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【東京遠征】 埼玉・千葉と行ったり来たり

10/14~10/15、今回は土井くんと2人で、東京へ行ってきました!

目的は、気になる施設の見学をさせていただくこと。
どの施設も魅力に溢れていて、記事にまとめるのが大変なほどでした。
興味のある方は、ぜひリンクを貼っている公式HPやSNSも覗いてみてください!


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『デイサービスmoi』

SNSを拝見していて、私たちの理想にとても近い活動をされているなあと思っていたmoiさん。

まずは"介護施設らしくない"空間。
通りに面した壁はガラス張りになっていて、内外の様子がお互いよく見えるようになっていました。

スタッフさんよりも先に利用者さんが気づいて出てこられ、説明してくださいました☺️

開業当初には、「ここってカフェですか?」と一般の方が入ってこられることもあったそうです。

明るく親しみやすい雰囲気。
照明や椅子も可愛らしかったです。

室内には段差やスロープもいくつかありますが、特に手すりなどはついていません。もちろんリスクはあるけれど、みなさん自然と気を付けて通るようになられるんだとか。
何より、「危ないからやらない」ではなく、「やってみて、どうか?」ということを大切にされているとのこと。転倒しないことがすべてではなく、「こけ方はどうか?」「こけてしまったらその後どうするのか?」といった視点で考えておられました。

工房スペースには道具がずらり。
これだけでワクワクしてきます。
一般的には、刃物などは危ないからって隠しちゃいそうですよね。

利用者さんの過ごし方もとても自由。決まりきったルーティンや全員参加のレクなどはありません。
スタッフさんが声をかけなくても、利用者さん同士で誘い合って麻雀が始まったり、洗い物や掃除などのお手伝いをされていたり。
介護現場にありがちな受け身の姿勢ではなく、みなさん主体的に活動しておられ、とてもいきいきとして見えました。

洗濯物干し中の利用者さん。
スタッフさんからはしっかりとお礼を伝えることも大切にされているそう。
スタッフさんたちにも余裕が感じられ、本当に楽しそう。
私もここで働きたい!いや、そんな場をつくりたい!

「わくわくドキドキ」する感情を大切に、というモットーを、まさに実現されているmoiさん。
介護業界のマイナスイメージを覆す、本当に素敵な場所でした。


『ヨリドコ小野路宿』

ヨリドコさんは、以前の土井くんの記事でもご紹介させていただいた施設です。
地域の病院が母体となり、古民家を改装してつくられた場所で、歴史ある街並みにしっくりと溶け込んでいました。

この看板、なんと看護師さんの手作り!

訪問看護リハビリステーションがあるほか、誰もが自由に利用できる集会所やカフェ、地域の方が始められた菜園、養蚕に使っている蔵などを有しています。

この日は集会所で蓄音機での音楽鑑賞会が開かれていました♬

写真の奥に見えるのは竹林です。
この竹林を「小野路竹倶楽部」という市民活動団体が拠点として利用しており、里山保全や竹を使ったワークショップなどの活動をされているそう。

あいにくの雨でしたが、まっすぐに伸びる竹に囲まれて
なんだか落ち着く場所でした。

集会所での活動や「竹倶楽部」に参加する方の知り合い、そのまた知り合い、…と少しずつ縁が繋がっていき、ヨリドコを拠点として色々な活動が生まれているんだとか。

私たちのつくるデイサービスは、"交流拠点"…というところまでは求めていないけれど、デイサービスの利用者さんやスタッフと地域の方、または地域の方同士が緩やかに関わりを持てる場所にできるといいなあと思っています。
そういう面では、ヨリドコさんのように利用者さんから自然と輪が広がっていく感じはとても理想的に思えました。

施設内のカフェ「キッチンとまりぎ」でランチをいただきました。
野菜たっぷりでどれも美味しかったです!


『銀木犀〈浦安〉』

銀木犀さんは、もとは建築会社から始まった、サービス付き高齢者向け住宅です。東京・千葉・神奈川にわたり全部で12か所ある施設(うち2か所はグループホーム)のうち、今回は浦安の施設を見学させていただきました。

こちらも、まず建物や空間の雰囲気がとっても素敵。

緑がいっぱいの落ち着いた外観。
温かみのある空間。
椅子や机も、家具職人さんの手作りだそう。

ちょっと珍しいのは、建物内に駄菓子屋さんが併設してあり、入居者さんが店番をされることも多くあるんだとか。

思いのほか本格的な駄菓子屋さん。
店番のカウンターからの眺め。

1階フロアは食堂などの共有スペースで、一般の方も自由に出入り可能になっています。
驚いたことに、平日でも子供たちが数十人も滞在し、自由に遊んだり宿題をしたりといった光景が見られるそう!
活気があっていいですよね。

一般的に、"サービス付き高齢者住宅"といえば自宅での生活に何らかの困難さを抱える方が入居されることが多いのではないかと思います。また、積極的なリハビリをするような場所ではないため、加齢や病気の進行などによって、自然に生活のレベルが落ちていってしまうことが多いイメージです。
ところが銀木犀さんでは、入居者さんの約60%もの方が、入居当初よりも元気になられるんだとか。
銀木犀さんでは、リスクを避けるために行動を制限したりスタッフが何でも手伝ったりするよりも、自由に生活できることを重視しておられます。その結果、余分なストレスがなく、できる範囲で自立/自律して過ごせることが、元気の秘訣になっているように感じました。

所長の麓さん。
入居者さんの気持ちに寄り添う、柔軟な対応が素敵です。

高齢になっても、自分で意思決定をすること、自分らしくいられること。
介護施設では、そのように支援したくても難しい…というイメージが強いですが、そんなことはない、スタッフの意識や関わり方で実現できるんだ!と感じられ、勇気をいただいたような気分になりました。
私たちも銀木犀さんのようなマインドを目指したいと思います。


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お忙しいなか、快く見学に対応してくださった各施設の皆様、本当にありがとうございました。
私たちのデイサービスが無事オープンできたときには、ぜひ遊びにいらしてください!


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施設見学の他にも、私が気になっていた本屋さんに寄ったり、東京在住の土井くんフレンドと3人でお酒を飲んだり、もりだくさんな充実した二日間になりました。

しかし東京は電車も駅も人が多くて多くて、少し人酔いし、広島に帰り着いたときには心底ほっとしました。笑

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