見出し画像

VRChatのここが良い!

 今日も更新していきます、やがて捨てられる補助輪です。
さて、前回は「VRChatには沢山のワールドというものがあるよ」というお話をしましたが、今回はその記事の終わりにぽつりと書いておいた通り「ここが良い」と思うところを書いていこうと思います。

(前回の記事はこちら)


 VRChatをしている方は沢山居るので、「どんなところが魅力的か」というのは人それぞれ異なると思います。
本記事はあくまで【やがて捨てられる補助輪】の個人的かつ主観的な内容となっておりますのでご了承下さい。
 それでは早速。
ほじょりんが魅力的に感じるのはこんな部分となります。

・姿を選ぶことが出来る
・声を選ぶことが出来る
・交流するコミュニティを選ぶことが出来る
・時間や距離に囚われない交流が出来る

 以下、順番にお話ししていきましょう。


①姿を選ぶことが出来る

 みなさんは自身の外観にコンプレックスがありますか?
自分の目が嫌い? 鼻が嫌い?
唇が、顔の輪郭が、体型が、頭の大きさが、足の短さが、眉毛の形が、爪の形が、肌が、体毛が。
嫌で嫌で大嫌いで、自分自身見たくもないし、まして他の誰かに見られるなんて絶対に嫌だって思えるところ。
ありますか?
 恐らく多くの人が自分自身の外観に少なからずコンプレックスを抱えているものと思います。
そしてその中には、外観へのコンプレックスによって「自分は醜いので周りに受け入れてもらえない」だとか「醜いのでおもちゃみたいに弄られる」だとか。
自分自身への否定感を抱いてしまったり、その結果人と関わるのが苦手になったり怖くなってしまったという人も沢山居るだろうと思います。

 そんな自分自身の外観にコンプレックスがある人にとって、性別はおろか動物・魚・昆虫や鳥などの生物として異なる種族や、果ては無機物や人外やモンスター、視覚化されたデータまで。
自らの姿そのものを選ぶことの出来るアバターというものは、「選びたくない姿を選ばない」という選択を可能にしてくれるとても素晴らしい仕組みだとほじょりんは思っています。
 そして「醜い自分」というコンプレックスから解放されることで、「自分(の姿)を受け容れてもらえる」という意識が生まれ、他者と交流することへの心理的なハードルが下がったり、結果その人がもつ本来の人間的な魅力を発揮しやすくなるのではないかと思っています。

 同様に相手がアバターであることもまた大きなポイントで、生身と違って表情から相手の機嫌を窺ったり、目線を気にしたりという負担が軽減されるので、過剰に恐れたり自分を抑え込む必要が少なくなるのではないかと思っています。
そしてそれもまた、人間的な魅力を発揮する助けになってくれるでしょう。
 アバターを通してのコミュニケーションというのは、人と人との抵抗感を低減させる潤滑油のような仕組みも担っているんだろうなぁと思います。
これは、わたしがVRChat(VRSNS)って良いなぁと思える一番大きな部分と言えるかもしれません。

②声を選ぶことが出来る

 これもまた実際は「選ぶ」というよりも「自分の生声を選択しない」という選択肢がある。という意味合いになります。
ある程度ソフトや準備は必要ですが昨今ではボイスチェンジャー(以下「ボイチェン」)のアプリも色々と存在しています。
 そのため、外観と同様に自分の声に対するコンプレックスを抱いている方は、ボイチェンを用いることで自分以外の声になったり、ある程度理想の声に近づける形で変化させることが出来ます。

 元々の声が嫌いで、苦手で、あまり人前で喋るのが得意では無かったり、声を理由にあれこれ言われた経験があって生声で喋るのが怖かったりする方でも、こうした方法で声を変えることで、ある程度気兼ねなくおしゃべり出来るようになったり、またアバターによって姿とあわせてのイメージが変わるため、相手側の受ける印象が好意的なものになる(あるいはそう思える)というのがあると思います。
 こうした姿や声の変化というのは、自己否定感に悩まされる方にとってはやはり強い助けになると思いますし、アバターやボイチェンを通して交流する中で自分自身に対する自信や肯定感を育てることが出来れば、現実の日常生活にも好影響を期待できるんじゃないかなとほじょりんは思っています。

 ただし、これは自戒としてでもありますが、ボイチェンを効かせすぎると聞き取りにくい音になったり、耳が痛くなるほどの高音になっちゃうこともあり、聞き手側への負担が大きくなったりもしますので、バランスは大切だとは思います。
ボイチェンを使う際は時々自分でもボイチェン後の声を聞いて聞き取りやすさをチェックするのがおすすめです。

③コミュニティを選ぶことが出来る

 これもまた、現実社会と大きく異なる部分だと思います。
「コミュニティ」と言うとやや仰々しく感じられてしまうかもしれませんが、「付き合う友達」や「グループ」といった単位から、イベントや特定の活動の「界隈」まで。
人の集まりをまとめて「コミュニティ」と呼んでいます。
 そして、これもまた「選びたくないものを選ばない」という選択が出来るのが、VRChatの良いところだと思っています。

 例えば、現実であれば学校生活の中で同じ教室に居る以上は「同じクラスの一員」というコミュニティから外れることが困難だったりしますが、VRChatでは苦手な人たち同士が無理して同じ部屋で過ごす必要はありません。
苦手だなぁと思えば、そのグループに関わらないということも出来ます。
 また、あまりに悪質だと感じるプレイヤーに対してはブロックすれば相手と直接接触するのを避けることも出来るので、荒らしや迷惑プレイヤー。
あるいは険悪になった元フレンドと完全に縁を切ることも可能です。
(※ただし共通の知人が同席しているとお互いブロックが発覚してしまうので運用には注意が必要)

 他にも、VRChatには色々なコミュニティやイベント界隈というものがあるので、苦手なところを選ばずに自分にとって興味のあるところへ顔を出すということが出来るのは、心理的な負担が現実に比べて小さく済むとても良いところだと思っています。
 イベントは「イベントカレンダー」というものが有志によって作られており、日々数十件以上に及ぶユーザーイベントのタイムテーブルを一覧でチェックすることが出来ます。
特定アバターのユーザー同士で集まるようなものもあれば、ワールド観光ツアーのようなもの、バーやカフェのようなものから様々なロールプレイを楽しむもの。
そのほか、初心者さんの案内だったり音楽ライブだったり、互助を目的としたものや相談窓口的なイベントがあったりと、非常に多種多様なイベントが日々開催されています。
 中にはイベント内容からVRChatに興味を持ったという方もいらっしゃるので、どんなものがあるか覗いてみるのも良いかもしれませんね。

④距離や時間にとらわれず、交流することが出来る

 現実では「一緒に遊ぼう」となっても集合のために移動時間が必要だったり、そうなると当然みんなが集合しやすい日程(時間)というものを決めなくてはならなかったり。
まして遅刻や途中から参加をしようものなら、「その時間にみんなが居る場所」に時間をかけて移動する必要がありますし、移動には多くの場合それなりの交通費等のコストがかかるものです。
 しかし、VRChatなどのVRSNSの場合、「ここで遊ぼうよ」となれば必要なのは「ワールドの移動」ぐらいです。
回線によって差はありますが、時間としては大体1分もかからない程度なので、いくらでも後から合流したり、また異なるグループ間を気軽に行ったり来たり出来てしまいます。
そのうえ移動にかかる金銭的なコストは0。
遊びに行ったり合流したり一緒に混ざったりが本当に気軽に手軽に出来てしまうのが大きな利点だと思います。

 現実の場合は「一緒に遊びたい」と思ってもすぐにすぐ集まるのは困難ですし、あるいは急遽遊べる仲間が居ても人が限られているもの。
それがVRChatなら、Discordでグループでの会話に参加するくらいの手軽さで相手のところへ飛んで、一緒に遊ぶことが出来てしまうわけです。
 ましてVRChatには先日の記事に書いたように膨大な数のワールドがあり、観光や談話どころかVRでのゲームやホラーな世界巡りなども出来ます。
ビリヤードやダーツが設置されているワールドに移動すれば、そのまますぐにみんなで始めることが出来てしまいます。
 寂しいなと思った時にインすれば、時間と距離を飛び越えてフレンドと遊ぶことが出来る。
話すことが出来る。
一緒に過ごすことが出来る。
時間というコストの少なさ、距離という隔たりの無さ。
そうした気軽手軽さによってみんなついついVRChatに入り浸って、そうしていろんな人と楽しく話したりしてしまうんだろうと思います。
 ほじょりんは、そんなVRChatが大好きです。


まとめ

「自分が好きじゃない姿を選ばなくていい」
「自分が好きじゃない声を選ばなくていい」
「居心地の悪いコミュニティを選ばなくていい」

 コンプレックスから離れ。
つらくなるような場所から離れ。
好意的に思える人たちと共に過ごす。
そんな居心地の良い日常が。
「自分」という存在を許される世界が。
「自分」という存在を許すことのできる世界が。
少しでも多くの人の居場所になれば良いなぁ、って。
ほじょりんは思ってやまないのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?