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屋内消火栓を見たことがない人はいないと思います。
一定以上の大きさの建物であれば必ず設置されています。

屋内消火栓は誰が使う


連結送水管と屋内消火栓の根本的な違いを理解しましょう。

連結送水管は消防隊が使う消火設備ですが、屋内消火栓は火災発生時に住民が初期消火に使用するために設置されている消火設備です。

この違いは過去に出題されています。

設置基準


連結送水管は579でした。(忘れていませんか)
屋内消火栓は用途によって設置基準は違いますが、マンション(共同住宅)は特定防火対象物ではありません。
しかし、用途規制の対象になります。

設置基準700の倍数と覚えます。
その他、耐火造又は内装制限、耐火造+内装で700㎡、1400㎡、2100㎡。

これ以外に4階以上、無窓室、地下室がある場合の設置基準は150の倍数と覚えます。
150㎡、300㎡、450㎡

連結送水管があるマンションで1階、2階、3階に屋内消火栓がないマンションもあります。

種類と操作性

これもたまに出題されます。
覚えておきましょう。
種類は3つ。
1号、易操作性1号、2号です。

1号は操作性が悪く2名以上の人員が必要です。
易操作性(いそうさせい)1号、2号はひとりで使用ができます。

この違いは1号は消火栓ボックスに収納されているホースが平ホースですべて出さないと放水できないため2名以上必要になります。(ひとりがホースを持って全力で走る、一人が元栓を開く・・イメージ出来ましたか)

ホースが平たい1号消火栓

易操作性1号、2号は収納ホースが丸ホース。
そのため一人で作業ができます。

ホースが丸い易操作性1号消火栓

この違いを覚えておけば、わざわざ覚えることもありませんよね。

*ちなみにフィールドで安易に消火栓ボックスを開けると警報が鳴るケースがあります。気を付けてくださいね。

実用性の話

1号は特定防火対象物で使用される為、どのマンションでも設置できます。
易操作性1号は特定防火対象物では使用できない場合がありますがマンションでは設置できます。
2号は散水栓程度の能力なので限られた建物にしか設置できません。

恐らく、試験に出るとすれば易操作性でしょう。

消火範囲


これもたまに出題されます。
1号、易操作性1号は水平距離に25m。
2号は15m。
最近、広域型2号なる消火栓があるらしいです。
ちなみに25mも届くらしいです。

1号25、2号15と覚えればOKです。



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