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#30 シーリングをマスターしよう

防水の最後はシーリングです。
シーリングはマンションの色々な場所で使用されています。
例えばサッシ、外壁、共用廊下、ベランダ・・数え上げると切りがありません。
覚えることはそれ程ありませんが、マンションに携わる人には是非知って欲しい知識になります。

シーリングとは

防水性や気密性を保持するために隙間を埋める作業ことです。
コーキングとも言います。

シーリング材の種類

シーリングに使用される材料ですが、出題される材料は次の3つです。
商品はたくさんありますが、ほとんどはこの3つに大別されます。
1、ウレタン系
2、変成シリコン系
3、シリコン系
それぞれの特徴を覚えてください。

ウレタン系

安価で使いやすく汎用性が高いシーリング材です。
充填後にゴム弾力性を保ちます。
指で押すとゴムのような感触です。
耐久性はシーリング材で最も高いですが、紫外線に弱く、日が当たる外壁面にはあまり使用されません。(室内で用いることが多い)
耐久年数は10年程度です。

変成シリコン系

外壁の目地・窓枠・屋根板金・配管などで使用されます。
現在のマンションで主流に使用されています。
特徴としては耐候性が高い点です。(温度差、乾燥、紫外線などに強い室外で使用できる)
耐久年数は10年~15年とシーリング材の中では優れています。
ポイントはシリコン系ですが接着性に問題がありガラスに使用できません

シリコン系

耐候性・耐水性・耐熱性に優れています。
特にガラス類によく接着する特性がありますが、周辺を汚染(汚す)ため用途が限られています。
キッチンや浴室など内装の水回りで、隙間・目地を埋め、防水性・気密性を高めるために使われます。

塗布方法
シーリングは充填すると言います。
隙間を埋めると言う意味です。
作業の様子を見るとわかると思います。

以上がシーリングです。
シーリング材の名前と特徴を覚えましょう。
特に変成シリコンとシリコンは名前が似ていますが、性質が全然違います。
注意してください。

次回は、防水層の劣化の現象について説明します。


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