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No-21 マンションの開口部ってどこ?

マンションの開口部については建築基準法、消防法について出題されます。
マンションの開口部ってどこですか?

マンションに限らず、建物には開口部がたくさんあります。
建築基準法や消防法を覚える前にマンションの開口部を理解すると、法律で定める必要性が理解でき、覚えやすいと思いますよ。
開口部はマンションの壁、天井に設置されている部分です。
主に採光、換気、通風、通行、眺望などの役目を果たします。

開口部の代表は窓です。
窓のないマンションはほとんどありませんよね。(無窓室などがあります。)
ほとんどのマンションの窓はサッシがはめ込まれています。
サッシ戸にも種類はありますが、種類までは覚える必要はありません。
窓部分の開き方に特徴があります。

窓は外気と部屋を遮断する目的で設置されますが、建築基準法では、居室には「採光のための窓」が必要と定められています。その窓は一定の基準を満たした大きさでなければなりません。
それが「有効採光面積」です。
住宅の場合、有効採光面積は居室の床面積の7分の1以上必要です。
親の七光りと覚えます。

もうひとつ建築基準法によれば、住宅の居室には、換気のために、窓その他の開口部を設けなければならない
この住宅の換気のための開口部の面積は、居室の床面積の20分の1以上でなければならないとされています。

ここで注意することは引違い窓のサッシの有効面積は窓枠では面積ではありません。窓を開けた開口面積です。そのため、サッシ幅の1/2になります。
注意してくださいね。

窓だけでは足りない場合は床付近に換気口を設置することになります。
この場合、床面から開口部の下端までの高さは、1.2メートル以内であることと定めています。

意外と開口部って覚えることが多いんですよ。

出入口

建物に設置された外部と連絡口、通行口が開口部になります。
専有部分と廊下を仕切る玄関戸も開口部です。
自動ドア開口部に含まれます。
出入口として使用する開口部は、開閉に必要なスペースや開閉時の安全性なども考慮する必要があります。

出入口で注意することは防火扉です。
鉄製の重い扉はすべて防火扉になります。
防火扉はバリアフリーにはなっていませんよね。
あれは火の侵入を防ぐための構造です。

防火扉には特定防火扉と防火扉がありますがマンションの出入口は防火扉です。
特徴は大きく開いてもロックされず、手を放すと必ず扉が閉まることです。
開けっ放しにしない規格になっています。

防火扉に求められる性能は遮炎性能です。
特定防火扉で1時間、防火扉で20分、炎を遮る性能が求められます。

室内に直通避難階段がある場合は各階を防火扉で仕切る必要があります。

通気口(給気口、排気口)

窓や扉以外にも換気扇の通気口(排気口)や居室に設置される通気口も開口部になります。
マンションの壁でよく見かけますよね。

特徴的なカバーですがこれにも理由があって雨風が室内に入り込むことを防いでいます。

開口部には隣地の距離によってダンパー付きを設置する必要がありますが、それについては耐火、防火で説明しますね。

マンションの開口部は窓、出入口、通気口の3種類あると覚えてください。

次回はサッシに関して覚えることです。
羽目殺しサッシ、はつりなどを説明します。



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