日本シリーズが終わって思うこと

日本シリーズが終わった。

ソフトバンクが強いのは言うまでもないが、パリーグでは2位のチームだった。

昭和からの野球ファンからすると、やはり日本シリーズは両リーグの1位同士の対戦が観たい。
今のところ起きてはいないが、リーグ3位同士の日本シリーズが実現する可能性だってある。
そんなことクライマックスシリーズが導入されたころから懸念されてはいたが、幸運にもまだ起きていないだけだ。

日本シリーズとは、その年のリーグ制覇したチーム、すなわち一年通してもっとも勝ったチーム同士が対戦すべきだと思っている。
長いシーズンを通してそのリーグで勝ち数の多かったチームが短期決戦でどのような采配をするか、それが自分にとっての日本シリーズの醍醐味だった。
それがクライマックスシリーズという名のもとに、短期決戦の采配が良かったからとはいえ、
自分にとっては1位ではない ぽっと出のチームが日本一をかけてシリーズを戦うのは何年経っても腑に落ちないのである。

3位から日本一になったチームもある。何が史上最大の下剋上だ、と思う。もちろん贔屓のチームがリーグ制覇していなくても日本シリーズに出場すれば、応援してしまう。
野球ファンだから、今年昨年のように1位同士の対戦でなくても、見入ってしまう。すっきりしない気持ちのまま。

今年に限って言えば、どんなにソフトバンクが強かろうと、仮に第7戦までもつれる展開になっていようと、1位同士の対戦以外にわたしは価値を見いだせない。
もう今後、後世に語り継がれる名勝負なんて日本シリーズでは起きない、と個人的には思っている。

交流戦もかなり定着してしまったおかげでセリーグ対パリーグの希少価値もなくなった。

時代はもちろん変わっていくので変化は必要だし、あの手この手で新しいファンを獲得する努力が必要だってことはわかってる。
クライマックスで興行的に成功して盛り上がっていることは認める。だけど、1stステージでは2位チームが勝ち、ファイナルステージでは1位チームが勝つ。
そんな既定路線、予定調和があって、そうでなかったときの結果にどうして喜べるのだろう。贔屓のチームがシーズン2位で日本一になったときがある。正直、ちっとも嬉しくなかった。

クライマックスシリーズの制度について見直しの声がちらほら聞こえている。わたしはどんな制度になろうと猛反対の姿勢を貫きたい。

クライマックスシリーズ賛成派にはシーズン後半に消化試合が増えるから、という理由がある。そんなもの選手の意識次第で、いくらでも減らせる、と個人的には思う。
9月末まで1位から6位のゲーム差が5ゲーム差以内になるくらい、6球団の力が限りなく均衡になれば、消化試合云々なんて杞憂に終わるはず。
クライマックスシリーズが導入されたころからずっとそう思っていた。

頭の固い、古い意見と思われるだろう。それでもクライマックスシリーズは即刻廃止してもらいたい。
ここ最近の日本シリーズは、個人的にちっとも盛り上がっていない。それでも観てしまうよ、野球ファンだから。

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