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#12 うんちくお薬エウレカクイズ!

新シリーズ!
某ゆる言語学ラジオの人気企画を、ぱく…インスパイアして、
臨床薬学でもやってみました!
本家と比べると、クオリティは「かなり」下がっていますが…。
(かつ、薬剤師・薬学生にしか響かない??)
(≒日本国民の0.3%ぐらい)

本編はこちらから!


お薬うんちくエウレカクイズとは?

臨床で使用する薬について、うんちくと実臨床的な知識を、1つの問題から楽しく学べる、1問で2粒も3粒もお得なクイズです!
お薬の発見って結構変わっていることもあり、楽しくまとめられるかな?と思って始めてみました!

以下、Podcastのネタバレを含みます!

ご注意くださいね~!

第1問!

  • 飼育している牛が大量出血で死亡する奇妙な病気(?)から発見された。

  • まずは殺鼠剤として使用された。

  • アメリカ陸軍の徴集兵が、自〇目的で大量服用したが、無事に蘇生されたことから、人間に対する医学応用が検討された。

  • 時のアメリカ大統領、アイゼンハワー大統領の急性心筋梗塞でも使用され、早期離床を可能としたことで、有効性を世に示した。

  • 名前の由来は、ウィスコンシン大学研究基金(Wisconsin Alumni Research Foundation:WARF)からという説がある。

  • PT-INRによるモニタリングが必要。利点でもあり、欠点でもある。

  • エビデンスが多い、安い、効きすぎをリバースする方法がいろいろある。

  • 食事に注意が必要。納豆、クロレラ、青汁、抹茶、モロヘイヤ…。緑黄色野菜はバランスよく摂取。

  • 併用禁忌・注意薬も多い。

こたえは…「ワルファリン」でした!

第2問!

  • 三十三間堂は、通し矢も有名ですが、「柳のお加持」という法要も有名。これは、建立した後白河上皇の頭痛平癒にあやかったもの。

  • この柳、日本には仏教とともに中国から伝来。中国では、柳の木をかみしめていると、歯の疼きが治ることが知られていた。

  • 1899年、ドイツのバイエルから、最も古い化学合成医薬品として発売。薬効はもちろん、解熱鎮痛薬。

  • 結果、バカ売れ。

  • バカ売れした結果、この薬を内服している患者が、手術後に出血がおおいこと、心筋梗塞になる患者が少ないことが分かってくる。解熱鎮痛以外にも、抗血小板凝固作用が証明された。

  • 市販薬の場合、15歳未満はダメ。
    ※ライ症候群
    l  インフルエンザや水痘(いわゆる水疱瘡)などのウイルス感染後、肝臓の脂肪沈着を伴う重篤な脳症。非常にまれ。小児に多い。原因不明。
    他のNSAIDsでも報告あり(ジクロフェナクナトリウムとか)

  • 新人薬剤師あるある勘違い。ピリン系ではないよ。
    ※ピリン系は、スルピリン、イソプロピルアンチピリン
    OTCにも含まれることがあるので注意。

  • 最近では、大腸がんの抑制効果も注目されている。
    どんな患者さんに、どれくらいの量を、どれくらいの期間内服すべきか、今後報告されてくると思います。
    ※喫煙者、70歳以上では効果が見られない可能性が示されている。

答えは…「アスピリン、アセチルサリチル酸」でした!!

まとめっ!

お薬は奥深いなぁ…。

参考文献


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