見出し画像

トリオンフが好きな理由

今回は好きな馬の1頭であるトリオンフを紹介したい。

トリオンフが中山金杯で勝ったのは皆さんご存知だと思うが、1年4ヶ月も休んでいた事もあるのでこの馬のことを良く知らない人にも分かりやすく書いていきたい。

トリオンフはタートルボウル産駒で父タートルボウル、母メジロトンキニーズ。マイナー産駒だよね。タートルボウル産駒の特徴は、イマイチ分かって無いと思うレベルの産駒であり、タートルボウルは既に亡くなっている。全ての頭数で300頭ほどしかいないので。これからも全て分かることはないだろう。お母さんはメジロの血を引いてます。

マイナー産駒の運命だと思うが、過小評価されていることが多いよね。トリオンフも例外では無いと思う。オッズ面というより実力面で。重賞3勝で実力上位とかではない。でも、もうほぼバレかけてるけどw


人によって好きな馬の理由って可愛いとか出資馬とかいろんな理由があると思うのですが

私がトリオンフを好きな理由は競馬内容に惚れたからです。

トリオンフの競馬って先行、好位から上がってからの押し切り、道中から動いてまくって粘り込み、一応ハナも行ける、溜めればまあまあ末脚も使えるといった、結構脚質自在なタイプであります。基本的には先行、番手、好位から前に立ち、豊富なスタミナを云わせて粘り込みを図る競馬です。差し馬のような派手さはなく地味ですw

後々登場しますが、スワーヴリチャードよりもう少し道中前につけた馬と言う感じです(スワーヴリチャードはスタミナお化けであるが)

このトリオンフは530キロ(中山金杯だと550キロオーバー)を超える巨漢でありながらゲートの出だしはそれなりに上手い(笑)

道中も基本的には折り合いがつく馬なので道中上がりたい時に上がれる。

ただし、馬場入場するまでが凄くうるさい馬らしくそのおかげでセン馬になってしまった。馬場入場は今もうるさいが、返し馬になると急に大人しくなるのも毎度のこと(笑)

入場暴れててもいつものことだと思って見てあげてくださいw

そういえば、ジャパンカップで入場暴れたダンビュライトも去勢されてしまった。地下馬道が駄目で前から去勢の噂はあったがついにセン馬になってしまった。AJCC出るらしいので彼のセン馬デビューも1つ見どころ。


トリオンフの中山金杯のトップハンデで横綱競馬も魅力だったがもっと惚れたレースがある。これはたくさんの人に知ってほしいと思う。

2018年の大阪杯

2020年1月現在、トリオンフが唯一出走したG1レース。珍しくトリオンフは出遅れた。(勝ち馬スワーヴリチャードもだが)

道中順位を上げに動いていつも通り4コーナー手前で前目につけた。後ろからスワーヴリチャードがマクっていくのだけれど、トリオンフもマクって4コーナー出口でスワーヴリチャードに真っ向勝負をしかけにいった。

結果的にはスワーヴリチャードのスタミナに勝てず先にバテて負けてしまったが、他の馬はスワーヴリチャードに関係なく自分のレースをして上位を勝ちとった中、

勝ち馬スワーヴリチャードに対して唯一正攻法で勝負してきたのはトリオンフ1頭だけで騎手とそれに応えたトリオンフは本当に素晴らしかった。

また、こういった正攻法の競馬でバテてしまうと順位は大きく下がるが普通なのだが8着に残った。恐らく、スワーヴリチャードを負かせに行く競馬をせず自分の競馬をすれば、もっと順位は上だったはず。この馬の強さを大きく感じるレースだった。2018の大阪杯はぜひ見てほしい。

最近だと有馬記念のフィエールマンがアーモンドアイを徹底マークした騎乗も少し似ているね。あの時のフィエールマンは順位以上に相当強い内容でしたね。



トリオンフの競馬で覚えておいたほうがいいのは、前殺し。

トリオンフが好走するレースは必ずトリオンフより前の馬は喰われると言うことだ。チャレンジCは走り内容のレベルが低いと言われていたが彼以外前目で残った馬はいただろうか?いない。2018年の小倉記念ではハナを切ったマウントゴールドに終始プレッシャーをかけて苦しい競馬にした内容を忘れてないだろうか?エアウインザーは2戦ともトリオンフ以外の前の馬は差したのにトリオンフと差が縮まらなかったのはなぜだろうか?中山金杯ではトリオンフが前目のポジションで中心になっていたのは見えただろうか?

前が有利なペースや状況でトリオンフが番手競馬を選択した場合、中途半端な逃げではまず勝てないと言うことは頭に入れておいてほしい。この前殺し競馬は本当に地力が強い馬しか出来ないはず。このパターンでトリオンフが負けるときは後ろから差し馬に差されるパターンが圧倒的に高い。トリオンフは自分から動ける馬なので前の馬に道中プレッシャーをかけれる。トリオンフの前で逃げ切るのはかなりきつい。もしも調子が良いトリオンフから逃げ切れた馬はかなり強いと言うこと。キセキなら行けるかもしれないね(笑)

ただし、最後の瞬発力勝負になった場合は凡走する可能性がある。恐らく東京コースはあまり得意ではないだろう。新潟もかも?阪神は得意でも苦手でもない感じはする。直線は長いよりは短いほうが良いタイプ。


競走馬のピークと言われる4〜5歳を脚部不安で棒に振ってしまったトリオンフ。彼が健康なら既にG1馬だったかもしれない。アンカツさんや武豊ジョッキーもこの馬を高く評価していることからもこの馬はもっと評価されてもいい。

今年6歳だが、幸いなのかセン馬で走りも少ないのでまだまだ走れる。今年1年が勝負となる。長い間、脚部不安で一時は行方不明も囁かれた。突如の馬主変更もあった。苦労を乗り越えてきた巨漢馬が復活してくれて本当に嬉しかった。まずは脚部不安が出ないように健康を祈りたい。

本当に楽しみな1頭が帰ってきたと実感した。まさにトリオンフ(フランス語で凱旋)である。


最後まで読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?