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桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿

アトリエには老いた梅と、若い梅の木がもう一本あってそれらに名前をつけました。

擁壁の老いた梅は
「老梅(ろうばい)」または「梅じい」

梅じい 前の前の住人である男性が植えたと聞いたので梅じい、先週ミツバチの巣にスズメバチが来てしまいました。対策はしたけど万事休すか


若い梅を「梅子(うめこ)」

冬の梅子 手前中央の木です

と名付けました。


梅子も幹に苔がたくさん生えていて少し弱っています。梅子、どうしたら元気になるかな…と考えながら落ちた実を拾っていました。

すると

桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿

と浮かびました。

これは樹木の剪定方法についてのことわざです。
は花芽が枝の先端につくので切ると花がつかず、切り口が腐敗しやすいので剪定は控える方が良い。は伸びた枝全体に花芽がつくので、剪定して新しい枝を出したほうが花つきが良くなる、ということが表されています。

確かに前の住人の方も剪定されていないようで、枝が多く絡み合っています。

そしてハッと気づいて頭を上げました。
梅子の隣の木は桜だったのです。

確かにサクラは無剪定で元気です


この二本の木たちに「フフフフ」と笑われたような気がしました。やれやれ。

梅子は果実の収穫が終わったので、夏の剪定をしてあげようと思います。

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