メルカリに出品されているけど…

仕事で私がお世話になっている方の旦那さんが「上州屋の魚拓カレンダーがない」とボヤいているとのこと。いつも仕事で物凄くお世話になっている。
それこそ私が午前2時過ぎに電話を掛けたことも何度かある。午後11時過ぎに「もうパパ寝ちゃった〜」なんて言いながら臨時で病欠したバイトさんの分のシフトに入ることもある。仕事だから仕方ないとは言えど、「夫婦関係、大丈夫かな」なんてことを独身の私が思ってしまうこともある。
そういう方と、その旦那さんである。ここは一つ、その上州屋の魚拓カレンダーなるものを入手して、この奥様にお渡ししたいものである。

ネットで調べてみると、1部1,000円で売っているほか、5,000円以上買うとタダで貰えるらしい。私は釣りはしないが、5,000円なら何か防水性の高いカバンとか岩場でも滑らない長靴といったものを買えばクリアできるだろう(そして、これらは私が普段、使いたいと思う場面があるものだ)。
…は良いのだが、意外と都内に店舗が少ない。おそらく、ここら辺の店舗は旦那さんが既にチェック済みだろう。さて、どうする?

そのネットで調べる時に、メルカリやヤフオクで出品されているのが目に入った。およそ1,500円くらいの値段が付いている。

正直、迷った。

物凄くお世話になっている方であるから、何が何でも手配したいという気持ちが私にはある。
しかし、タダで貰えるものを出品するということ自体が、いかがなものか。あるいは1,000円で購入して利益を上乗せして販売する、いわゆる転売ヤーと呼ばれる人かもしれない。どちらにしろ、そういう人にお金を払うのは、いかがなものか…。

そこで3点、提案したい。

提案その1 : タダはダメ

いっそのこと、タダのものは全て出品を禁止したら良いと思う。

実は、私がこういう具合にメルカリやヤフオクにあるのは知っているが…と悩むのは2回目である。
前回は、ある飲食店が出したコラボメニューをコンプリートすると貰える限定バッジだった。この飲食店ではほぼ毎年、七夕のシーズンとクリスマスのシーズンとバレンタインシーズンあたりにコラボメニューが出るということを知り、可能な限り集めていた。このコラボメニューには、それぞれのテーマごとに貰えるアイテムが異なり、全種類コンプリートすると追加でコンプリートした人だけが貰えるアイテムがあるというものだった。
しかし、ある年のバレンタインシーズンに、私が最後に注文したメニューだけは、貰えるはずのアイテムが品切れになっていた。そのため私はコンプしたはずなのに、コンプ記念の限定バッジを貰いそこねた。メルカリやヤフオクには、私が最後に注文したメニューのアイテムばかり出品されている。それからは、すっかりコラボイベントそれ自体が嫌いになってしまった。
今年も Creamy Christmas が開催されていたのは知っている。でも行けばコンプしたくなるだろうし、コンプを邪魔してメルカリやヤフオクで出品する人がいるのも知っている。だから、行かない。ちなみに『不機嫌なお姫様』は、私の発言が元で生まれたようなスピンオフ作品なんだけどね…。

提案その2 : 出品可能商品のリスト化

タダで手に入るものは出品禁止としてしまうと、例えば公園で拾ったドングリや松ぼっくりなども出品できなくなる。
実は、ドングリや松ぼっくり、トイレットペーパーの芯などは、夏休みの工作の材料として売れる。こういうのを必要とする人もいるのだ。
そこで、出品可能商品のリストをしっかりと作っておき、そのリストにない商品は「お問い合わせ」してからでないと登録できないようにしたらどうだろうか。

提案その3 : 買い手中心市場に

現在のメルカリやヤフオクは、売りたい人が情報発信を行うことで成り立つ。そうではなく、買いたい人(欲しい人)が何をいくらで欲しいのか情報発信することで成り立つ仕組みに作り変える。

大抵のものは、市場価格よりも安い値段になるだろう。市場価格よりも高いのは、せいぜい絶版になっている本や、20年以上も昔の自動車とかだろう。
もちろん取引される商品の状態によっても値段は変わる。「応相談」というのもあるだろう。

個人的には、この3番目の方法は面白いと思う。
というのも、例えば小学生の子供を持つ親が「青地に黄色の、ピカチュウの上履き入れ(巾着袋)」なんて具合に注文して、それを手芸好きな人が引き受けたって良い。こういうのは、わざわざランサーズみたいな所に出すまでもないけれど、寸法など学校から細かい指定があると面倒である。

それにしても…上州屋の魚拓カレンダー、どうしよう?

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