試合目にして代表通算100勝を達成した。

その後ブラジルに敗北し、格下相手に2引き分けで勝ち点2しか積むことができなかったが、2021年6月時点でW杯圏内の4位。期待値を高く設定していたら物足りないが、世代交代がなかなか進まない点、他の南米諸国が力をつけている点を踏まえれば納得はいく順位である。

6月の下旬から7月上旬にかけてはコパ・アメリカ2021が開催された。結果は準々決勝でコロンビアにPK負けとなった。なんでヒメネスにPK蹴らせたの……。
余談だがアルゼンチンが優勝したことで、ウルグアイはコパ・アメリカの優勝回数でアルゼンチンに並ばれ、最多タイなってしまった。次大会で優勝して単独トップの座を取り返したい。

シーズンは変わり、COVID-19の感染防止策(欧州クラブなどが選手派遣の拒否)により延期された第6節が組み込まれ、中2~3日で3連戦を戦わなければならなかった9月を2勝1分けで乗り切り、前半戦を3位で折り返した。上出来だった。

3連戦後にポジティブな要素しか見えていなかった人

だが、崩れたのはここからだった。第6節と同様の理由で延期された第5節が10月に組み込まれた結果、コロンビア戦、アルゼンチン戦、ブラジル戦(以上が10月の3連戦)、アルゼンチン戦(11月)という過酷すぎる日程が出来上がってしまったのである。10戦目のコロンビア戦は引き分けるも、9月の3連戦による疲労と対戦相手の不運もあり、アルゼンチン、ブラジルだけでなく、格下のボリビアにも3-0の完敗を喫してしまう。結果、4試合を残して4勝4分け6敗、W杯出場圏外の7位。ストレートイン(プレーオフなしで本選出場)となる4位までは勝ち点1差と数値上はまだまだ巻き返し可能だが、4連敗中とチームは崩壊寸前であった。

そしてボリビアとの敗戦から3日後の現地時間2021年11月19日、AUF(ウルグアイサッカー協会)は決断を下した。


「タバレス、解任」

アルゼンチン、ブラジルに2連敗を喫した時にはネット上で解任派と擁護派が争うばかりか、AUF内部でも意見の対立があるとの報道もあった。4連敗し後がないこのタイミングで解任しなければ、ウルグアイはW杯をあきらめたと取られたもおかしくない状況にあったと思っている。文字通り限界が来ていた。
AUFの声明の通り、この解任は「タバレス監督の多大なる貢献を無視したものではない」し、「ウルグアイ代表を再び世界トップクラスに押し上げた15年間に渡る功績に敬意を表したい。」


2006年に2度目の監督就任をしてから15年
通算221試合104勝58分け59敗
勝ち取ったタイトルでは言い表せないほどの途轍もない功労
終わり方は無念極まりないがもう一度この場で感謝したい
Gracias, Maestro.


よければこちらも
選手たちからのメッセージ:ESPN Deportes
タバレスの功績を垣間見る:Number


そんな暗雲立ち込めるチームの後任候補にはディエゴ・アギーレやマルセロ・ガジャルドなども挙がっていたが、最終的に指揮を任されたのは“トルナード(竜巻)”ことディエゴ・アロンソ。

選手時代にはバレンシアやアトレティコ、ペニャロールでフォワードとして活躍。指導者としてのキャリアをスタートしてからはメキシコのパチューカとモンテレイでそれぞれCONCACAFチャンピオンズリーグを制覇している若い監督である。

アロンソが就任してからタバレス政権下と変わったのは大きく2点。1点目は若手や代表経験のないベテランの抜擢である。1試合目の指揮となったパラグアイ戦でいきなり、ロチェット、オリベラ、ダミアン、カノービオ、ペリストリの5人をデビューさせたのだ。それもロチェット、オリベラ、ペリストリの3選手はスタメンでである。ただ単にペリストリら若手を賭けでデビューさせるのでなく、しっかりとプラン(例えば試合終盤に5バックにする際に投入)をもってベテランのダミアンなども起用しているところが評価できる。最終的に指揮した9試合で10選手をデビューさせた。

2点目は戦い方の柔軟性である。タバレス体制の終盤はフォーメーションやメンバーが多少変わっても悪い意味で同じサッカーをしていた。個人の能力でボール保持することはあるが、強豪相手でも格下相手でもやり方は変わらなかった。アロンソは基本をタバレスと同じ4-4-2にしつつも、相手や時間帯によって4-3-3 (4-1-4-1) や5-4-1などの形も採用し、保持非保持にかかわらず試合を支配していた。もちろんまだ戦い方を模索中であることも考慮しなけらばならないが、引き出しの多さが垣間見え、選手と相手の特徴を加味して采配していることが明確だった。(こういうことは結果が付いてきたから言えることであり、後だしじゃんけんの気もするがそういうことにしておく。)

いずれにせよ、こうした大胆な采配をタバレスの培ったベースに上乗せすることで、2022年初戦のパラグアイに0-1、ベネズエラに4-1、ペルーに1-0でそれぞれ勝利し、見事W杯本選出場を勝ち取った。

実質的には消化試合となる最終戦のチリ戦も「我われにとって“親善試合”はない」と言いきり、完勝。就任後の予選を4戦4勝というこれ以上ない結果で終えた。


親善試合

先ほどの確言の後に"親善試合"と書くのは少し気が引けるが、予選から本選までの間には親善試合が5つあった。6月に行われた3試合はメンバーと布陣を入れ替えながら比較的ポジティブな内容と2勝1分けという結果で終えた。

問題がいくつか出てきたのが9月に行われたイラン戦である。結果から言うと1-0での敗北。無敗の状態でW杯に挑み本番で問題が浮き彫りになるよりもマシだと思っていたが、現地の人たちの意見は厳しかった。懸念事項は2つ。1つはCB(ディフェンス陣)のコンディションだ。ゴディン、ヒメネス、コアテスが負傷離脱していたためCBでスタメン出場したアラウホだが、開始わずか30秒ほどで右太腿の痛みを訴え5分で負傷交代。これで序列上位4人が怪我となってしまったのである。先の3人は比較的軽傷なため大きな問題にはならないかもしれないが、アロンソの下で右SBとして起用され予選突破の重要なピースであったアラウホの離脱は大打撃である。バルセロナ(チャビら)との会議の末、手術を受けることにした彼をアロンソは「最後まで待つ」と話し実際に召集したが、どこまでのレベルでプレーができるかは未知数だ。結果的に出場できなかったとしても、アラウホの下した、目の前のW杯よりも将来を優先した決断を受け止め、尊重したい。
もう1つの問題点は、ブロックを形成した相手の打開策である。イラン戦はこれまで個の力=ドリブルで局面を変えてきたペリストリが沈黙すると、チームとしてボックスに侵入する回数が減り、シュートの大半もボックス外からであった。ダルウィン・ヌニェス、スアレス、バルベルデらのミドルレンジからのシュートそれ自体は当然期待できるものであるが、1番の決定機であったべシーノのボックスへの飛び込みなどがあってこそ。

続く本番前最後のカナダ戦は、イラン戦とは対照的だった。黒子に徹したスアレスのアシストでダルウィンが先制点を決めると、これまで決定的な仕事をなせていなかったデ・ラ・クルスが直接フリーキックを沈めて0-2で完勝。その他の雑感は以下の通り。

この試合をもってウルグアイのW杯前の試合は終了。メンバー選考に影響するのは、練習(アメリカ組はシーズンが終わり事前リストに入った選手はセンテナリオで練習)とクラブでの試合(欧州組)となった。



選手リスト

日本時間の11月11日午前8時ごろ、ウルグアイ代表のメンバーリストが発表された。

感想

良い意味でも悪い意味でもとても大きなサプライズはない選出となった。これまでの招集傾向および直近の親善試合から予想されるメンバーと異なるのは、ホセ・ルイス・ロドリゲス(プーマ・ロドリゲス)とファクンド・トーレスの2選手のみ。アロンソの下で試合に出場したことがないのもこの2人である。ただ彼らの選出も理にかなったものだ。(ファク・トーレスは自分も選ばれないと思っていたからそれなりのサプライズだな)

プーマ・ロドリゲスは、予選から自身の能力を見せつけ主力に登り詰めたダミアン・スアレスの代役として選出された。ディエゴ・アロンソ監督はメンバー発表直前まで負傷していたダミアンとギジェルモ・バレラについて、「9日は所属クラブで(発表前最後の)試合があるため、出場して自分たちがやれることをアピールしなければならない」と言及していた。バレラは後半途中から出場し26分プレーした一方、ダミアンは試合を通してベンチに座り続けた。そしてメンバー発表前に監督から本人に直接、招集しない旨が伝えられたという。アンダー世代の代表経験はあるもののA代表デビューは今年の1月、フィールドプレイヤーでは最年長となる33歳と9か月の時。ヨーロッパで10年以上プレーし続ける苦労人がW杯で日の目を見るという夢は叶わなかった。本当に、本当に無念……。ただプーマからしれてみればそんなことは関係ない。このチャンスをものにしてほしい。

もう1人のファク・トーレスはこれまでWG枠として召集されていたディエゴ・ロッシに競り勝った形になる。ロッシが代表で決定的な仕事を果たせていない中で、クラブでの今年1年を通した活躍が認められた。成績などは選手紹介の項で述べる。ずーーーっと「召集してくれ」と言っていた身としてはとても嬉しい限り。


情報

・スカッドの市場価値は€590M(9位、CIES
 追記:€450M(10位、transfermarkt

・スカッドの平均年齢は27.8歳(上から4番目)

・所属リーグ別の召集人数は以下の通り

スペイン 🇪🇸  :4
イングランド 🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿:3
イタリア 🇮🇹  :3
ブラジル 🇧🇷  :3
アルゼンチン 🇦🇷:3
トルコ 🇹🇷   :3
ウルグアイ 🇺🇾 :3
ポルトガル 🇵🇹 :2
アメリカ 🇺🇸  :2

・出身クラブ別の召集人数は以下の通り

※デビューしたクラブならトレイラはワンダラーズ→ぺスカーラ、下部組織ならゴディンはセロ→デフェンソールとなるため、正確な定義は分からない

ペニャロール :6
ナシオナル  :4
ダヌービオ  :4
デフェンソール:3
フェニックス :2
ワンダラーズ :2
リベルプール :1
セロ     :1
レンティスタス:1
ボカ     :1
セントラル・エスパニョール:1
Soy Juvenil

・出身県別の召集人数は以下の通り

モンテビデオ県 :13
カネローネス県 :3
コロニア県   :3
サルト県    :2
リオ・ネグロ県 :2
アルティガス県 :1
リベラ県    :1
パイサンドゥー県:1

監督アロンソが地図を広げて選手の出身地を指差し、国民がユニフォームを見せてメンバー発表をする動画がとても素晴らしいので、ぜひご覧ください!

以下、動画順の選手と出身
※調べた限り、プーマとファク・トーレスはカネローネス県だったが上記の集計も動画に合わせた

リベラ県
 リベラ:アラウホ
 ↓
アルティガス県
 アルティガス:ダルウィン・ヌニェス
 ↓
サルト県
 サルト:スアレス、カバーニ
 ↓
パイサンドゥー県
 パイサンドゥー:マクシ・ゴメス
 ↓
リオ・ネグロ県
 ヌエボ・ベルリン:デ・アラスカエタ
 フライ・ベントス:トレイラ
 ↓
コロニア県
 ヌエバ・マルミラ:ロチェット
 ロサリオ:ゴディン
 ヌエバ・エルベシア:ベンタンクール
 ↓
カネローネス県
 トレド:ヒメネス
 サン・ハシント:ベシーノ
 エンパルメ・オルモス:ビーニャ
 ↓
モンテビデオ県
 モンテビデオ:デ・ラ・クルス、オリベラ、コアテス、ホセ・ルイス・ロドリゲス、カノービオ、ペリストリ、カセレス、ムスレラ、ウガルテ、ソサ、ファク・トーレス、ギジェルモ・バレラ、バルベルデ



基本布陣と戦い方

基本布陣

予想される布陣と序列はおそらく以下の通り。

現状のベストメンバーを考えると、GKのロチェット、CBのヒメネス、LBのオリベラ、CMのバルベルデとベンタンクール、CFのスアレスとダルウィンが確定枠になる。もう1枠のCBはゴディンもコアテスも直近で負傷しており、これまでの起用法だけでなくそこも考慮して決まる。RBは絶対的であったアラウホのコンディション次第で、序列はバレラ、プーマと続く。RMは予選の序列通りならペリストリ、守備面を意識し5バック気味に戦うならカノービオ。LMはデ・ラ・クルスとデ・アラスカエタが争う形になるが、CMにべシーノなどを起用しバルベルデを外にすることも十分考えられる。CFはカバーニが負傷のため上記のコンビが堅い。

初戦の韓国戦についてはOVACIÓNによると、GKのロチェット、CBのヒメネス、RBのバレラ、LBのオリベラ、CMのバルベルデとベンタンクール、CFのスアレスとダルウィンが確定的である。残りのポジションについては、

  • CBの相方はゴディンの経験と実績を取るか、コアテスを起用するか

  • 中盤の残り2枠はべシーノ、トレイラ(この2人の場合はバルベルデが外)、ペリストリ、デ・ラ・クルス、デ・アラスカエタが候補者

と考えられている。


戦い方

ベンタンクールが最終ラインに落ち、オリベラを押し上げ、LM(デ・ラ・クルスなど)が内に入ることでゴールキックからのビルドアップを行う。センターラインまで前進出来たら、右サイドではペリストリがドリブルで突破することを第一にしつつも、バルベルデがチャンネルランやスアレスを追い越す形のランニングで抜け出すなどダイナミックに縦へ早い仕掛けを行う。左サイドはオリベラとLMが中盤のベンタンクールや落ちてきたスアレス、ヌニェスらとショートパス繋ぎながら崩していく。ヌニェスはボックス内での勝負の他、カウンター時には積極的に1発で裏を狙う。点の取り方としてはサイドを深いところまでえぐってからCFの2人がクロスに合わせる形、それに伴い相手のラインが低くなった時のボックス外からのミドルシュート、べシーノのボックスへの飛び込みやセットプレーなどの空中戦、の3つが基本となってくるだろう。

守備は即時奪回が叶わないと段階的に引いてブロックを形成する。試合の序盤から中盤までは4-4のブロックだが、リード時には必ずと言っていいほど前線や中盤の選手を最終ラインの選手と交代し、5-4-1または5-3-2へとシステムを変える。現段階ではボールを奪う位置、狙いがあまり明確になっておらず、チーム状態がよくなるにつれ強度が増すことで補っている部分もあると思われる。


展望

目指すは優勝だが戦力を考えるとベスト8が及第点(いや、十分な合格点)、現実的な目標はベスト4といったところだろう(いや、御の字か)。

グループステージでは韓国、ガーナには勝利必須。ポルトガルには引き分け以上で1位突破をしたい。というのもラウンド16ではグループGの国と対戦することになるのだが、2位突破になるとおそらくグループ1位の優勝候補ブラジルとの対戦になる。これは避けたい。首位で突破すればスイスかセルビアとの対戦が堅く、準々決勝ではドイツかスペインとの対戦となるだろう。

いずれにせよ、まずは相性の良い初戦の韓国からきっちりと勝ち点3を拾うことが不可欠だ。



選手紹介

とても長くなってしまったがようやく選手紹介へ。凡例は以下の通り

・名前
選手画像(すべてAUFより)
① 誕生日(年齢) 
 ※W杯の開幕日の11月20日時点での年齢
② 身長(transfermarktより)
③ 詳細ポジション
④ 現所属クラブ
⑤ コメント


Goleros


1  フェルナンド・ムスレラ Fernando Muslera

① 1986年6月16日(36歳)
② 190 cm
③ GK
④ ガラタサライ 🇹🇷
⑤ ウルグアイを支え続けるベテランGK。W杯過去3大会では守護神を務め、積み上げた16試合出場はウルグアイ史上最多。南米予選期間の負傷中にロチェットにレギュラーを譲ることになったため、今大会は第2GKの役割を担うことになるだろう。カピタンを務めるガラタサライは今季でもう12年目であり、14個のタイトルを勝ち取った生きるレジェンドである。2010年W杯準々決勝ガーナ戦、コパ・アメリカ2011準々決勝アルゼンチン戦は有名だが、今季のスュペル・リグ(トルコ1部リーグ)開幕戦でもPKストップで勝利をもたらすなど、未だに活躍し続けるベテランがベンチに控えるのは頼もしい。


23  セルヒオ・ロチェット Sergio Rochet

① 1993年3月23日(29歳)
② 190 cm
③ GK
④ ナシオナル 🇺🇾
⑤ セレステの新守護神 “チノ”・ロチェット。2022年1月、アロンソの初陣で怪我のムスレラに代わりゴールマウスを任せられると、デビュー戦ながら終始落ち着いたプレーぶりを披露。ムスレラが復帰した3月もそのまま譲ることなく南米予選4試合を1失点に抑え、見事定位置を確保した。現在代表で許した失点は8試合で2失点のみ。クラブではカピタンも務め、ウルグアイ人GKとして初の1000分間無失点という快挙を成し遂げた(最終的には11試合1064分間2か月以上無失点を記録)。足元に若干の不安は覚えるも、今ウルグアイで最も波に乗っているGKの初舞台にぜひ注目を。


12  セバスティアン・ソサ Sebastián Sosa

① 1986年8月19日(36歳)
② 181 cm
③ GK
④ インデペンンディエンテ 🇦🇷
⑤ 長年の夢を叶えてW杯に挑む第3GK。今年1月に代表初召集されると、6月11日に行われたパナマとの親善試合で代表デビュー。アンダーカテゴリーの代表からの付き合いである同い年のムスレラと交代する際には、熱い抱擁を交わしてピッチに入り、この日3人目のGKとして14分間プレーした。試合終了後には感情むき出しにし、感謝、歓喜、誇りなどを語った。35歳と296日という年齢でのデビューはウルグアイ代表史上3番目に遅い記録である。おそらく出番はないだろうが、長年の経験でチームにプラスの影響をもたらしロッカールームやベンチから熱くサポートする姿に期待している。



Defensas


2  ホセ・マリア・ヒメネス José María Giménez

① 1995年1月20日(27歳)
② 185 cm
③ CB
④ アトレティコ・マドリード 🇪🇸
⑤ 闘志を全面に戦う泣き虫野郎、ホセマ。2014年わずか19歳でW杯デビューをしてから代表でもクラブでもずっとゴディンの相方を務めてきた。気づけばアトレティコも今季で10年目。同胞がクラブを退団し、さらにコンディションも万全でない今大会は、ディフェンスリーダーとして最終ラインに君臨する姿に期待がかかる。アトレティコサポーターの僕はここ数年こう思っては裏切られてを繰り返しているが諦めきれないでいる。頼むよ、ホセマ。お前が一皮むけないことには、セレステは勝ち上がれない(本音:勝ち上がるときには中心選手であってくれ)。


19  セバスティアン・コアテス Sebastián Coates

① 1990年10月7日(32歳)
② 196 cm
③ CB
④ スポルティングCP 🇵🇹
⑤ フィールドプレイヤーで唯一の190cm超え、長躯セバ。20歳の時にコパ・アメリカ2011で代表デビューし最優秀若手選手に選出されるも、W杯本選の出場はいまだ2試合。およそ10年、ヨーロッパで安定したプレーを継続する彼は、個人的に今大会で報われてほしい選手である。スポルティングCPではカピタンを務め、20/21シーズンにはリーグ最少の20失点で、01/02シーズン以来となるリーグ優勝をもたらした。自身は年間最優秀選手にも選出。ゴディンやアラウホのコンディションが不安視される今、ヒメネスとコンビを組み堅固な最終ラインの形成に期待したい。


3  ディエゴ・ゴディン Diego Godín

① 1986年2月16日(36歳)
② 187 cm
③ CB
④ ベレス 🇦🇷
⑤ セレステが誇るカピタン、“ファラオン”。4度目のW杯に挑むレジェンドは、今回の予選でも2位のバルベルデ(1232分)に大きな差をつけ、チーム最長となる1516分間ピッチに立った。代表キャップ数は最多の159試合。近年は負傷離脱が目立ち、左足の膝蓋腱症という慢性的な痛みを抱えながながらのプレーが続いていたため、9月にはスペインで治療を受けた。その後、2か月振りに復帰しベレスでシーズン最後の2試合に出場してから合流したが、コンディション面はまだまだ不安な状態である。本番までに自身の調子を取り戻すことはもちろん、チームを精神的にも引っ張っていきたい。


22  マルティン・カセレス Martín Cáceres

① 1987年4月7日(35歳)
② 180 cm
③ CB, SB
④ ロサンゼルス・ギャラクシー 🇺🇸
⑤ 欧州から北米まで数多くの名門クラブを渡り歩いたユーティリティプレイヤー、“ペラード”。最終ラインのどこでもプレーすることができ、短期決戦を中心にこれまでセレステを支え続けた。タバレスはサイドを任せることが多かったが、アロンソの下ではバックアッパーとしての役割に加え、試合終盤にシステムを変更(4バック→5バック)して試合を終わらせる目的での起用法が中心になると思われる。他のCBが軒並み負傷する中、最後の親善試合で相手に晒されなければ十分やれることを示したカセレス。ムスレラ、ゴディン、スアレス、カバーニと共に4度目のW杯出場を果たしたい。


4  ロナルド・アラウホ Ronald Araújo

① 1999年3月7日(23歳)
② 188 cm
③ CB, RB
④ バルセロナ 🇪🇸
⑤ セレステの未来を背負う若き怪物ディフェンダー。アロンソ就任後の予選4試合でRBとして起用されると、その能力を見せつけ本選出場に大きく貢献したが9月のイラン戦で負傷。右足内転筋腱剥離の手術を受けたことでW杯出場が危ぶまれたが最終的にメンバーに入った。メディカルからまだOKは出ていないが、AUF内部ではグループリーグ最終戦(ガーナ戦)には間に合うと確信しているそう(OVACIÓN)。アジリティやフィジカル面の能力が高く、無理の利くところが評価される一方で、ビルドアップ時の仕事量には改善の余地がある。今大会に出場することは彼だけでなくウルグアイのこれからにとって大きな財産になるだろうが無理はしないでほしい。


13  ギジェルモ・バレラ Guillermo Varela

① 1993年3月24日(29歳)
② 173 cm
③ RB
④ フラメンゴ 🇧🇷 ← ディナモ・モスクワ 🇷🇺
⑤ 直前でつかんだ2度目の大舞台、輝けバレラ。2試合に出場した前回大会のロシアW杯以降代表から遠ざかっていたが、6月の親善試合に向けたメンバーにおよそ4年ぶりに召集されると復帰戦で好プレーを披露。7月にフラメンゴへの1年間のローンが決まると、ほぼ試合に出場することなくコパ・ド・ブラジル(出場時間0分)とリベルタドーレス(出場時間6分)のタイトルを手に入れた。10月に負傷していたがメンバー発表前最後の試合に出場し、W杯への切符を勝ち取る。ダミアン・スアレスの未招集、アラウホの負傷により右SBの1番手となることが予想される。親善試合ではWBや3CBの一角でプレーする場面が見られたが本番はどのような役割が与えられるのだろうか。


26  ホセ・ルイス・ロドリゲス José Luis Rodríguez

① 1997年3月14日(25歳)
② 183 cm
③ RB
④ ナシオナル 🇺🇾
⑤ 主力の怪我により夢の舞台への切符を手にした、“プミータ(プーマ)”。今年加入したナシオナルでの1年間の活躍が認められ、タバレスの下で予選を戦ったジョバンニ・ゴンサレス、OVACIÓN選出2022ウルグアイリーグ年間ベスト11(公式はまだ未発表)のフェデリコ・ペレイラらを退けて初召集となった。2017 U-20W杯の主力メンバーであり、傑出したパフォーマンスでベスト4という結果に貢献したそうだ(ごめんなさい見てないです)。今回出番が回ってくるかは分からないが、レジェンド達がいるうちに多くを吸収して今後につなげたい。


16  マティアス・オリベラ Mathías Olivera

① 1997年10月31日(25歳)
② 185 cm
③ LB
④ ナポリ 🇮🇹
⑤ セレステの左サイドに安定をもたらした頼れるラテラル。ヘタフェでの継続したプレーぶりが認められ、アロンソの初陣でデビュー。タバレス下でレギュラーだったビーニャを大きく上回るパフォーマンスで本選出場の立役者の一人に。今季からはナポリにステップアップし、CLの舞台でサラーを封じるなど絶好調のナポリにおいて成長し続けている。クロスの精度は今一つだが、対人性能が高く、味方との連携を交えてボールを持ち運ぶことができる、今後も楽しみな選手である。代表経験は浅いが負傷しない限りはタフに出場し続けること間違いなし。


17  マティアス・ビーニャ Matías Viña

① 1997年11月9日(25歳)
② 180 cm
③ LB
④ ローマ 🇮🇹
⑤ 大舞台を復調のきっかけにしたいのは、ビーニャ。欧州1年目の昨季の序盤はクラブでも代表でも試合に出続け波に乗っていた。しかし1月の南米予選でオリベラにポジションを奪われるとクラブでもベンチに座ることが多くなり、今季もここまでリーグ戦は3試合(計54分)の出場にとどまっている。メディアやネット(自分も含む)などではブラジルリーグを制した好調のピケレスが推されていたが、見事選出となった。最後の親善試合では3CBの左を務め、適性の広さを再確認させた。2番手となるがオリベラに引けを取らないプレーでチームを底上げしたい。



Mediocampistas


14  ルーカス・トレイラ Lucas Torreira

① 1996年2月11日(26歳)
② 166 cm
③ DM
④ ガラタサライ 🇹🇷
⑤ 熱いハートを燃やす小柄なファイター、トレイラ。アーセナルで出番を失いアトレティコにレンタル移籍したのは一昨季。チームはリーグ優勝するも自身の出番は限られ、実質構想外。母親の死もあった。だがそこから這い上がった。昨季はフィオレンティーナで3度の月間MVPに輝くなどチームの中心として大活躍。ヴィオラファンの心をつかんだ。やはりデビューの地イタリアがあっていたのか。サポーターに買取を望まれるも結局交渉がまとまらず、今季からガラタサライに移りムスレラと共闘している。激しいコンタクトプレーも厭わずに戦う姿勢を目にしたい。


25  マヌエル・ウガルテ Manuel Ugarte

① 2001年4月11日(21歳)
② 182 cm
③ DM
④ スポルティングCP 🇵🇹
⑤ 15歳でプロデビューした期待のアンカー。昨年1月19歳でポルトガルに渡るとファマリカンで卓抜したプレーを披露し、わずか半年後の8月には名門スポルティングCPへ移籍。9月にタバレスの下でA代表デビューを果たした。昨季主力だったパリーニャ、マテウス・ヌネスのプレミアリーグ移籍、ブラガンサのACL(前十字靭帯)負傷により、今季から中心選手となり日本代表の守田と組んでスポルティングCPを支えている。得意のボールハントに加え、最近はボールを扱う技術や位置取りに向上も見られる。予選では2試合の出場のみであったがメンバーに選出。中盤で序列が一番低いが今後の中心選手として多くを学びたい。


5  マティアス・ベシーノ Matías Vecino

① 1991年8月24日(31歳)
② 187 cm
③ CM
④ ラツィオ 🇮🇹
⑤ ザ・大型ミッドフィルダー(“ðə: ザ”じゃなくて“ði: ジ”じゃね?とかいうツッコミはなしで)。5シーズン在籍したインテルを離れ、今季からラツィオでプレーする。代表では中盤の底で最終ラインと連携し、前線にボールを配給する役割を担っているが、最大の武器はその身長の高さを生かしたボックス内への飛び込みである。17/18シーズンの最終節でインテルに7季ぶりのCL出場をもたらしたヘディングをはじめ、これまで頭で数多くの重要なゴールを決めてきた。若手の成長や年齢を考えると最後のW杯となる可能性もあり、爪痕を残したい。


6  ロドリゴ・ベンタンクール Rodrigo Bentancur

① 1997年6月25日(25歳)
② 187 cm
③ CM
④ トッテナム 🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
⑤ セレステの舵取り役、ロドリ。彼がいいプレーをするとチーム力が2段階くらい上がる、そういう選手。今年の冬にトッテナムへ加入すると特徴であった展開力のアップに加え、ボール保持と得点関与の能力が大きく向上。スパーズファンの心を掴んで離さない。2022年にはこれまでのキャリアでの全ゴール数4を超える、6ゴールを記録。W杯前最後の試合では2分間で同点ゴールと決勝ゴールを決めて、練習地アブダビに乗り込んできた。最後尾からのビルドアップ~前線でのつなぎ役までを担当。チーム最年少ながら全試合に出場した前回大会の経験をチームに還元するときが来た。


15  フェデリコ・バルベルデ Federico Valverde

① 1998年7月22日(24歳)
② 182 cm
③ CM
④ レアル・マドリー 🇪🇸
⑤ セレステの核、“アルコン”。3月に愛称を“パハリート(Pajarito; 小鳥)”から“アルコン(Halcón; ファルコン、鷹)”に変更。先日、鷹とのツーショットと共に「正式に洗礼を受けた(命名された)」と投稿した。予選でゴールを決めるなど一翼を担うも本選のメンバーから外された4年前の悔しさを胸に挑む初のW杯。シュートを打てども打てどもなぜか決まらなかった昨季とは一転、今季はすでに8ゴールを記録。ボックス外からの得点数5は5大リーグ最多である(11月4日現在)。スケールの大きい選手で、大きなストライドで相手を引きちぎって駆け上がり、大胆にシュートを打ち込む様は見ていて気持ちがいい。自陣からの組み立てへの貢献度は多少低いが、中盤を広く任される彼の仕事量を考えれば気にならない。


7  ニコラス・デ・ラ・クルス Nicolás de la Cruz

① 1997年6月1日(25歳)
② 167 cm
③ AM, LM
④ リーベル・プレート 🇦🇷
⑤ リーベルファンはこう呼ぶ、デ・ラ・“クライフ”と。リーベル加入から早5年、そろそろ欧州に挑戦したいテクニシャン。今夏はレアル・ソシエダ移籍の噂が上がるもチームに留まり、2025年まで契約を延長。クラブに移籍金を残すための延長との見方だが果たしてどうなるか。最大の武器はキックの精度であり、細かいパス交換からのアシストや最後の親善試合でも見せた直接フリーキックからの得点に期待がかかる。基本的にはデ・アラスカエタとポジションを争うことになると思うが、インテリオールでもプレーできるため試合の強度と相手によっては出番が増える可能性もありうる。


10  ジョルジアン・デ・アラスカエタ Giorgian de Arrascaeta

① 1994年6月1日(28歳)
② 174 cm
③ AM, LM
④ フラメンゴ 🇧🇷
⑤ 控えめに言って天才、GDA。フラメンゴに移籍してから2度の南米制覇(リベルタドーレス)をはじめ、毎年タイトルを獲得しており、「No.1のNo.10」との呼び声も高い(データでも証明されている; Fútbol Spy)。だって天才だもん(2回目)。2022年のゴール関与数(得点+アシスト)は36でこのチーム最多であり、ブラジルリーグとリベルタドーレスのベスト11に選出された。南米予選でも本選出場を決めたペルー戦での決勝ゴールを含むチーム2位の5Gと1Aをわずか7試合で記録。恥骨痛のためW杯前最後のリーグ戦4試合を欠場しているが、どこまでコンディションを整えられるか。



Delanteros


8  ファクンド・ペリストリ Facundo Pellistri

① 2001年12月20日(20歳)
② 174 cm
③ RW
④ マンチェスター・ユナイテッド 🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
⑤ チーム最年少、セレステを救った若きドリブラー。今年1月、崖っぷちだったウルグアイ代表に初選出されるとアロンソは初陣からスタメンに大抜擢。デビュー戦ではまずまずの出来だったが、続くベネズエラ戦では1アシスト+1PK獲得を記録し(ハイライト)本選出場を決めたペルー戦でも存在感を示した。実質消化試合となった最終節のチリ戦(サスペンションで出場停止)を前にクラブに帰っていく姿はまさにヒーローだった。ここまで聞くとキャリアは順調に見えるがクラブでは苦しんでいる。2020年10月のユナイテッド移籍後はアラベスに1年半レンタルされるも、35試合で0G0A。セレステ初召集時も直近5試合の出場が計19分(コロナウイルス:1試合、ベンチ:2試合、途中出場:2試合)と博打のように見えた。このW杯で守備時のルーズさや体力のなさを改善し、小さい体だが決して倒れず縦へ縦へ仕掛けていける強みを極めることでクラブでも出番を増やしたい。


24  アグスティン・カノービオ Agustín Canobbio

① 1998年10月1日(24歳)
② 175 cm
③ RW
④ アトレチコ・パラナエンセ 🇧🇷
⑤ チーム戦術の幅を広げる男、カノービオ。ペニャロールで2度のリーグ優勝&ウルグアイリーグ2021の年間最優秀選手賞を勝ち取り、今年3月アトレチコ・パラナエンセにステップアップした。リベルタドーレス制覇こそ逃すも1年目から出場機会を得ている彼もアロンソの下でデビューした1人である。アロンソの初戦、後半途中からペリストリと交代してデビューを果たした。基本は右WGだがウィングバックやインテリオールとしての振る舞いもでき、アラウホの復帰具合によっては5バックの右WBとして出場する可能性も否定できない。担える仕事の量が多く、右サイドの重要なオプションになること間違いなし。


20  ファクンド・トーレス Facundo Torres

① 2000年4月13日(22歳)
② 177 cm
③ WG
④ オーランド・シティ 🇺🇸
⑤ ペニャロール産の今一番アツイ左利きアタッカー、ファク。10歳の時から在籍するペニャロールではペリストリがユナイテッドに移籍した2020年10月に背番号10を受け継ぎ、2021年に本格的に覚醒してチームを3年ぶりのリーグ優勝に導いた。今季から心のクラブを離れ活躍の場をアメリカに移しており、1年目にも関わらず13G10Aを記録した。USオープンカップの決勝では2G1Aで全得点に絡むなど大会得点王に輝くとともに、オーランド・シティにクラブ史上初タイトルをもたらした。最近ではアーセナル移籍の噂も上がっていた。内側で味方と連携しながらドリブルでの仕掛けもするウィンガーで、正確で鋭いシュートが持ち味。左右両サイドでのプレーに加え、トップ下も務めることができる。今回召集された中盤・前線の選手の中で唯一の左利きであることから、流れを変える働きを期待している。チャームポイントはケツアゴと首(耳の下)にあるタトゥー。右にはニコちゃんマーク「(×◡×)」(←こんな感じ)、左には自分の星座「牡羊座」が彫ってある。


18  マクシミリアーノ・ゴメス Maximiliano Gómez

① 1996年8月14日(26歳)
② 186 cm
③ CF
④ トラブゾンスポル 🇹🇷
⑤ まだまだ若い大型センタフォワード、マクシ・ゴメス。欧州初挑戦のセルタで初年度からリーグ2桁得点(17/18:17点、 18/19:13点)を記録したときの彼は何処いずこへ。バレンシアでは3季連続でリーグ1桁ゴールに終わり、カバーニの加入もあって今季からトルコでプレーする。基本的にボックス内でのワンタッチゴールが多いが足元が下手なわけではなく、ターゲットになったり下がって受けて散らせたりもする(今もそうかは分からない)。CFの4番手という立ち位置になるだろうが、もっと若い選手が育ってきているため結果を残したいところ。


9  ルイス・スアレス Luis Suárez

① 1987年1月24日(35歳)
② 182 cm
③ CF
④ ナシオナル 🇺🇾
⑤ セレステの絶対的エース、“ルーチョ”。バルセロナ退団後のアトレティコ、古巣のナシオナルの両クラブでリーグ優勝を果たすなどその得点力はいまだに健在。16シーズン連続でリーグ戦2桁ゴールを記録しているという(B/R Football)。代表通算68ゴールはウルグアイ史上最多であり、今回のW杯予選でもチームトップの8ゴールを決めたことで、南米予選通算得点が歴代単独トップとなる29に(2位はメッシの28点)。W杯本選でもあと1ゴールでウルグアイ人最多得点者に並ぶ。すでに歴史にその名を刻んでいるが最後の大舞台でもうひと暴れを。


21  エディンソン・カバーニ Edinson Cavani

① 1987年2月14日(35歳)
② 184 cm
③ CF
④ バレンシア 🇪🇸
⑤ ウルグアイが誇るもう一人の点取り屋、“マタドール”。セリエA得点王、リーグ・アン得点王、PSG最多得点者…。これまで上げたゴールは数えきれない。今季から加入したバレンシアではコンディションを万全にするため、9月の代表召集を辞退。その結果7試合で4G1Aとガットゥーゾ監督の期待に応えている。しかし現在は足首の問題を抱えており、W杯前最後の2試合を欠場。グループ練習の一部に合流するのみで個別のトレーニングをしている段階だそう。南米予選では2ゴールのみに終わったが、歴代2位の代表通算58得点という実力に疑いの余地はない。同郷、同い年のスアレスと2トップを組まずに最後のW杯は終われない。


11  ダルウィン・ヌニェス Darwin Núñez

① 1999年6月24日(23歳)
② 187 cm
③ CF, LW
④ リヴァプール 🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿
⑤ これからのウルグアイを背負っていくストライカー、ダルウィン。19/20シーズンに欧州初挑戦となるアルメリアで名を馳せると翌季名門ベンフィカへ移籍。1年目はケガに苦しむも、2年目の昨季はリーグで26ゴールを決め年間最優秀選手に選出されると、今季からCL準々決勝で2点を奪ったリヴァプールに加入した。デビュー戦となったコミュニティシールドでマンチェスター・シティ相手に得点し即タイトルを獲得、プレミアリーグのデビュー戦でも1G1Aを記録。一方で次の試合は頭突きにより退場、「英語が理解できない」など良いことばかりではないが、W杯前最後の試合での2ゴールを含めて10月以降は12試合で7ゴールと調子を上げてきている。幼いころから貧困と怪我に苦しんだ(Subrayado)彼の大舞台、カウンター時の裏抜けとボックス内での仕事に専念すれば点は取れるはず。とても楽しみである。





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