A谷

圧倒的

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織姫のこごと

梅雨の真っただなか いちかばちかで君に会えた せっかくの一夜の時間をさいて 不平不満をたらす君 七夕が梅雨明け前なのは なんてったって底意地がわるいわ 天の川があふれるんなら 泳いで会いに行ってやる 出来もしないことを口走ったあとに 相合傘ってのがあるんだって 雨が降ったら私たちは会えないのにね なんて言ったから 次会える時には 2人で傘の下を歩こうと小指をむすんだ きみに会える日に合わせて 不恰好な傘を用意してみたものの どうやら出番はないみたいだ ごきげんな君と傘

    • 雨が降る日は傘を忘れずに

      雨が降る日は傘を忘れずに だいすきなあなた どうか雨に濡れないで 雨が降る日は傘を忘れずに あたしにさしてくれた傘 きっとまたあいつにさしてるんでしょう あなたの肩だけが濡れてる相合傘 あたしはそれがちっとも気に食わない あたしの肩、濡らすのに あたしの傘は跳ね除けたあなた あなたの肩、濡れてるのに あなたはそれが好きなのね 今でもきっと 傘忘れちゃったって あなたがこまってたら、 だいきらいなあなた 雨が降る日は傘を忘れずに

    織姫のこごと