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移動販売(?)にEV三輪車

私は「EV BOSCO」というEV三輪車を購入する。三輪車と言っても側車付軽二輪に分類されるため、ヘルメットなしで高速道路も走ることができる乗り物である。
今回は、このEV BOSCOを使って「できそうなこと」を書いてみる。

とにかく人目を引く三輪車

写真はパッセンジャーモデルのEV BOSCOである。この写真はガレージ・ボスコのブログから拝借した。見ての通り、オシャレでかわいい。
そして今の日本で三輪車はレアな存在である。間違いなく人目を引く。少なくとも私は都内で実際に走っている三輪車に遭遇したことがない(ピザ屋のバイクは、ここで言う三輪車ではない)。

ある意味、客寄せにはもってこいである。
実際、EV BOSCOの販売元であるガレージ・ボスコでは、EV BOSCOのキッチンカーへの改造もしてくれる。
クレープであれタピオカであれ、こんな三輪車でキッチンカーというのは客寄せにピッタリだろう。

三輪車で何を売るか

三輪車は軽自動車よりも車体が小さい。それだけ小回りが効く。

狭い路地に荷物を配達するのにも使える。今回のタイトルそのまんまだが、日用品を積んで移動販売などはお手軽に始められるだろう。
これからの時代、入居者の高齢化の進んだ都営住宅などて重宝されそうだ。懐かしのお菓子やオモチャを積んで、有料老人ホームに出張販売というのも喜ばれるかもしれない。

余談だがピックアップトラックモデルの場合、ダンプ仕様というオプションもある。普通のトラックが入っていけないような場所で工事を行う時、三輪車という選択があっても良いと思う。
工事現場に資材を運ぶ仕事なんて、重労働で嫌かもしれない。でも三輪車なら運べる分量が限られるが故に、求められる肉体労働は少なくなる。そして、運べる分量が少なくても、三輪車でないと行けない場所という特別なニーズに応えることができるため、安易な値下げには巻き込まれづらいだろう。

何も「物」を売らなくても構わない。
ピックアップトラックモデルの場合、荷台に後部座席を取り付けることができる。もちろん後部座席に人を乗せて走ることもできるのだが、残念ながら今の日本では三輪車によるタクシーは認められていない。
人を運ぶのではなく、後部座席に座ってもらうことでできることをする、というのは可能だ。例えば悩み相談。あるいは占いでも良いかもしれない…これは思いっきり女の子ウケしそうだ。
私の好きなところで言えば、後部座席を改良して足湯なんて最高だね。このお湯が太陽熱で温められたお湯なら、なおのこと。そういうサービスを売ったって構わない。足湯に浸かりながら、これまた太陽熱で温めたお茶でも飲むなんてしていたら、太陽熱の利活用だって少しは進むんじゃないかな。

ちなみに中学の数学で習ったことと思うのだが、「3点で1平面が決まる」ため、三輪車は極めて安定した乗り物である。これで何かアクロバティックな走行を披露するショーは難しいだろう。
まぁ何台か集まれば耐久レースとかは可能かもしれないが、現時点においてこれは現実的ではないな。

公園の出前?!

そんな具合にあれこれ「一人ブレインストーミング」をしていると、時折、突拍子もないハチャメチャなアイディアが浮かぶこともある。

ピックアップトラックモデルの荷台に、シーソーやらブランコを載せる。走っている途中でバッテリーが切れそうになったら適当な場所に停める。
とにかく三輪車は人目を引く。停めておくと小さな子供などが「乗りたい」と言うかもしれない。
エンジン(モーター)が作動しない状態で、運転席に1人ずつ座らせてあげるのは問題ない。順番待ちする子は、荷台に設置されているシーソーやブランコで遊んでいてもらう。
子供達がそうして遊んでいる間、私は即席のエコカー講座を開催するかもしれない。それが終わると私は何事もなかったかのように、また三輪車に乗って走り出す。

かつて駄菓子屋さんというか、紙芝居屋さんというか、紙芝居を読み聞かせる間に買ってもらった駄菓子を食べるという移動販売が日本にはあった。
紙芝居ではなく公園の遊具で遊ぶ。

もし、このシーソーやブランコそれ自体が発電装置になっていれば、私は電源に困ることなく走り続けることができる。
二酸化炭素を大量に出す火力発電でもなく、自然破壊したダムの水を使う水力発電でもなく、核のゴミの後始末に困る原子力発電でもなく、言うなら子供発電である。
南極点を目指すEVジムニーを手掛けるZEVEXの話を読んだ時、ソーラーパネルと風力発電のほかに人力発電を搭載していると書いてあった。人力発電してまでEVに乗りたいかと言われたら、何だか本末転倒な感じを私は受けた。
でも、遊びたい盛りの幼稚園児や小学校低学年の子が、自分が遊びたくてシーソーやブランコに自ら乗って遊ぶ分には、人力発電もアリだろう。本人達は、まさか自分達が遊ぶことで電気を作っているなんて思わない。

何だか随分と斜め左上をいったような感じのアイディアだけど、決して悪いアイディアではないと私は思う。
このアイディアの欠点は言うまでもないかもしれないけど、遊具の安全性と、遊具の製造コストである。本当に楽しませたい・気持ち良く遊ばせたいという気持ちがないと、子供は遊んでくれないだろう。
もう少し目先を変えて、例えばサンドバッグを殴る蹴るしてストレス発散してもらうとか、紐を引っ張って鐘を鳴らすとか、そういうほうが安全性は高まるだろうしコストも抑えられるだろう。
ともかく、この子供発電というアイディア(あるいは人力発電というアイディア)は、やりよう次第によっては化けるかもしれないアイディアだと私は思う。通りすがりの方々を楽しませながら走り続けられるなら最高だね。

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