魔法のような180日間
「Tongasoa, Niandry anao」
(お帰り、待ってたよ)
3ヶ月ぶりに任地に戻った時、人々がくれた言葉。
本当に嬉しかったのです。たった3週間しか任地にいれなかった私に、こんなにも温かい言葉をかけてくれたことが。
任地での初めての週が終わり、ふと思いました。
「あっ、やっと任地で過ごした期間が1ヶ月になったんだな」って。
出発からは既に半年。訓練所で同じ時間を過ごした同期たちは、任地での生活にも馴染んでいて、活動や言語習得も少しずつ軌道に乗り始め、地球のどこかで奮闘している。
一方私は、なんならマダガスカルにいた時間よりも日本にいた時間の方が長い。言葉も生活も、また振り出しからのスタート。
比べるものではないとは分かっているものの、無意識のうちに同期のみんなが眩しく見える自分がいるのです。
とは言っても、焦っても仕方ないので、せっかく戻って来れたからにはこの国での生活を楽しみたいと思っています。
私がいようがいまいが、マダガスカルの人たちの生活は穏やかな時間の中で確実に営まれている。
自分のペースで、ぼちぼちやっていけたらと。
日本にいた時、時々任地の人が連絡をくれていました。私が返信出来なくても、節目節目にはメッセージくれる優しい人たち。
任地戻ってきてからも、一緒に薬探してくれたり、体調気にかけてくれたり。
本当に温かい人たちに恵まれたなあって、また一緒に生活できることが本当に嬉しいのです。
せっかくなので、これからの抱負を書いておこう。
◯活動のこと
こんなことやりたいな、っていうイメージを、まだふわふわの状態だけど持つことができました。実現可能性はまだ未知数なので、足を動かして動かして模索していけたら。
◯生活のこと
マダガスカル語は勿論、フランス語の勉強頑張りたいなと思っている。DELF B2-B1レベルまでもっていきたいなあ。語学は筋トレみたいなものというありがたいお言葉を胸に留め、コツコツやるのみ、。
あと、ギター上手くなりたい(笑) やっぱり音楽好きな人が多い気がする。一緒に何か演奏できたら嬉しい。
任期の終わりは変わらないので、残1年半の中でのリスタート。
成果としては何も残せないかもしれません。でも、色々なことを勉強させてもらいながら、任地の人たちに何か恩返しを出来るような、そういう過ごし方をしていきたいなと思っています。
苦しい時間も多かったこの半年間。
だけど、人生の中でこんなにも濃ゆい期間は中々無いんじゃないかとも思います。同時に、いかに自分が周りの人たちに支えられているのかを実感することが出来た幸せな時間でもありました。
日本とマダガスカル のハンコがやけに多い(それしかない)私のパスポート。
色々思うことはあるけれど、これが私の轍だ。
こんな経験をさせてもらっていることに感謝して、これからの生活を謳歌していきたいです。
tapitra
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