技術士(衛生工学部門)口頭試験体験記(平成25年度合格)

平成25年度技術士(衛生工学部門)口頭試験体験記

 技術士の試験には、一次試験、二次試験と最後に口頭試験というものがある。この口頭試験が技術士の特徴であり、無事に二次試験をクリアしても、口頭試験で落ちることもある。残念なのは、口頭試験が二次試験と一体となっており、不合格の際には二次試験から挑戦することになる。
 それだけ、重要な試験であり、わずか15分から20分くらいの試験であるが、失敗は許されないのである。特に昨今は技術者としてのコミュニケーション能力が問われており、自身の技術力を業務に生かすためにも必須の試験であると感じる。自身の周りの話ではあるが、非常に優秀な方々も面接官とコミュニケーションがうまく取れず、トンチンカンな回答をし、不合格となった事例を聞く。優秀なのに何故だろうとも思うのだが、その人物は普段から少し的外れな話をする特徴がある。ただ単に普段からそういう人物であることを見抜かれたということでもある。理系の人材にあるあるの話で、技術士という称号を一定のレベルを維持するのには必要な取捨であると感じる。
 一方でこれから技術士を目指す人間にとっては、そうは言ってられないのも現実であり、日頃からの訓練が重要であると感じる。特に当日落ち着いていなければならず、それには、十分な準備と情報収集が必須である。

 今回自分が合格した平成25年の衛生工学部門の口頭試験の情報を試験的に公開する。口頭試験そのものは、面接官により進め方に差があるようであるが、参考になることは間違いない。私自身は衛生工学部門、建設部門と複数の技術士を持っており、口頭試験もそれぞれ1回ずつ受けている。分野も変われば面接官も変わるので、基本的なことは同じなのであるが、口頭試験の印象はかなり違う。これから説明する口頭試験の流れは一つの結果であるが、多くの情報に触れ当日の自信につなげてほしい。

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