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クラッピーが帰ってきた!「帰ってきたパチパチクラッピー」新発売!
バイバイワールド代表の髙橋征資です。クラッピーの新製品「帰ってきたパチパチクラッピー」の販売が開始されました。バイバイワールドのオンラインショップとAmazonで販売しています。
※2018年2月2日当時の情報です。
どうして帰ってきたパチパチクラッピーという名前なのか?どこから帰ってきたのか?そのあたりをまとめたいと思います。
以前の記事でも書きましたが、クラッピーの半生を改めて振り返ってみましょう。
これが元祖!パチパチクラッピー発売。
2013年12月、「パチパチクラッピー」発売。コピーライトは当時からお世話になっている「吉本興業」と我ら「バイバイワールド」。製造元は玩具メーカーのキューブさん。価格は1500円(税抜)。
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中国で類似品!?
2016年11月、とある中国の工場でパチパチクラッピーの類似品が作られ、中国の商社「朝日玩具」がそれを発見。このサンプルを日本の100円ショップに提案してみたらゴーサインが出て製造開始。
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類似品、100円ショップで販売開始。
朝日玩具さん、このサンプルはパチパチクラッピーが元ネタであること気づき、キューブさんに製造・販売可能か問い合わせる。キューブさん、コピーライト元である我々にバトンタッチ。
髙橋、朝日玩具さんにサンプル見せてもらう。ほぼクラッピーのまんま!レバー軽い!気持ちイイっ!これが100円?すごい!参った!売っていいよ!え?もう製造ほぼ終わっててうちの名前入らないの!?ムムム…まぁおもしろいからいっか!ということで100円ショップの商品「パチパチトール君」として全世界で販売開始。
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そんな経緯で生まれたこの商品、公認類似品とでも言いましょうか。トール君って誰だ…そしてバイバイワールドのコピーライト表記はそこにはない…
クラッピーチャレンジ現象が巻き起こる。
パチパチトール君は嬉しいことに「100円クラッピー」として皆さまに受け入れていただき、クラッピーを限界までハックするムーブメント「クラッピーチャレンジ」が生まれました。「トール君チャレンジ」じゃなくてよかった…
クラッピーチャレンジは今も新たな作品が生まれ続けていて、もうとっくにクラッピーの限界を超え、クラッピーの向こう側までいっちゃったみたいです。
本家が熊本に来るので突貫で顔を作った #クラッピーチャレンジ pic.twitter.com/LQfwB5ZZ5z
— まこらぎ (@makoragi) June 11, 2024
クラッピーの新製品開発がスタート。
2017年7月、そんなこんなで繋がった朝日玩具さんから新たに連絡が。
100円ショップからパチパチトール君の追加発注がないことがわかったので、バイバイワールドさんで同じ金型を使って新製品を作りませんか?
なるほど!言われてみれば金型は中国の工場が勝手に作ったもので、朝日玩具さんのものでも100円ショップのものでもない。コピーライトはうちにある。ならば、この金型で新しいクラッピーを作ってしまえばいいんだ!これを機にクラッピーを取り戻そう!ということで新製品の企画を練り始めました。
同じ金型となると、形状は変えられない。色は変えられる。でも、ただ色を変えるだけでは芸がない。そんな中ヒントとなったのはパチパチトール君の初期サンプルとクラッピーチャレンジの皆さんの作品でした。
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やたらと手が光っているっ!
元々パチパチトール君の手は光る仕様でしたが、100円で売るにはその機能をそぎ落とさなくてはなりませんでした。その名残で、トール君の手のプラスチックは薄く、うっすら透けているのです。これが光らせたい衝動をかき立てるわけです。
パチパチトール君の初期サンプルは手ひとつひとつにスライドスイッチが付いていて、スイッチをオンにするとカラフルに光り続ける仕様でした。
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でもやっぱり拍手の瞬間にピカッ!と光った方がいい。早速、振動で光るLEDモジュールを探しました。そして見つけました。
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これだ!これをクラッピーの手の中にいれてみると、いい感じに光りました。
本体の色はどうしよう。クラッピーの特徴は、拍手でどこでも盛り上げられるというポジティブでおめでたいところです。「おめでたい」といったら縁起のいい紅白カラー。これだ!ということで、結婚式の引き出物の紅白まんじゅうを彷彿とさせるホワイト、ピンクの2カラーになりました。
仕様は決まりました。あとは価格です。既に100円になってしまったクラッピー。光る機能が追加されたとはいえ、お求めやすい商品にしたい。せめてワンコインで買える商品にしたい。しかし、我々の製造数では本体のみでも製造単価がけっこう上がってしまいます。加えてクラッピーの手を光らせるLEDモジュールと同等のものが秋月電子で1個260円です。左右の手に一個ずつとなると520円です。これではワンコインでも買えなくなってしまう。。このあたりは朝日玩具さんと協力し、現地での部品探しや交渉で、なんとか1個500円(税抜)で売れる価格まで単価を落とすことができました。
君の名は。
さて、仕様も価格も整いました。最後に「バイバイワールド」のロゴを底にプリントし完成です。
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仕上がったこのサンプルを初めて見たときはジーンときました。
「おかえり、パチパチクラッピー。そう、君の名は……帰ってきたパチパチクラッピーだ!」
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ということでこの度、バイバイワールドの新製品「帰ってきたパチパチクラッピー」が発売され、バイバイワールドは玩具メーカーとしての第一歩を踏み出しましたとさ。おしまい。
(この記事は2018年2月に公開した記事を加筆修正したものです。)