見出し画像

【往復ヲ書簡】#3)ゲバラからだらくいんさんへ

だらくいんさんへ

思えば姑息な手を使いました。

あれは去る9月19日、クロスノエシスの単独公演『幻日』に参加すべく慣れない外苑前に愛の不時着した我々は、開場までの空き時間にマクドナルド青山店で遭遇し、年甲斐もなく「ライブ楽しみだね~www」と草を生やし倒しましたね。

その際の裏話ですが、あの日すでに往復書簡ブログを提案する事、そしてそれが叶った際に初回で投げるあの右ストレートな質問を心に決めていた僕は、ライブ前の期待感から初雪にハシャぐ柴犬よりアゲだっただらくいんさんを見て密かに(今だ…ッ!)と思いました。

そこから僕の提案に二つ返事でOKしてくれただらくいんさんが間もなく上がった初回ブログを読み、あの質問を目にして頭を抱えるまでたった数日の出来事だと思うと、これはもう令和のロミジュリといっても過言ではないドラマチックな展開ではないでしょうか。

そうしてだらくいんさんが苦悩の末に書いてくださったお返事の(#2)を読み、僕は元々自信のあった本企画が予想を超えて面白くなることを確信しました。

なんせあの質問に『正式に推しメンと呼ぶ楽しみは、この先の長く続くヲタ活のどこかに取っておこうと思います(イケボ)』という完璧なリターンエースを決められ、自分の好感度低下には鈍感なわりに他人の好感度上昇に敏感な僕は鼻をヒクヒク言わせておりました。

更に、ヲタクの出自で異なる推し概念の重みや、好きなグループを長く応援したいからこそ考える「熱狂」との距離感、極めつけは推しメン(暫定)の魅力を語る時だけ一気に文字数と熱量がスパークするドルヲタ仕草…等々、だらくいんさんのお返事はどこまでも興奮と高揚がくりりりーんしており最高でした。

さて、改行の間に半チャーハンMVを見て約4分を使ってしまったところで本題に入りましょう。

テーマは「一時期通ったが時間が空いてしまったアイドルさんとの接し方について」ですね。

まず何より上記テーマのあとにサラっと書かれた『丁寧さを装ってますが個人的にはめっちゃクロスカウンターです』という一文を見て、僕の脳内で「人を呪わば穴二つ」というフレーズがCV能登麻美子で再生されたことは言うまでもありません。

とはいえ先に仕掛けたのは僕なので(※自覚あり)、誠心誠意答えていければと思います。

まず質問を読んだところ、ご無沙汰になってしまったアイドルさんへの罪悪感があるように見えます。

平たく言えば「応援してるなら高頻度で現場に通い続けて当然」といった「ヲタクかくあるべき」的な先入観を感じます。

この部分は前回だらくいんさんが仰っていた「声ヲタ出身」という出自の影響もあるかと思いますが、そう考える気持ちは僕にも分かります。

それこそ前回から論じている「熱狂との距離感」の部分で、応援スタンスを表明しながら行動が伴っていない状態に自ら不自然さを感じてしまう事にも共感できます。

ただ、そうした義務感で行う趣味活動はなかなか明るい展開になりづらいです。

やはり自身が楽しむべくリソースを投じている趣味において「かくあるべき」で自分を縛ってしまうのは、そもそもが矛盾しています。

そのため少なくとも僕は「その時に好きなものを、その時に追いかける」ことを自分の中で決めています。

結果、一時期よく通ったがある日を境に行かなくなったグループがあったり、「前は〇〇って言ってたじゃん」と過去の発言を知り合いにツッコまれる事もあります。

ただそこはある程度開き直っているというか、今の自分が向かいたい方向に向かっている状態を最優先に考えるようにはなりました。

また若干背筋が冷える言い方をすれば、いつ居なくなるか分からないのはファンもアイドルも同じなので、「継続して会い続けられる事だけが尊い」のではなく、双方の気持ちや活動が継続できている上で「結果的に会えている機会」の一回一回が、実はとても幸運で有難いことなのだと思います。

また現場によっては通いやすい時期と通いづらい時期があります。

たとえば、名前は出せませんが僕がそこそこ長く通っている「虹の某キスタドール」というグループについて。

今はコロナ禍で状況が変わりましたが、かつては一年中リリイベをやっていました。

そんな虹〇ン、基本的にレギュが高いうえ、そのリリイベには「夏は積みやすく、冬は積みづらい」という傾向がありました。

というのも春夏でシングル、秋冬でアルバムを売るので商品単価が異なり、春夏の方が予算に合わせて細かく積み方を選びやすいという事情がありました。

更にこれは肌感覚ですが、秋冬に比べ春夏の方が剥がしが緩かったり、コスプレ回など特殊なリリイベが多く組まれたりと、楽しみやすい環境が整っていました。

また今はほぼないですが、「レギュ上げ」という邪知暴虐は僕が知る限り決まって秋口に行われました。

と、今思えばこの季節ごとの違いは「暖かい時期の方が行動が活発になり消費しやすい」という人間の性質を利用する意図や、「夏に思い出を作らせれば余熱で秋冬も枯れるまで通う」という運営の腹積もりもあったかと思います。

そうした傾向を見抜いた僕は、事前に推しメンに「君は夏の推しメンだから春夏に集中して推す分、秋冬は抑えるね」とネタっぽく暗に伝えました。

この奇策で僕は先述の義務感から逃れてマイペースに現場に通い続けられ、茨の秋冬を八甲田山して他界していく若人ヲタを尻目に、かれこれ約4年ほど推しメンの某本さんを無理なく応援できています。

これは極端な例ですが、要は基準の設定を間違えないことです。

初期衝動だけで離れる可能性もある出会い当初に「一生推すね♡」などと言って自らハードルを上げるのは愚の骨頂。それより「ライブ楽しかったから、またたまに来るね~」ぐらいのラフな接触を通して『たまに来るヲタク』というセルフブランディングを心掛けるなど、あくまで基準を低めに設定することで、自分のペースで無理なく通うことができます。

また久々に会いに行ったアイドルさんに対しては認知が残ってることなど期待せず、正直に「久々に来たんだけどライブ楽しかったです」と伝えるのが良いでしょう。

人間、後ろめたい時に嘘をついてもロクなことがないので、そこは正直が最適解かと思います。

そうして「応援は線として継続すること自体が目的ではなく、好きで現場に行くといった点が連なって結果的に線になることが好ましい」と思えたら、今より少し気楽に構えられるのではないでしょうか。

ということで、解答になっているか分かりませんが、この辺でご容赦いただけたら幸いです。

ってな訳で最後に質問ですが、時期的にハロウィンが近いということで『個人的に推しメンに着て欲しいコスプレTOP3』を理由つきでお願いします。

前回は大振りの右ストレートで避けられたので、今回はボディで削る方向で考えてみました。

あ、もし正式に推しメンと呼べるアイドルさんがいなかったら(暫定)でも構いませんのでよろしcross。

ちなみに僕が推しメンことクロスノエシスのLAKEちゃんに着て欲しいコスプレは、

3位「弓道部」

画像1


2位「休憩中の着ぐるみバイト」

画像2


1位「ナチュラル男装(ちょいドジ/癖毛/僕っ子)」


…です。

理由は3位から順に「和×スポーティーの最適解」「サイズ感の妙」「性癖(集中線)」です。

それでは、次回もホックホクの本質情報を期待しております。

バイチャオ♪


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?