飛行機雲が見える
無事に年を明かして4日目が経った。何か書く事はと考えていたけれど、対して深く考えることはなく、それはそれで良いことだ。
かと言って筆を取らないと、いつの間にかまた2年くらい文字を放ったらかしにしそうなので、脳みそをこう、あの年末掃除の時の水浸しの雑巾を震える手でひねるように、こう、何か書いてみようと思う。
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今年は喪中であった。自分だけかと思っていたが友人も喪中で、なんとなく「そうだったんだ」と思った。
喪中では“明けましておめでとう”と祝ってはならないらしい。神経質な方ではないけれど、何となく守った方がよい気がして、SNSでは「明けましたね!」と祝っているようで祝っていない、随分下手なとんちで挨拶した。
大人になってから初めて祝わない年末年始というのを過ごした。年賀状は寒中見舞いに変更して2枚だけ出した。大晦日は23時に布団に入り、好きな配信者の年越し配信を観ながら静かに年を越した。お節は出されず、温かいお餅入りのお雑煮で過ごした。お節は得意ではないので、却ってそれがとても良かった。
初詣は“鳥居をくぐってはならない”との事で、久しぶりにお寺にお参りに向かった。
馴染みのある大きな寺だったが、訪れるのは5年ぶりくらいで、正門は工事されたのか新しくなっていた。
少し様子は違えど、坂になっている参道には昔の記憶と変わらず屋台が多く出されていて、そう言えばこの通りが好きだったなとしみじみ思った。
初詣のメインイベントであるおみくじは吉であった。「ええやん!」とは言うが、いまだに吉が上から何番目に位置するのかわかっていない。
帰りは「バスでええやん」という父と弟を説き伏せて坂道を懐かしみながら下って、駅まで向かった。
大抵新年の挨拶では目標を掲げるのが相場だと思うので少しだけ書いておく。
毎年三つほど目標を紙に書いて、壁に貼っている。去年はWebサイトを作ることと、本を作る事は達成したので、LINEスタンプは持ち越しである。
展示には出ると決めて、早速1月と4月に予定を入れた。他はまだ考え中である。
大きな目標こそないので、今年も「がんばらず、がんばる」をモットーに頑張ろうと思う。
Claude Heath
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240104