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必要なモノがそこにある日

針金を取りにいくために向かうと
呼び止められるように何かが肩に引っ掛かり、振り返ると針金が。

紐を取りに行こうとすると地面に2本落ちている。

フックが欲しいなと思ってたらビスの箱の中に一本だけ入っている。 


木槌を取りに行っている時、ふと移植した無花果が気になり目を向けると、ずっと探していた木槌がそこに。
無花果の横には鶏のお墓。
台風の日、動物にやられ片足からお腹にかけて抉られ、できる限りのことをし、ここ最近産毛が生えてきたところだった。
目も見えず立ち上がることもできなかったからお尻についた糞も洗っていた。
大寒波が来ると言われた前日、外出先から戻り鶏小屋へ直行すると虫の息。
なんで急に、元気になってきていたのに。
抱きかかえると、そのまま眠るように逝ってしまった…
待っててくれた…

亡くなる前日た忙しくピーピー鳴く声に、元気になってお腹が空くようになったのかなーなんて
思ってたけど、寒かったんだ…


まだひよこの時ヒーターが弱いとピーピー鳴いていた声を思い出した…
小屋のドアを開けると飛び出してくる姿を夢見る6ヶ月間だった。
寒さにはもう耐えられなかったね、ありがとう。そして命をつなぐために苦しい思いをさせていたのかもしれないね、ごめんね。

作業後、疲れてぼっート立ち尽くしていたらニワトリが肩に乗ってきた。
ヤギもそうだけどボスは人懐っこい。
今日は悪天候だったけど怠けず頑張ってよかった。

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