No-6 昇降機(2)
油圧方式EV
油圧式は最近ではほとんど見られない方式です。
さらっと読む程度でも良いかもしれません。
油圧式には籠を上下させる方式が3つあります。
直接式
間接式
パンタグラフ式
違いを図で示すと次のようになります。
いずれも油圧を利用してシンダーを上下する方法です。
方式からも判るように低層階にしか使用できません。
また、機械室が必要な点も近年使用されなくなった理由です。
近年、油圧に代わって水圧を利用した方法も開発されていますが、機械室が必要なこと、低層階の使用に限定されることもあり採用が広がる可能性は低いのではないでしょうか。
油圧式で覚えること
機械室が必要になる。
低層階でしか使用できない。
近年は採用されることは少ない。
近年油圧ではなく水圧を利用する方法がある
リニアモーター方式EV
リニアと言うと新幹線を想像しますがEVでリニアをは「直線の」と言う意味で使われています。
リニア方式はロープ式の発展型です。
釣り合いおもりの中にモーター(駆動部)を配置することで釣り合いおもりをガイドに沿って動かすことでロープを上下させる方式です。
そのためリニアモーター方式には巻上機がありません。
将来的には籠にリニアモーターを設置することも検討されています。そうなると籠が自走することになり、ロープが必要なくなります。
リニアモーター方式で覚えること
リニアモーター方式には巻上機がない。
ロープを使用する点はロープ方式の発展型である。
昇降機(EV)の種類と駆動の違いを説明しました。
次回は建築基準法で定められている昇降機に係る数値を説明します。
コメント
管理会社にいる方は是非、担当するマンションで機械室の有無、駆動方式の種類を確認してください。
エレベーターの更新がされている場合、トランザクション機械室なしに変更されていると使用されなくなった機械室が残っているはずです。
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