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フラワーエッセンスのある生活6

2022.12.15
曲がりくねったトレッキング (2)
春日大社〜東海道自然歩道〜春日山原始林〜鶯の滝〜春日奥山遊歩道〜二月堂

with
Angelic Essence
Interdimensional Traveler
Interdimensional Traveler Too

and
non music day(音楽を聴かない)
non photography day(写真を撮らない)
「ただ聴く」
「ただ観る」

10:00
出発。
このルートはホテルから歩いて行ける。
すぐそばにあるコンビニでおにぎりなどを買う。
同時に半分入れる。

11:00
春日大社。
鹿があちこちにいる。
東海道自然歩道へ。
本格的な山道に入る前に食事。

小川に沿って歩く。
思いのほか登りがキツい。
紅葉後の枯れ葉の上を歩く。
色彩感がキレイだ。

12:00
朝日観音を通り過ぎたところに巨木があった。
思わず抱きつき、訳もなく嗚咽する。

さらにもう一本の巨木。
嗚咽。
この2つはペアだ。

更に上ると休憩所があり、何人かの人がいた。
別ルートからは車で来られる場所らしい。
休息後、春日山原始林の周遊コースへ入る。

13:00
長い下り坂。
山林に音が反響し、不思議なショートディレイがかかる。
手を叩いたり、声を出したりする。
時々よく響くポイントが見つかる。
少し動くと反響の仕方が変わる。

広い道ではないが、たまに車も通る。
車から出て三脚を立て、景色を撮影している人もいた。

14:00
脇道から鶯の滝へ。
少々険しい道を下ると目の前に小さな美しい滝が現れた。
規模が小さいせいか、近くまで行ける石段が備えられていた。
滝の間近に座る。
聖域。
ここスゴい。

滝の音に導かれ、自然と瞑想状態に入る。
上り詰める感覚が続き、「ナンダコレ」と感じた時、世界が広がった。
その一瞬が永遠に変わり、気持ちがよくて涙が流れる。
口あんぐり。(笑
不思議な感覚だ。

ふと見ると、ルートマップに記載されていない先へ進む山道があった。
進んでみるとそこから元のルートへ戻る事ができた。
整備されておらず、やや歩きにくい道なのでマップには記載されていないのだろう。

先へ進む。
ところどころ、瞑想の世界へ誘われる水の音、静寂がある。
その都度、座れる場所を探して目を閉じた。

15:00
休憩所で休んだ後、出逢いの三叉路と名付けられたポイントから春日山奥山遊歩道へ入る。
中水谷休憩所をすぎたあたりで、周りの景色を写真に撮っている女性を追い越す。
そのすぐ後、道の真ん中にゴミが落ちているのを見つけて立ち止まった。
よく見るとお菓子の小袋だった。
しばらく前に親子連れとすれ違っていたので、多分その子供が落としたのだろう。

「そういえば、ここでもみたらし渓谷でもゴミを全く見かけなかった・・・」
などと考えつつその小袋を拾って、ゴミ袋にしていたリュックの中のコンビニ袋に収めていると、後ろから先ほどの女性が近づいてきた。
何か言った方がよいかな、と思い「ゴミが落ちていたので拾いました」と声をかける。

・・・と、
「I can not speak Japanese.」
あれ?
反射的に英語で返してしまった。
「Ah... Where are you from?」

多様性が語られる現在、Where are you from? を最初に聞くのはタブーか。
・・・と瞬時に思ったが、すぐに答えが来た。

「Hong Kong」

しばらくの間、彼女と話しながら歩いた。
ただでさえ語学が得意でない上、トラベル中で思考がまとまらない。
必死で英語を使う。

彼女は香港人だが、フランスやアメリカ、中国など様々な国に長期滞在した経験があり、今現在は日本に滞在しているそうだ。
その経験の豊富さが精神的な落ち着きとして現れている感じがした。
奈良を気に入っており、春日山原始林に来たのは3回目とのこと。

30分ほど一緒に歩いた後、握手をしてわかれる。
ぼくは彼女に勧められた二月堂へ。

この旅の最後。
他者とのコミュニケートについて問われた様にも感じた。
今の自分にとって、意識すべきテーマなのか・・・?

17:30
近鉄奈良駅周辺を散策した後、食事。
聴覚が鋭敏になっている。

18:30
ホテル着。

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