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お弁当を食べれない!?新入CA

こんにちは。元ANA CAの”あい”です。初投稿です。よろしくお願いします。私は国内線に乗務していました。今回は新入時代のコメント期間についてお話します。CAならではの呼び方があるので、それもお教えしますね。お楽しみに!

訓練センターから空港支店配属

CAは入社して1ヶ月近く訓練センターというところで訓練を受けます。この訓練センターの訓練に合格すると、実際にお客様が乗っている営業便で実機での訓練に進みます。国内線の実機訓練は3日間で、インストラクターの方と一緒に乗務します。3日間は名札の上に「訓練生」というバッジを付けて乗務するので、お客様には「つたないCA」だというのがバレバレです。(今もバッジをつけているのかは不明です)

呼び方① インストラクターの方を略して「イントラさん」と呼ぶ。

これは本人の呼び方ではなく、「○○さんのイントラさんって誰?」のような使い方をします。

実機訓練では主に安全面で問題がなければ合格です。安全面についてはこれだけで長~い話になるので、またの機会にお伝えしますね💛。💛を書かなければ耐えられないほどの辛い辛いお話です(笑)。

CAは各空港支店に配属されるのですが、当時の羽田空港支店では1~3課に分かれ、更にA~Lグループに分かれ、更にグループが1~3までの班に分かれます。例えば、1課Aグループの1班ということです。1A1のように書きます。そして新入CAは実機訓練のイントラさんと同じ班に入ります。

イントラさんと仲良しになると「お母さん」と呼んだりしている人もいました。(私はそこまでの仲ではなかったです。深い意味はありません。)

呼び方② イントラさんが進化すると「お母さん」と呼ぶ。

1ヶ月の魔のコメント期間

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晴れて3日間の実機訓練に合格すると、訓練線バッチが外れ一人前のCAとして一人で乗務します。実機訓練は主に安全面の確認だったので、サービス面の指導が必要です。そこで、実機訓練後の(たしか)約1ヶ月間、一緒に乗務した先輩方に主にサービス面のご指導していただきます。

呼び方③ 実機訓練後の1ヶ月を「魔のコメント期間」と呼ぶ。

因みにこの1ヶ月間で安全性の漏れがあると、ず~っと目を付けられて辛いCA人生を送ることになります。私はそんな同期を知っています(泣)。

私が入社した当時、勤務協定で国内線は4回の着陸まで認められていました。

呼び方④ 4回の着陸を「フォーラン」(four landing)と呼ぶ。

コメント期間中にフォーランがあると、4回コメントをいただかなければなりません。長いフライトだと1便だけで勤務終了ということもあり、フォーランはかなりしごかれます。着陸してからは、次の便の準備をするのですが、その準備の合い間に先輩にお声掛けします。

「前便でのコメントをお願いいたします!」

最初のころは分からない事ばかりなので、矢のようにコメントが飛んできます。それを一言一句メモしていきます。あとで読めるかどうかよりも、一生懸命書いている姿勢が大切です(笑・・・でもある意味真理)。先ずは隣のポジションの先輩、ペアを組んだ先輩、サービスで少しでもかかわった先輩にはすべて聞きます。

「しっかりお弁当を食べなさい!緊急時に動けないわよ!」

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コメントは次の便の準備の合い間に伺うのですが、時間帯によってはお弁当が出ることがあります。その場合はお客様のお席で食べます。このお弁当が新入CAにとっては苦痛以外のないものでもありません。

お弁当を食べるためには使用する席を完璧に整えます。当時は清掃係員の方が、シートベルトをクロスして、シートポケットのゴミを捨て、「翼の王国」という機内誌、吐袋、ヘッドホンをセットしてくださいました。しかし、お弁当を食べる席だけは新入CAがものすごいスピードで完璧にセッティングをします。

そして、テーブルを出して拭き、その上にお弁当と、夏は冷たいウーロン茶、冬は温かい日本茶を用意します。皆様が席につきお弁当を食べている間に、新入CAはコメントを頂きに回ります。

「前便でのコメントをお願いいたします!」

コメントを頂いたあとに先輩は必ずこう言います。

「しっかりお弁当を食べなさい!緊急時に動けないわよ!」

そんなこと言ったって、食べる時間なんてあるはずないですよね!と言ってはアウトです。「はい」と元気に返事をすることが求められます。余談ですが、私は「前便でのコメントをお願いいたします!」といった時に真っ先に叱られました。

「お食事中失礼します!と言ってから聞くものでしょ」

こうやってお弁当を食べる時間はどんどん遠のきます。コメントを聞き終わるとほぼ同時に、お客様の搭乗時間がやってきます。新入CAは自分のお弁当は奥のギャレーという厨房のようなスペースに持って行き、下記の3通りの方法を選びます。

①食べた!という既成事実のために一口だけ食べる。

②全く食べずに「頂きました!」といってお弁当の開封履歴は残す。

③死ぬ気で食べて呑みこむ。

私はたいてい①で対応していました。しかし後から入社のセミ同期(入社時期の違う同期)には、しっかり食べる者もいて、どこの世界にも世渡り上手はいるものです。

呼び方⑤ 厨房のような場所を「ギャレー」と呼ぶ。
呼び方⑥ 同じ入社年度でも、訓練を別にした同期を「セミ同期」と呼ぶ。

さて数年後、コメントを聞きにきた新入CAに、

「しっかりお弁当を食べなさい!緊急時に動けないわよ!」

と言っている自分がいました。


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