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勇気を出すには練習が要る

この記事は

「伝え上手になるために必要な13のこと」シリーズ(⇣これ)番外編。

「勇気」を絵空事と思っている人が多い

何かイメージ的にファンタジーっぽい印象があるのかもしれない。

子どもの頃から「がんばれ!勇気を出して!努力しろ!」というような鼓舞で勇気という単語を耳にしてきた人はとくに、イメージがあまり良くない傾向にある。

自分の心が向いていない方向に、無理やり行動を余儀なくされたら誰だってそうなるよね。

しかも勇気を出した結果、成功したのにも関わらず、たいして誉めてもらえなかったり、肯定してもらえない、気にもされないこともある。

例えば体育の授業で高い跳び箱を飛ぶのに勇気が要る。

勇気を出して飛び、成功した結果「良い成績をもらえた」というような成功体験ならマシではあるけど

本来は誰か他人に評価されたことで「良い結果になった」と捉えるマインドは育むべきではなくて

自分が自分で勇気を出した結果に対して肯定的に捉えられるかというマインド作りが後々効いてくる。

社会に出る頃、「勇気を出す瞬間=怖い、嫌々やる」と反射的に捉えてしまってる人が多いのは、こういった「勇気という言葉の乱用」が問題なんだよな。

ここで確認しておく⇣

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(引用元:https://www.weblio.jp/content/勇気)

「自分の信念を貫き向き合うさま」

13のことシリーズを読んでいる方はピンとくるポイントだよね。

加えて

「語義解によれば、いさむ(勇む)には強い、悪い、乱暴の意を含む」

これは、先に述べた乱用であったり、他者を思いやらない独善的な遂行を「勇ましくも強行突破した」というような場面で使われることから派生した解釈なのね。

13のことで言う「勇気」とは

言葉を履き違えないでほしくて、前置きが長くなったけれど

13のことシリーズで養いたい、伝え上手になるために必要な勇気の出し方と言うのは、何も猪突猛進でなりふり構わずトライアンドエラーすべし!と強弁しているのではなくて

勇気は、相手に何かを伝えるときに「えいやっ!」と言葉にする瞬間に引き出す勇気の意味と、その前段階で

相手を思いやるときに用いられる。

伝える行動は、相手がいなくては成り立たない。

相手の、受け取る準備が整っていなくては、伝わるものも伝わらない。

そのためには、自分の強い信念・伝えたいという強い気持ちさえ一旦さておいて

相手の立場に寄り添った思いやりを持つ、自分を差し置いて相手を優先する勇気が要る、ここが重要になってくる。

勇気には二種類ある

どちらが欠けても伝わらない。

(1)自分が言動を実行する際に自分を鼓舞する勇気(出すためには前記事で伝えたようなマインドセットが不可欠)

(2)自分の想いを一旦放置し(我慢する勇気)、相手の立場を思いやる勇気

今回の記事は、後者について考察し、各人が磨いていく必要のある勇気の部類だということを知ってほしくて書いてる^^

自分をさておいて相手を思いやるという場面だけど

例えば、イメージしてほしい

自分にとって大切な人がいじめに遭った、とする。

いじめられた大切な人(=自分の信念や想い)と

いじめた本人(=伝えたい相手)と

その間に立つ自分(=伝える内容や言葉)の三者に分かれる。

このとき、いじめた本人を思い遣らずして、大切な人が守られないことは分かるかな?

間に立つ自分が、一方的にいじめた本人になんやかや言葉を投げるのはものすごーく簡単。

だけど、それでは相手は意固地になって聞く耳を持たないだろうね。

だから、一旦大切な人(=自分の信念や想い)を

「ちょっと待っててね、きっと大丈夫だから」と

勇気を持って待機をお願いして

いじめた本人(伝えたい相手)の立場やその心理を聞き出し耳を傾ける(=伝える前の下調べ)。

そうしてようやく、伝えたい内容を、相手に合わせて臨機応変に変化させ、伝わりやすいように投げかけることができるというわけ。

勇気を持って待機をお願いする心境とは

これは、実は「優しさ」にほかならない。

待機をお願いされる身になってみ?

今すぐ立ち向かって行って自分を守ってほしい立場の人からすると、もしかしたら「何で?!」と怒るかもしれないのね。

その感情に対し「きっと大丈夫だから、待ってて」と諭すあなたの心は、優しさから生まれる。

この優しさなくして、誰の票も得られない。

自分の感情に待ったをかけるとき、そこに思いやりはあるか?

人は自分を大切にすることを忘れがち。

それは、とくに感情において。

自分も他人も思いやってこそ「お伝え」というのは成就する。

もちろん、例外はあるけれど

伝え上手になりたかったらまず、自分の感情にも相手の感情にも丁寧に向き合う必要がある。

そうした自他の感情に対して丁寧に扱う行為は、日々の何気ない選択や行動の中で養われる。

そうして何度も何度も優しさの発露を経験して

あなたオリジナルの勇気が確立される。

勇ましい、強靭な勇気は屈強かもしれないけれど、

柔には敵わないと知っておこう。

勇気を出すには練習が要るということ

その練習によってしか、優しく柔軟な勇気は生まれないということを分かった上で伝える「お伝え」は、受け取り手の感じ方をガラリと変えることになる。

ここまで、伝え上手になるために必要な要素というものにフォーカスして記事を展開してきたけれど、具体的にどういった人がどんなアプローチでバンバンお伝え成功に至っているのか知りたい人も多いはず。

伝え上手は友だちづくりのプロ

次回はこれ。

「伝え上手になるために必要な13のこと」で改めて書いたから、読んでみて^^

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