コロナと結婚式

私たち夫婦は2月に入籍した。本当は今年の6月に結婚式を地元の徳島で予定していた。延期した理由はもちろんコロナ。

でも、正直延期が決まった時に安心した。

私はパートナーのいる首都圏に異動願いを会社へ提出しており、4月から横浜に異動することが決まったのは2月末。その時、会社人生で一番大きなプロジェクトに参加しており、通常業務と並行してそのプロジェクトに取り組んでいたので昼夜問わず働いていた。異動準備もバタバタで、何とかギリギリ3月末に異動したという状況だった。

4月からは新しい部署で、慣れない環境と業務で4月5月の記憶がないくらいまあまあ忙しかった

もともと覚悟していたことではあったけど、結婚式への準備に時間を取ることがほとんどできていなかった。

「結婚式は、自分たちだけのこだわりのあるものにしたい。私がみんなに思っていることを伝えられる場にしたい。Crazyと一緒に自分の結婚式を作りたい。」

そう思って結婚式には強い想いを持っていたのに、日々の忙しさでこのままでは満足した結婚式にできないのではないかと危機感を持っていた。

だから、コロナで延期となったことに安堵した。

もちろん、第一はコロナが理由であることは間違いない。東京から人がたくさん徳島にきて、それで結婚式をすることでもし万一何かあったら…

私は家族が傷つく姿を見たくない、しかも自分の結婚式で。だから延期にして本当に良かったと思う。一部の人や私の尊敬する人も「コロナは致死率が低い、自分たちの結婚式をどうしてコロナで延期するのか?」と発信しているのも目にするけど、私は自分の決断に全く悔いはない。都会の人からしたら大したことないものでも、田舎では違う。コロナになったことで本人の症状が重症かどうかというよりも、それ以上に怖いのが周囲からの村八分。これを家族もめちゃくちゃ恐れている。恐れているし、実際そういう被害に遭うんだよな。

私たち夫婦は、二人とも幸せなことに家族にとても愛されてきたという自負がある。だから「家族」の温かさを感じられるそんな結婚式にしたい。そんな家族が心配しながら参列する結婚式にはしたくない。

話が行ったり来たりなんだけど、結論、コロナで延期したことはよかった。


ただ、二人で生活を共にし始めて半年が過ぎ、来年6月に予定している結婚式のときには「新婚さん」「二人の夫婦としてのスタート」とは違うわけで、、、

来年の結婚式。1年後にあえてする結婚式の意味合いは当初とは違ってくる。1年後に自分たちは何を結婚式に求めるのか。結婚式の後に、夫婦としてどんな生活を改めて送っていくのか。参列者へ何を感じてもらいたいのか。生活は大きく変わることはないだろうけど、二人の夫婦生活に新しい何かを得られる結婚式にしたいな。

延期してからずっと思っていたことなんだけど、なんとなくあと1年あるからと無視し続けたこの気持ちを、あえてnoteに書くことで拘った結婚式について、二人の夫婦関係を、立ち止まって考えようと思った次第でした。。

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