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#3 「遊技機アニメ」ってご存知ですか?

みなさんこんにちは。C2Cです。
前回は弊社代表による業界インタビューというお堅めの記事でしたので、今回は趣向を変えてお届けできればと思います。

C2Cは遊技機のアニメも作っています。

突然ですが「遊技機」という言葉はご存知でしょうか。
ゆうぎき、と読みます。
いわゆるパチンコやパチスロなどの総称のことなのですが、
C2Cの制作部隊には、この「遊技機向けのアニメをメインに作るチーム」があります。

HPの組織図にも実は記載させていただいています。
遊技機アニメ、という名称も含めもっと認知拡大をしていきたいです…!

そもそも、「遊技機アニメ」って?

普段、パチンコやパチスロをされない方は現在の遊技機がどの様になっているのか想像しづらいかもしません。
ひと昔前は、パチンコ玉やパチスロのリールが動くのを主に見て楽しんでいましたが、現在は大型ディスプレイが中央に配置された機械が多く、玉やスロットの動きに合わせて画面内で映像が流れ、それらの音や動きなどの演出を含めて楽しめる様になっています。
今では、遊技機に映像コンテンツが必要不可欠とも言え、その中で使用されるアニメ映像が今回の「遊技機アニメ」になります。

例えば、パチンコやパチスロというと、
「リールや数字が回って7が揃ったら大当たり!」といったゲーム性のイメージとしてあると思いますが、そのアタリハズレという結果を表示する時の盛り上げに一役買っているのが「遊技機のアニメ演出」なのです。

・当たった時の嬉しくなるような派手な映像表現
・今の状態を画面にいるキャラがユーザーに向けて伝えてくれる演出
・これは当たるかもしれない!?と期待させるような動き


などなど、これらはほんの一握りですが、こういった遊技機の画面演出も、実は新しくアニメーションとして描き起こしていたりします。
既存の映像をそのまま使っているわけではなく、遊技機用に新作しているわけです。

「遊技機アニメ」ってどうやって作られる?

いわゆるテレビアニメと異なり、あまり制作体制が見えてこない遊技機アニメですが、改めてどの様に作られているのかをご紹介します。

まず、遊技機アニメは遊技機のメーカーさんからアニメ制作会社に制作依頼をいただくことが現在一般的です。
よく、遊技機のメーカーさんが社内でアニメ制作をしていると思われる方もいらっしゃいますが、遊技機メーカーさんは遊技機の機械自体の作成がメインとなるため、内部の映像などは我々の様なテレビアニメを制作している会社に発注いただくケースも多くあります。

また、元のテレビアニメを制作していた会社と遊技機向けのアニメを制作する会社が異なる場合もあります。
これはアニメ業界の会社同士の繋がり(制作をする上での助け合い)が強い事にも起因しますが、昨今、テレビアニメと同様に遊技機アニメの需要も大幅に増えてきた事が大きな要因だと思われます。

遊技機アニメは遊技機好きに作ってもらうが吉。

では、なぜわざわざテレビアニメを作る部隊とは別に、遊技機メインの制作部隊を作る必要があるのか、という疑問を持たれるかもしれません。

まず、大まかに遊技機がテレビと違う点は以下の様なものがあります。

【遊技機アニメ特有の作り方】
・いわゆる「あたり演出」の様な短編アニメーションを複数作る。
・進行に合わせて複数の組み合わせで映像が流れるため、
 それぞれの分岐をうまくつなげる映像構成が必要になる。
・実際の遊技者(パチンコ、パチスロをする人)にワクワクしてもらうための遊技機特有のアニメの演出力や表現力が求められる。
・上記の理由から、遊技機アニメを作成するスタッフには、
 遊技機もアニメも好きな人が多い。

この様に、遊技機特有の映像作りのスキルが必要となり、テレビアニメとはまた異なる制作のポイントがあります。
遊技機を理解したうえで、そこに映像を連携させられる技術が必要、というわけですね。

遊技機とアニメは相性がいいらしい。

街中を歩いているとパチンコ、パチスロ屋さんでアニメのイラストを見かける事も多いかと思いますが、wikipediaによると多くのアニメがタイアップしているのに驚きます。

趣味嗜好という観点では、意外とパチンコ・パチスロ好きとアニメ好きの相性はいいのかもしれません。昔見た往年の名作から、近年の作品まで、映像単体以外でも楽しめる環境が生まれた事はとても嬉しく思います。

遊技機からアニメ作品を知って、そのあとアニメも見た

という方もいらっしゃって、
遊技機をより面白く味付けできるアニメ映像と、
遊技機からアニメを知ってアニメ自体のファンにもなってもらう
という良い相互作用が生まれやすいのが遊技機アニメです。

制作スタッフとしても放送終了した過去作品に改めて携われる、というのもメリットの一つです。

それらをもっと作品作りで探求できないか、と考えた結果が、
遊技機メインでアニメを作る「C2C 制作2課」を作った経緯となります。

TV以外の接点も生まれ、楽しみ方もさまざま。

昨今、ゲームや遊技機にも当たり前にアニメーションが使われる様になり、アニメに触れる機会も様々になりました。
ひと昔前は「○○時にテレビで放送するので見てください」といった、時間と環境が限られたアニメの舞台でしたが、現在では、DVDでの映像購入やサブスクなどの定額サービスによるweb配信、ゲーム内のムービー、はたまた今回のパチンコやパチスロ内の映像としてなど、タッチポイントの多様化がアニメそのものの新しい舞台となり再評価される嬉しいきっかけを生み出しました。

遊技機好きが集まるC2Cのなぞ。

好きこそものの上手なれ、とは言い得て妙です。
実際、2課の課長(プロデューサー)は遊技機が好きで、仕事中も、休憩中も、土日も、きっと夢の中でも、遊技機のことを考えています。
だからこそ、いい遊技機アニメが作れるのだと思いますが、これもまた個性の最大化であり、C2Cの活躍人材として最も重要なスタッフの一人になっています(ちなみに2課には遊技機をやらないスタッフも多く在籍しておりますが、それでも楽しく作っていける体制を作っていますのでご安心ください)

ほんとうに、何が仕事になるかわかりませんね。

<小野 拓哉> 制作2課アニメーションプロデューサー
1985年生まれ。アニメーター、制作進行、メーカーでの画像企画を経て遊技機(パチンコ・パチスロ)のアニメーション制作を主軸とした 制作二課設立の際にプロデューサーに就任。現在に至る。 アニメ・遊技機の両現場での経験を活かし会社の新たな一面として更なる躍進を目指す。
自身もたまにパチンコ・パチスロを打つのだが目押しはあまりうまくない。

まとめ

今回は、「アニメを届ける手段の多様化」と「好きが仕事で活躍する」という視点でC2C 制作2課のご紹介をさせていただきました。

C2Cは、スタッフの様々な個性ややりたいこと、好きなことを活かせる職場を目指しています。
「アニメが好き」という共通点で全員がつながっていますが、人が入るたびに会社にも変化が求められる時代なのだと、改めて意識していければと思います。

今後も、様々なシーンで弊社の作品をみていただきたいと思っておりますので、テレビ放送だけに限ったクリエイティブのみにフォーカスするわけではなく、みなさんにアニメを届ける様々な手段を模索していきたいと考えています。

note「C2C広報部!」では、アニメやアニメ業界、C2Cに関する情報発信をしていきます。
気になる事や話題にしてほしい内容などあれば、ぜひお気軽にコメント欄にご記載ください。初めての発信で至らぬところもありますが、温かい目で見ていただけると嬉しいです。

C2Cはみなさんと一緒に作るアニメスタジオになれればと考えております。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

▼C2C公式サイト

引用:「タイアップされたパチンコ・パチスロ一覧」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E3%83%91%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%81%E3%82%B9%E3%83%AD%E4%B8%80%E8%A6%A7)。2024年8月14日15時(日本時間)現在での最新版を取得。


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