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小さく大きな愛情を持つ者

文章がまとまらず、矛盾している部分もあるかもしれません。
どうしても感情しか出てこず泣かずに書くことができませんでした。
推敲も今は難しいです。
ですが、敢えて自分のありのままをぶつけようと、一度でも手を止めるとまた書けなくなると衝動のまま記しました。
推敲は改めて、少し落ち着いた時に少しずつでもしていこうと思います。

そんな散文ですが、それでもよろしければご拝読いただけるだけで、幸いです。

私の幸福度が最近上がってきたのは、もしかしたら桜の季節に逝ってしまったあの子のおかげかなって、少し前向きになれたから、猫のこと書こうとしたけど。
泣いて泣いて指が止まる。
ちゃんと看取ることも、お葬式も出来たのに。

どうしてだろう。

大好きだった、旦那のお母さんが亡くなった時も悲しかったけどここまで引きずらずに済んだ。

住んでた距離?
過ごせた時間の長さ?
愛情?

いまだに分からない。
多分、あの子には二本足の家族の気持ちは全部お見通しで、二本足は鈍感だから、あの子が、求めることをやりきれて無い。
そんな心残りと、まだあちこちに残る彼女がいた証と、いつまでも拭えない、拭いたく無い彼女の闘病の跡、帰ってもお帰りの声がなく、寒いのに布団の中は今、私1人。
腕の中にあの子がいない。

ネコドアが無かったから、どの部屋もお風呂場とトイレ以外は、完全にドアが閉められなくて、じゃないと自由に居たい時に居たい人と居られなくて、ドアをカシャカシャ。
ニャーニャー。
夜もそう。
朝先に起きたらトイレに行きたい。
居間に行きたいと寝室のドアをカシャカシャ。
ニャーニャー。

今は全部閉まってるんだよ。
ゴミを捨てるのにも細心の注意は要らなくて、前日の夜から生ごみでも、プラごみでも、居間に集めてそのままゴミ袋で置けるんだ。
すごく楽だよ。
君のご飯の時間を気にして帰宅しなくてもいいし、何泊でもどこへでも行けるんだ。
自由だよ。

その楽と自由が苦しくて不自由だよ。

仕方ないのはわかっているけど、どうやって自分を納得させてあげればいいのか分からない。
あの子以外、代わりはいない。
あの子だ!って見つけたら暮らすかもしれないけど、あの子以外ともう、心が暮らせない。

幸せを沢山もらって。
辛い時も沢山癒してもらって。
ドジで笑わせてくれて。
可愛い顔で見上げてきて。
かまってくれるまで初めは何時間でも、黙って横に座ってたね。
年を行ってからやっと、二本足の太ももや背中を前足でちょんちょん。
そっちを見たら「撫でて」「お膝に入れて」ってフミュ…みたいな遠慮がちな小さく短い声で、甘えてきたね。

もっと早く甘えてほしかった。

でもね、本当に書きたかったのは、こんなことじゃなくて。

君が弱い私に生きることの尊さ、幸せの尊さ、強さを教えてくれたんじゃないかって。
どんなに痛くても辛くても最期まで一緒にいたい。
どんなに痛くても辛くても頑張れるんだよ。てね。

君のいない空っぽで心が完全に壊れてしまった後、あまりにも剥き出しで無防備で、いつも以上に外での自分を作れなくて。
人を傷つけて、傷ついて、今まで誤魔化して上手く言い訳して守っていた殻を破るきっかけになる様に素敵な人たちや親友まで出来て。
私の才能まで認めてくれる人まで現れて。
自己評価の低い私が、やっと素直に褒められて心から「ありがとうございます!」
と言える取り柄、胸を張れるものを手に入れた。

君がただ老衰で逝かずに、高齢で手の施しようが無いと言われた。
きっと目に見える形で本当に痛くて苦痛だったろう、壮絶な闘病の末、生きて生きて生き切って。
私がいる時に、ひとりぼっちで行かないでくれたこと。

今年は本当に私にとって辛くて辛くて酷い年だったけど、君を亡くしたことも、人間関係で苦しんだことも、私の手を強く握ってくれる素敵な人たちの出会いも。
捻くれ者で、いつまでも殻に引きこもって大人になろうとしない、自分から生きづらくしている私へ、君が残してくれた幸せのきっかけだったんじゃ無いかなと思う。

ありがとう。

そして、私に関わってくださり、私に心を砕いてくださった、今もくださっている全ての方々に感謝しかありません。

ありがとうございます。

泣いている間は、まだ理屈で納得させようとしてるだけだと思う。
早く飲み飲んで、穏やかに泣かず君の話をできるように、なりたい。
そして、その時もまた

ありがとう

と言いたい。

いつもありがとう。

いつまでも愛しているよ。