暗黙知と聴覚障害者 【メモ】

【暗黙知】 
▼暗黙知とは
…経験的に使っている知識だが簡単に言葉で説明できない知識のことで、経験知と身体知の中に含まれている概念。経験知ともいう。対義に「形式知」があり、主に文章・図表・数式などによって説明・表現できる知識。

▼暗黙知が形成される要素
飲み会、休憩中の雑談、会議、打ち合わせ、実際の業務、研修、喫煙所 ⇒口頭でのやり取りによるものが多い。

▼暗黙知によって得られるモノの例
・口頭での会話による形に残らない情報
・口にしにくい大事なことなどの、公的な文面に残したくない情報
・会話のキャッチボールの仕方
・「文面」による《結論》が出されるまでに経た《過程》の情報
・場の空気感
・雑談とかで形成される”暗黙の了解”
・論理的な話術のポイント
・その他(美味しいお店の情報、個人情報など)

雑談や他人の会話に耳を立てることで
⇒たまたま流れてくる情報を自分の知見として活かすことができる

聴者と難聴(ろう者)では、耳から入る暗黙知による情報量の差が大きく異なる
⇒聴者にとってはできること(暗黙知によって得られた情報)ができない

口頭での会話
⇒その会話が聞き取れない人にとっては目の前で内緒話されてるのと相当する感覚

対面コミュニケーションによって得られる生きた感覚が乏しい。更にネットや本などの文面化された情報でしか得られず、しかもその文面化された情報は「自身が取捨選択する偏った情報」でもある。
⇒情報の取捨選択で聴者とは大きな差が生じやすい。

議論には「過程」にその「結論」に至る「理由」の全てが詰まっている。
⇒議論の「結果」を聞いただけでは、全てを把握することはできない。
⇒「過程」を知ることで自力での「応用」が出来ることもある。

生きたコミュニケーションとは…?

耳が聞こえない人子どもの日本語力会得問題、あれって暗黙知が得られないからってことになるのか

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