2020.09-2020.12

ひっそりとしたお茶処にかき氷を食べに行った。美味しそうだったから安倍川餅と磯部焼きとを半分こすることにもした。ショッピングモールをぶらぶらして、洋服を2セットずつ買って、怪しい雰囲気が漂う通りにあるハンバーガーを食べて、閉店するまでスタバにいた。波の音がする公園を通り抜けて駅まで行ってお別れ。丸一日ずっといた。
途中からずっと、懐かしい場所をまわっていた。変わらないこと、変わったこと。お互いに色々あるし、場所自体も変化していた。公園の灯りと波の音が変わりなくそこにあることに安心した。
帰りの手段が違うから1人で通ることが多かった公園。数十人から1人に。多くても数人にしかならない帰り道。華やかな場所を思い返しては感動をかみしめていた。暗い夜に橙色の街灯はあたたかく、繰り返す波の音は気持ちをしずめてくれた。
懐かしくて大切で少しさびしくなる記憶。
さびしいと感じるのはもう得られないと思ってしまっているからで、あの頃から結構な時間が経った今、貴重な一瞬をあとどれだけ積み重ねていけるのだろう と、考えてもどうにもならない不安をおぼえたりする。
お互いに似合いそうだと言い合って買った洋服2セットを、次会う時に来ていく約束をした。どちらを着てくるのか楽しみだ。

大好きな場所の予約をとった。今から浮き足立っている。小さなメッセージカードを配って歩こうか、なんて考えるくらい私はあの場所が好きだ。
何を話そう? お話しするためにも過去の記録を読み返す。背表紙を眺めて持ち帰る本を選ぶことは余裕がないとできないと思っていたが、時間はつくるものだと改めて思う。幸せをまわそう。私が伝える楽しさが誰かのきっかけになったらいい。お互いに高め会える、そんな場所があることを嬉しく思う。


友人と地元を観光した。生活圏内でぐるぐる歩いては食べたり話したり。不思議な感じ。
毎月会っていて、どこで会っても同じような話をして笑っている。ひねくれた時に振り返ると無駄なんじゃないかとか考えたりもするけれど、一緒に過ごしていると楽しいから来月もまた会うのだろう。
日常に彩りを。なんてことのない毎日の繰り返しにあざやかさを差し込む。積み重ねていくことで豊かさを得るのだろう。振り返って見たときに進んでいることを願って、今日もまたぐるぐると悩んでいる。


夏が過ぎて秋を感じる間もなく冬が顔を出し始めた。秋ってこんなだったっけ? 長袖1枚でお散歩できる陽気を心待ちにしていたのに、駆け足で通り抜けていってしまった。


8月の文章を見て驚いた。追われている。心に余裕を持ち続けていたいものだ。


人を指導する立場になった。前職では年齢差から娘のように可愛がってもらっていたこと、ずっと下に人が入らなかった結果新人扱いで過ごしてきたこともあり、人を教えるのは初めてだ。今、教えることの難しさを痛感している。
前もって全てを伝えてしまいたくなる。これとこれとこれと……と詰め込んだところで全く知らない人には数割しか残らない。根幹となる部分をしっかり教え込んで、付帯部分は後から。何を中心にして判断するのか迷わないようにする。


ご飯。一時期落ち着いていたが最近は割とよく行っている。そう言われるのは嫌みたいだが、やっぱり熱い人だと思う。自分がどうしてそう感じたのかを煮詰めて言葉にして外に出せる人。お話ししていて楽しい。
最近、自分の思考を捕まえるのを諦めている節がある。考えるのを放棄して浅いところでぐるぐるとまわっている。ぬるま湯につかっているのが楽だから突き詰めたくないのだと気がついて嫌になった。もっと話していたいと思うのならば、自分の言葉くらいは形にしていかないと。


下についた人が一月保たずに辞めて、その1週間後に新しい人が来た。誰もいなかった間を思うと作業をお任せできるのはとても楽である。問題は教える時間をうまくとれないこと。もっと時間を回したいのだが、自分の作業も片付けていかなければならない。
私がいつ行っても対応してくれる方の素晴らしさを改めて感じている。