お湯を延々かけられる

朝、「あがりぼーちぇ、して」と言われる。

ポニーテールにしてほしい、という意味だ。

なんで上がりぼーちぇなのかというと、BADANAMのPONYTAILという曲が気に入っていて、その歌詞が「あがりぼーちぇ」と言っているように聞こえるからだ。

今日はおんぶをした。

「おんぶ、しゅゆ」というので、おんぶをした。子供は両手にそれぞれミッキーとドキンちゃんを持っていた。

しばらく遊んでから、ボールプールのプール部分をさかさまにして、テントのようにしたものの中で、昨日もらった自由帳にお絵描きをした。

「○○ちゃん、おんぶ」というので、子供がドキンちゃんを背負っている絵を描いた。「テッテも」というので、自分がミッキーをおんぶしている絵を描いた。「パパも」というので、夫の絵も描いた。

それから、三人でお風呂に入っている絵も描いた。「お外ちゃぷちゃぷ」と言って伝えてきた。

描き終えると満足そうにしていた。おめめ、と言って、目をしっかり描くように指導された。

それからボールプールの「ボール、出せない」というので、ボールを出した。

「○○ちゃんも！」というのは、自分もやりたいということだ。

独特な用法で、一緒にやりたいという意味じゃない。ボールを出したら、中で寝そべって、両手両足を床に滑らせるようにバタバタして「テッテンも！はいゆ」というので「テッテンもー？」と答えて一緒に入った。

トイレに入ってから、部屋に戻ると「おたたけ、できまった」と、得意げに、袋に入ったボールたちを見せてくれた。ボールを一人で片付けたのは、初めてだったので、驚いて、たくさん褒めた。それからおままごとのかごを「おもーい」と言いながら、一人で運んできた。「ぴくぴっく」というのでピクニックをしてミッキーやドキンちゃんにおもちゃのハンバーグやミカン、レモンを恭しく食べさせた。自分たちもレモンを食べるふりをして「しゅっぱい」「しゅっぱいねー」と顔をしかめてすっぱがった。

一つ遊びをするたびに、率先して、自らおたたけをするので、とても偉かった。

「アカしたいのー」とねだるので、赤いタブレットを渡したら。NHKのアプリで動画を見ていた。「ちゃぷちゃぷとしゃわしゃわどっちがいいの」と聞くとこっちを見もせず「ちゃぷちゃぷ」というので、お湯を沸かした。

お風呂に入るときに、脱がせると、するりと逃げたけれど、そのほかはいい子で、おとなしくお風呂に入ってくれた。入浴していると、いきなりお湯を頭からかけられた。ペットボトルを半分に切って、コップにしたもので、お湯をかけてきたので、驚いた。呼吸ができなかったので、ぶーと息を吐いたら、大うけして十回くらい続けて掛けられた。その時に「おめめとぃて（閉じて）」と言っていた。結構苦しかった。なかなかあがらないので「あがろうよ」と促すと「あがやない」と抵抗されたが、持ち上げて移動させた。小さいタオルを手渡して、「拭いて」と言ったのに、タオルをわざと落として、拭かなかった。拗ねていたのだろう。

薬を塗って着替えさせた後に、歯磨きをした。足で両手を押さえて、頭を挟んで動けないようにしないと、危なくて仕方がないしうまく磨けない。「あたまがー」というので、髪の位置を直した。大泣きして、暴れるので、口の中を切ってしまった。足で押さえつけて頭を挟んでも、それでも身をくねらせるからだ。終わった後、「ごめんね」と言って抱きしめたら、子供も私を抱きしめた。しばらくしくしく泣いていたが「泣かなかったよ」と言って顔を私のパジャマで拭いた。「○○ちゃん、だいじょうぶ」とも言っていた。

それからあとはスムーズで楽だった。自分から枕を置いて、重いと言いながら掛け布団を運んだ。「パパの！」「○○ちゃんの！」と一つ一つ置いていた。

ごろごろしたり「あっこ（だっこ）」したり、手をつないだりしているうちに静かに寝てくれたので今日は楽だった。