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この春で、6年たった

「そういえば今日は4月1日だったか」

今日一番のエイプリルフールのネタはこれだ!と同僚がslackで投げているのを見て気づいた。

4月1日。
そわそわと、わくわくする日。
少し、背筋が伸びる日。

しかし、今年の4月1日は、いつも通りの日だった。

今年、うちの会社では、あのまぶしい入社式というイベントがなかった。
新卒入社してくる方がいなかったからである。
いつも通りの4月1日も、なかなかに寂しい。
やはり、新卒の入社というのは、すでに勤め人として良くも悪くも染まってしまっているわたしたちにとっては、とても大きな風になるのだ。

さっと、さわやかな風。

わたしは今日で、6年目になるらしい。
短いような、あっという間のような。
目の前のことに必死にこなしている日々だから、じぶんが進んできた道のりなんてあまり考えていなかったけど、あの初めて会社で迎えた4月1日からは、ずいぶんと遠くまで来たように思う。

今のわたしなら、あの頃のわたしになんと声をかけるだろうか。

一つ言うならば。
「必ず、一度は失望する」
周りにも、そしてじぶんにも。

働くことでみえてなかったものがみえてくる。
例えば、いいところだなと思っていた会社にも、「ん?」となることがあったり。
例えば、予想以上にじぶんが仕事ができなかったり。
もう、いろいろある。

そんなときに、腐らず続けられるか。
失望するだけでなくて、良くするために行動に移せるか。

わたしはけっこう、諦めてしまうことが多い。
じぶんなんて、と自信を失ってしまうことが多い。
だけども、それだけじゃ変えられないから。
じぶんでできる小さなことから愚直に考えながら進んでいくしか、その失望には打ち勝てない。

だいじょうぶ、意外とじぶん、やっていけるから。

ふわふわとしていたあの頃のじぶんの背中を、そんな言葉で押してあげたい。

さて、今もけっこう、しんどい状況にいる。
ここからどう進んでいくか。
あの頃より目線は上げれている。見えている範囲も広がっている。
そこでじぶんが何をやっていくのか、考えて進んでいくしかないね。

そんな、春の夜の小さな決意。

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