#35-アルミの劣化とは何?
マンショではアルミは非常によく使われる材質です。
建具のサッシ枠、網戸の枠、手すり、ドアノブなどいたるところで使用されています。
アルミって錆びるの?
アルミと言うとキラキラ輝くアルミホイルをイメージしますが、マンションで使用されるアルミは100%アルミではなく、金属を含むアルミ合金で表面(アルマイト)を処理されていることが一般的です。
そのため、アルミは錆びにくい金属として有名ですが、この表面が様々な要因で腐食されるとアルミが錆びた状態になります。
皆さんは錆びと言うと鉄が錆びることをイメージしますが、アルミは錆びても鉄の様な錆色(褐色)にならないことを覚えてください。
成分としては水和酸化アルミニウムと言って白色になります。
なぜ錆びる
アルミの錆の原因はいろいろありますが、大気中の湿気や雨と汚れが腐食性水溶液となり、サビが発生るされています。
特にガスには弱く、給湯器の排出口付近に設置されたアルミサッシは劣化が早いと言われます。
錆びにくい性質を生かしてアルミサッシに利用され、ほとんど白い粉(白錆)が着いた状況になることはありませんが、環境によっては30年を過ぎると表面に白い斑点ができることがあります。
ステンレスと何が違うの
アルミとよく似た見た目にステンレスがありますが、成分がまったくことなります。
ステンレスはアルミに鉄(Fe)、クロム(Cr)を加えた合金です。
正式名称はステンレススチール又はステンレス鋼といいます。
「さびない鋼」と言う意味です。
簡単な見分け方は磁石との関係です。
アルミは磁石がつきませんが、ステンレスは磁石がつくものが多くあります。ただし100%ではありません。
ステンレスは錆びるの?
アルミと同様にステンレスも表面に酸化膜を作り、錆びにくいと言われます。しかし、絶対に錆びない訳ではありません。
使用される環境によって錆びることはあります。
ステンレスは鉄を含む為、錆びは褐色(鉄の酸化由来の錆)、あるいは黒色(熱由来の錆)になります。
流しやガス台はステンレスですが、皆さんは綺麗に掃除されていると思うので錆は発生していないと思いますが、褐色や黒色に変色した部分がある場合は錆びと思ってください。
まとめ
手すり、ドアノブ、サッシなどに利用されることが多いアルミですが、錆びにくいことは確かですが、錆びることもあり、劣化が進むと白色の斑点が出ることを覚えておきましょう。
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