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君たちはどう生きるか(考察とモチーフ紹介)

※裏付け一切なし一般個人の妄想です※

思想と神話欲張りセットでジブリ史上一番刺さったので解説。前提知識とかセンシティブな話を多く含んでてその辺から広告打てなかったのかなとか憶測してみる。

ヒミ様=イザナミ
 母親、息子(火の神様)を産んだ後に焼死→黄泉の国へ帰ってしまう

ワラワラ→精子と灯籠流しのミックス (男性)
墓→子宮・生理 (女性)
 禁忌という表現が多くされておりなぜ入ったのか?といった場面もあった。子供を産むというナツコがいたのがその象徴。ワラワラに関しては現世で生まれると作中で明言されている。

裏世界→黄泉の国そのものであり輪廻転生の円環の基点。男性と女性モチーフがある、インコ国があり命とは生物とはを多面的に描きたかったから場面転換が多くなってしまった。

鳥(サギ・ペリカン・フラミンゴ・インコ)→進化と戦争用飛行機・軍隊・思想善導下の民主主義・有象無象

 眞人が海に沈む(浮かぶ)シーンがあったが生物の歴史を辿るものである。海→陸→空と進化してきた生物の行き着く先が戦争という現実であるというアイロニ。なぜ一種類ではないのかは人間にも人種があるから。
"彼らは大叔父によって連れてこられた"のである…アヌンナキとか知ってる人は知ってるよね。 https://youtu.be/TFAvg5sBQNo
詐欺=サギ 鳥=取り巻き みたいなのも人間らしくてチョイスが好き。

宇宙からの石→ノアの方舟 
 要するに宇宙からやってきた世界の作り方知識
(信じるものは最後の日に洪水が来ても救われる)
(君たちはどう生きるか)

13個の石→キリストとその弟子
最後の晩餐て絵は見たことあるよね、弟子の1人が裏切ってしまう話。人間関係の難しさ(世界のバランスの難しさ、危うさ)を表現したかったんだね、悪意がある石って言葉が理解しやすくなるかも。(個人的には悪意の無い人間のほうが少ないよねとおもてる


無機物が意思を持つとか、火のエネルギーとか、輪廻転生とか手塚治虫の火の鳥オマージュが凄いんだよね。うしなわれたものたちの本をベースに色々詰め込んでて2作を読んで何でこのシーンあった?が解消されるとこもかなりあったのでオススメー。
映画で似たような作品だとヴィンチェンゾ・ナタリ監督のcube.cube2がオススメー。最後の石がピリピリした通路はcubeおなじみのあの通路だと勝手に思ってるー。

感想 ジブリって田舎の普通の営みに焦点を当ててるイメージだったけどこんなに思想ゴリゴリで裕福特権階級目線でどーーーんと君たちはどう生きるかとか問いかけてくるの凄くすこ。これまでの宮崎 駿の集大成なんだろうなと。敢えて裕福な人を主人公にしてカエルやら魚やら鳥やら有象無象を出してるのも印象的(カエルの子はカエルっていい意味で使わんよね、雑魚でザコって読むんよね、鳥頭って物忘れが激しい、記憶力が弱いなんだけどさ何度も戦争してる人間を鳥に例えるの巧いよね)
最後の地球儀もさ、映画という箱庭の中で生物やら人類やら進化やら生命やらを表現した〆に地球の話!ではなく地球儀っていう私達の手に抱けるお話だったんだよって諭してくれる感じで映画のコンセプトとマッチしてて非常に良かった。

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